カテゴリー「書評」の記事

書評 木村至聖・森久聡編『社会学で読み解く文化遺産:新しい研究の視点とフィールド』@学会誌書評

木村至聖・森久聡編
『社会学で読み解く文化遺産:新しい研究の視点とフィールド』
の書評が学術誌3誌に同時掲載されました。

「文化経済学」19巻1号、評者 澤村 明氏

「フォーラム現代社会学」21号(2022)、評者 須藤 廣氏 

「年報地域社会学」34集(2022)、評者 中筋直哉氏


 評者の先生方にこころよりお礼申しあげます。

 

9784788516878 社会学で読み解く文化遺産
 新しい研究の視点とフィールド
 木村至聖・森久 聡 編
 出版年月日 2020/11/20
 ISBN 9784788516878
 A5判・216頁
 定価3,080円(本体2,800円+税)
 在庫あり

書評 能智正博・大橋靖史 編『ソーシャル・コンストラクショニズムと対人支援の心理学』@「こころの科学」最新号(224号2022.7)

『ソーシャル・コンストラクショニズムと対人支援の心理学』の書評が「こころの科学」最新号(224号2022.7)に掲載されました。
評者は安達映子先生。ご書評いただきましたこと、ありがとうございます。こころよりお礼申し上げます。


・・・・・・各章の随所で述べられているように、主流派心理学は人の内部に「こころ」を想定し、その本質や普遍性を探ることで科学を自認してきた。そうした「こころ」の実在や実証を根底から疑うソーシャル・コンストラクショニズムは、心理学そのものへの大きな挑戦を含んでいる。「社会」ないし社会的存在としての人間を扱う社会学や、問題を因果関係から解放すべく「関係性」に焦点を当てる家族療法とは異なり、内面への志向性を強く孕む心理学がソーシャル・コンストラクショニズムと組み合うには、一定の時間を要したのかもしれないと思う。
 機が熟すのを待った甲斐があり、理論・研究・実践のレベルにおいて、本書は読者の関心に応える内容となっている・・・・・・





978788517509 ソーシャル・コンストラクショニズムと対人支援の心理学
理論・研究・実践のために

能智正博・大橋靖史 編
2021/12/31
ISBN 9784788517509
A5判328頁・3960円









書評 清水 亮 著『「予科練」戦友会の社会学』 2022年6月4日付、朝日新聞

清水 亮 著『「予科練」戦友会の社会学』 の書評が2022年6月4日付、朝日新聞書評欄に掲載されました。評者は保阪正康氏。ご書評くださいました先生、また掲載紙ご担当者さまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

本書は、二つの特徴を持つ。一つは予科練という組織の特質や位置付けを、資料と先行書を用いて整理したこと。二つに「予科練之碑」の人物の銅像を論じつつ、「鬼気せまる集団的想像力」という語を用いて戦友会の心理的研究の一端を提示していることだ。

>>>>>> 書評全文を読む 朝日新聞社「好書好日」サイトへ



97847885176151 97847885176152 清水 亮 著
『「予科練」戦友会の社会学  戦争の記憶のかたち』
2022/03/31
ISBN 9784788517615
A5判256頁・3520円

書評 西 成彦著『声の文学』、「図書新聞」2022年5月28日付

西 成彦著『声の文学』の書評が「図書新聞」2022年5月28日付に掲載されました。評者は内藤千珠子氏。ご書評くださいました先生、書評紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 





文学の言葉が思い描く夢を、実現しようとする一冊だ。冒頭部には、目次の代わりに、さまざまな書物から引用された言葉がインデックスとして並べられている。引用した言葉に寄り添い、限りなく近づき、接触する。その言葉とともに思考し、批評する文学の言葉が、暴力に横領された世界のなかに、それとは異なりうる可能性を帯びた、別の世界の姿を膨らませていく。考察の対象として取り上げられるテクストは、小説を中心としながらも、ルポルタージュや学術的言語、映像テクストにまで広がっているので、本書を読む過程で、読者は自分が今存在している場所から離れたさまざまな場所に連れていかれ、過去や未来に関心を開きながら、複数の声が響く多彩なテクストを読むことの愉楽を経験することになるだろう

 

 

 

 

 

9784788517493声の文学
出来事から人間の言葉へ

西 成彦 著
2021/12/25
ISBN 9784788517493
4-6判272頁
定価2640円

書評 佐藤典司・八重樫文 監修・著 後藤 智・安藤拓生 著『デザインマネジメント論のビジョン』 、讀賣新聞5月1日付掲載


佐藤典司・八重樫文 監修・著
後藤 智・安藤拓生 著
デザインマネジメント論のビジョン』 が、
讀賣新聞5月1日付書評欄にてご紹介いただきました。評者は西成活裕氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。



