カテゴリー「近刊情報」の記事

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第268号■

2026年8月31日発行

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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第268号■
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◇トピックス
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●お知らせ

新曜社、noteはじめました。
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ

丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、「心理学からソーシャルジャスティスを考える」を開催中です。
お近くにお立ち寄りの際はぜひお越しください。
また小冊子「心理学を学ぼう!3」を 無料にて頒布中です。
ぜひご一読ください。
https://shinpanken.blogspot.com/2026/08/3.html

 

〇新刊情報

7月~8月刊行の下記新刊6点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。


『暮らしのなかで 熱帯を感じる』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b678902.html


『アテンション資本論』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b678427.html


『惑わす社会学』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b678622.html


『オープン・ソシオロジー 2026年 第1号』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677615.html


『音楽社会学』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677779.html


『ジャーナリズムと記憶の社会学』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677430.html

 


〇書評情報

菅沼明正 著『流転する伝統』の書評が、「毎日新聞」2026年8月1日付に掲載されました。評者は橋本麻里氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/08/post-87bd1a.html


木村忠正 著『ネット世論の構造 文化進化論・ソーシャルデータ・学習実践共同体』の書評が、「週刊読書人」2026年8月14日付に掲載されました。評者は北村智先生。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/08/post-2e2722.html


『ジャーナリズムと記憶の社会学』著者、佐藤信吾さんへのインタビューが「毎日新聞」2026年8月15日付に掲載されました。文と写真は栗原俊雄氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/08/post-4b53bf.html


木村忠正 著『ネット世論の構造』の書評が「産経新聞」2026年8月23日付に掲載されました。評者は長崎励朗先生。(埼は大が立)
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/08/post-ce1278.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 

◇近刊情報
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2026年9月9日頃発売予定
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住まいと家庭の日本近代
─「中流」をめぐる文化闘争史
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b679302.html
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ジョルダン・サンド 著
貞包英之・鈴木貴宇 訳
A5判上製576頁・本体5800円+税
ISBN 978-4-7885-1939-8 C3036
ジャンル=社会学


日本の住空間を近代化する原動力となったのは、「中流」に憧れる人びとの欲望であった──本書は1880年代から1930年代を射程に、理想的な家庭のイメージと商品としての住宅が流通する近代日本の姿を、膨大な史資料をもとに鮮やかに描き出す。

*日本近代史の研究者として著名なジョルダン・サンド氏の初著をついに邦訳。
*原著はジョン・K・フェアバンク賞(アジア研究)やジョン・ホイットニー・ホール・ブック賞、アリス・デイヴィス・ヒッチコック・ブック賞(建築史)を受賞。
*100点を超える図版も掲載することで、日本の住宅と家庭が近代化する過程を視覚的にも追体験できる。

著者
ジョルダン・サンド:ジョージタウン大学歴史学部教授
鈴木貴宇:早稲田大学文学学術院教授(日本語日本文学コース)
貞包英之:立教大学社会学部教授

著者関連書
『東京ヴァナキュラー』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b590258.html

 

2026年9月中旬発売予定
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デュアルユースAIテクノロジー
─軍民両用技術としての人工知能
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b680019.html
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上野晴樹 著
四六判並製252頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1938-1 C1004
ジャンル=AI・軍民両用技術研究


急速なAIの発展が、社会や戦争のあり方を変えている。しかし軍民両用技術であることから、日本では開発のみならず、AIのガバナンス構築や戦争倫理学の議論も、国際社会から取り残されている。現状を打開し、国際的な議論に参画するための「羅針盤」。

*工学の構造的現実と、国際政治・安全保障という社会的課題を地続きのロジックで繋ぐ、世界で初めての試み。

編者
上野晴樹:国立情報学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授

 

2026年9月下旬発売予定
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ルールリテラシー 増補新版
─共働のための技術
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b680017.html
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佐藤裕 著
四六判並製196頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1940-4 C1036
ジャンル=社会学


ルールを使いこなす能力=ルールリテラシーをわかりやすく解説し、多くの読者から好評をえた前著が、刊行から10年を経て待望の復刊。「AIとルール」についてのコラムの他、約2万字を増補する。私たちの「ルール観」を一新する、万人のための書。