著者らは誰でもデザイナーになれると説き、本書の実践を強く勧めている。読後は自分でも何か動いて見たくなる一冊である

全文を読む>>>>>>讀賣新聞サイト
9784788517660『デザインマネジメント論のビジョン』
佐藤典司、八重樫 文 監修・著
後藤 智、安藤拓生 著
2022/03/30
ISBN 9784788517660
4-6判・264ページ
定価 2,640円(本体2,400円+税)

書評 山口誠・須永和博・鈴木涼太郎著『観光のレッスン——ツーリズム・リテラシー入門』@『観光ホスピタリティ教育』第15号

山口誠・須永和博・鈴木涼太郎著『観光のレッスン——ツーリズム・リテラシー入門』書評が『観光ホスピタリティ教育』第15号(日本観光ホスピタリティ教育学会、2022年1月発行)に掲載されました。
評者は鮫島卓氏(駒沢女子大学准教授)です。 ご書評くださいました先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。



なぜ観光を学ぶのか、観光教育は誰のためにあるのか。コロナ禍でこの問いを自問する学会会員も多いのではないだろうか。コロナで不要不急の対象となった観光は、産業界のみならず観光学部・学科を擁する大学にも打撃を与えた。観光産業の業績不振は採用活動にも影響し、観光産業の人材育成機関として大学の観光教育は、出口を塞がれ、一時的にせよ機能不全に陥ったと言えるだろう。

コロナ前に観光を流行のひとつとして利用した人は一目散に観光の痕跡を消したかもしれないが、長年、実務経験や研究を続けて、観光の世界に身を置いてきた評者はそんなことはできない。コロナ禍で多くの観光産業従事者が自社の存在意義を問うたように、観光教育の現場でもその目的や意義を再考した人は少なくないだろう。そうした暗中模索の中で、本書は一筋の光を見出すものである......

 本書の特徴は、ツーリズム・リテラシーという概念を用いてリベラル・アーツとしての観光学を提起し、職業教育に偏る観光教育に一石を投じたことである。ツーリズム・リテラシーとは、多くの人びとが当たり前に経験し、透明化した観光の技能を体系化する方法のひとつとして本書では示されている。

・・・・・・
・・・・・・
最後に、実務家向けの観光教育を語る上でも本書は原石であることを指摘しておきたい。著者はよりよいオーディエンスの育成が結果として観光文化の醸成と観光産業にとっても恩恵をもたらすと述べているが、その逆もある。つまり観光を提供する人がツーリスト・リテラシーの技能を高めることは、よりよいメディエーター(観光業)のリテラシーを高めることにもなるということである。それはコミュニティ(観光地)のリテラシーとの関係においても同様であろう。・・・・・・

ツーリズム・リテラシーを実践知として体系化することは、実学を伴う観光学にとって大きな一歩である。一方で、観光産業従事者で観光学を学んだという人は極めて少ないのが実情である。その意味で、本書は観光を提供する人のための「観光学的ガイドブック」としても良書ともいえるかもしれない。

 


9784788517066 観光のレッスン
ツーリズム・リテラシー入門

著者 山口 誠 著
須永 和博 著
鈴木 涼太郎 著

出版年月日 2021/02/18
ISBN 9784788517066
4-6判・194ページ
定価 1,540円






書評 山 愛美著『村上春樹、方法としての小説――記憶の古層へ』@「臨床心理身体運動学研究」vol24 no.1 2022

書評 山 愛美著村上春樹、方法としての小説 の書評が「臨床心理身体運動学研究」vol24 no.1 2022に掲載されました。評者は廣瀬幸市氏(鹿児島大学大学院)。ご書評くださいました先生、掲載雑誌ご担当者様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

・・・・・・
評者からみた本書は、「村上春樹の小説の創作過程を共に体験するような読み方を提示しながら、心理療法家が“深い井戸”の中でクライエントと出会う心理療法を進んで行く心構えを指南したものである」ということになる。勿論、心理療法家であっても村上春樹ファンならば、純粋に「なぜ村上の作品が多くの人を力づけ、惹きつけ続けているのか」の謎解きを楽しんでもらって構わないと思う。しかしながら、本稿に目を通す読者は必ずしも村上春樹ファンばかりではないと思われ、仮にそうであっても、ただ今セラピストを目指している方は言うに及ばず、既に目指して精進している方にも、心理療法家になっていくプロセスで身につけていかねばならない態度あるいは在り様を、我が学会員でもあるベテラン先輩が伝えてくれているのだということを、出だし早々にも紹介しておきたいのである。
・・・・・・
 読者を頂上の方へご案内すべく、本書を紹介する話題の切り口は幾つもあるが、本稿では「身体性」「異界」「日本/西洋」から照射を当てていく。

・・・・・・

 記憶、イメージ、在/不在、開け、触れる、表現、言葉など、評者が設定した三点測量(トライアンギュレーション)では上手く“頂上”を浮かび上がらせ切れなかったテーマがまだまだある。たとえ村上春樹ファンでなくとも、これらのテーマが琴線に触れるようなら、是非ともご自身の読みでご自分の体験と照らし合わせながら本書を読み通して欲しい、と思う。ノウハウばかりを売りにしている昨今の臨床心理学専門書とは一味も二味も違う、きっと得難い時間体験を与えてくれるだろう、と請け合える。

・・・・・・
評者は幸運にも、本書にまとめ上げられる以前のレクチャーやワークショップを山先生から直接対面で受ける機会に恵まれ、個人的な会話を通しても心理療法に止まらず多くのことを学ばせていただいた。学会大会ですら対面する機会が得難い現状にあっては、本誌掲載の『君の名は。』を巡る考察〔山、2021〕に魅了された読者は言うに及ばず、村上春樹作品をあまり知らない読者の方であっても、本書を通して気後れせず直に著者に“対面して”いただくことをお勧めして、本書の書評に代えたい。

 

 

9784788516571  村上春樹、方法としての小説
 記憶の古層へ
 山 愛美 著
 2019/12/24
 ISBN 9784788516571
 4-6判・244ページ
 定価 本体2,600円+税

 

 

ウィリアム・J・シャル 著 利島 保 訳『廃墟からの歌声』@朝日新聞 2022年3月19日付

 




ウィリアム・J・シャル 著 利島 保 訳

『廃墟からの歌声』
  が朝日新聞 2022年3月19日付にて紹介されました。評者は保阪正康氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございます。こころよりお礼申し上げます。


残酷さから人情まで日本を理解

著者は広島、長崎の被爆者の健康調査、遺伝調査に尽力した研究者。その回想録だが、研究成果のみにふれた書ではない。日本を理解する「心理的移行過程」を克明に著しており、稀有な日本人論でもある。

・・・・・・日本人の文化、伝統への理解を深めたとき、著者は、あの戦争の内実にますます不思議な感がしたであろう。そのような呟きが行間から聞こえてくる。


>>>>>全文 @朝日新聞「好書好日」サイトへ

 

 

9784788517516 廃墟からの歌声
 原爆投下後の傷害調査にたずさわった遺伝学者の回想


 ウィリアム・J・シャル 著 利島 保 訳
 2022/01/15
 ISBN 9784788517516
 4-6判・432ページ
 定価 4,730円(本体4,300円+税)

紹介 『廃墟からの歌声』@中国新聞 2022年2月21日付

ウィリアム・J・シャル 著 利島 保 訳
『廃墟からの歌声』  が中国新聞 2022年2月21日付にて紹介されました。評者は桑島美帆氏。ご掲載、ありがとうございました。

 

原爆調査の回想録 翻訳出版

・・・・・・特に、7万人以上を対象にした新生児調査の描写は生々しい。自治体から出生情報を漏れなく入手し、生後6,7日までに地元採用の医師や保健師を伴って各家庭で検診した様子や、帰り際にせっけんを贈ると喜ばれたことなどを記述。原爆投下国による被害調査の徹底ぶりが伝わってくる。

一方、日本側の行政担当者との会議の「しきたり」や、沿道で無邪気に泥水で遊ぶ子どもたちの姿など、異国で見聞きした驚きをユーモアを交えて描写する。原爆被害の調査機関に勤務する日本人職員の複雑な心情も推し量る。利島さんは「遺伝学者としての任務とは別に、文化人類学的な鋭い視点で広島を観察していた」とみる。・・・・・・

 

 

9784788517516 廃墟からの歌声
 原爆投下後の傷害調査にたずさわった遺伝学者の回想


 ウィリアム・J・シャル 著 利島 保 訳
 2022/01/15
 ISBN 9784788517516
 4-6判・432ページ
 定価 4,730円(本体4,300円+税)

『暴走族のエスノグラフィー』佐藤郁哉著 @山梨日日新聞 BOOK交差点 2022年3月6日付(共同通信配信)

BOOK交差点 山梨日日新聞 2022年3月6日付(共同通信配信)にて
『JJとその時代』鈴木涼美著(光文社新書・1232円)の紹介記事中、『暴走族のエスノグラフィー』佐藤郁哉著が言及されていました。
評者は川村敦記者。

 

「......鈴木は2000年前後の、極端に日焼けした「ガングロ・ゴングロギャル」にも言及した。個性的であろうとすればするほど、その集団内では没個性的になっていくさまは、佐藤郁哉の名著『暴走族のエスノグラフィー』(新曜社・2640円)の暴走族のメンバーを想起させる。暴走族が青少年の一時的な「仮面」にすぎず、あっさり脱ぎ去られるさまも、ガングロギャル同様であった。

 

 

478850197x 暴走族のエスノグラフィー

モードの叛乱と文化の呪縛

著者 佐藤 郁哉 著
出版年月日 1984/10/15
ISBN 9784788501973
4-6判330頁
2,640円(本体2,400円+税)
在庫あり

 

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