*教室の「いじめ」、職場での「指示待ち人間」、AIはルールを守ることができるのか……などなど豊富な具体例から学ぶ。

著者
佐藤裕:富山大学人文学部教授

 


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編集後記


共働きで二人の未就学児を育てる中、一番苦労する家事は食事の用意だ。毎日のメニューを考え、食材を数日分まとめて買い出すことが煩わしい時さえある。そんな日々に助けられているのが「Oisix(オイシックス)」という定期宅配サービスだ。

Oisixを利用していると、毎週木曜日の夕方に「今週の定期BOX」が自動で提案される。放置すれば提案内容がそのまま届く仕組みで、これがかなり便利だ。もちろん中身を自由に入れ替えることもできる。しかし、育児に追われ「今夜何を作ろうか」と頭を抱える日々に、勝手に選んでおいてくれる気楽さは何物にも代えがたい。


『選ばない消費 AI時代の暮らしと価値観』(久我尚子/著、集英社新書)


情報があふれる現代社会において、「選ぶことから解放されたい」のは私だけではないらしい。本書は、サブスクやネットスーパー、生成AIなどを背景に、「選ばない」ことを選ぶ現代人の行動パターンとその可能性を多角的に読み解く一冊だ。

人は1日に3万回以上の決断をしているという。夕食の献立、仕事の優先順位、帰宅後の時間の使い方等、現代人は常に「選択の疲労」に晒されている。本書で示されるように、自律的に選ぶことの価値が叫ばれる一方で、過剰な選択肢から解放されたいという欲求もまた、確かなリアリティとして広がっている。


「自分で選ぶ」ことこそが自由の証だと信じられてきた。だが、あらかじめ整えられた提案に身を委ねることで生まれる「余白」にこそ、現代の新しい豊かさがあるのかもしれない。

さて、毎月お届けしている新刊案内は無数に刊行される書籍の中から「選択する」一助になっているだろうか。そうなっていることを願うばかりだ。(H)


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◇奥付
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次回発行は2026年9月下旬頃を予定しております。

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第266号■

2026年6月29日発行

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◇トピックス
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ

丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、「こころを楽にする心理学」開催中です。
ぜひお立ち寄りください。
https://shinpanken.blogspot.com/2026/06/3.html


ジュンク堂書店三宮店様5階・新刊話題書の裏棚、フェアコーナーにて、心理学書販売研究会14社の直近1年間に発行された新刊の中から「推し本」をセレクトしたフェアを開催中です。
青色の帯が目印です。2026年6月26日より、1か月間の開催予定です。
https://shinpanken.blogspot.com/2026/06/blog-post.html

 

〇新刊情報

5月~6月刊行の下記新刊3点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。


『やまだようこ著作集第11巻 かさねのコミュニケーション』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677340.html


『高齢化と介護・日独の経験とアプローチ』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676953.html


『ネット世論の構造』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676454.html

著者、木村忠正先生へのインタビューが、朝日新聞オピニオン&フォーラムに掲載されております。

(インタビュー)生活者2.0
https://www.asahi.com/articles/DA3S16488871.html

 

〇書評情報


菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月26日付千葉日報ほか「沖縄タイムス」(5/23)に掲載されました。(共同通信配信)評者は成田龍一氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-b9d0b3.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 

◇近刊情報
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2026年7月上旬発売予定
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日本質的心理学会20年史

https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b678236.html
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日本質的心理学会 編
B5判並製180頁・本体2000円+税
ISBN 978-4-7885-1926-8 C1011
ジャンル=質的研究・質的心理学


2024年日本質的心理学会が設立20周年を迎えたことを機に、学会の歴史年表、会員エッセイ、学会誌『質的心理学研究』『質的心理学フォーラム』の各号掲載論文、学会大会記録、各種学会賞受賞者、定性的研究論文等の資料を集成、学会の歩みと活動を一望。

*日本質的心理学会20年の活動を集約した貴重な資料集


質的心理学研究
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/?search_series=13251

日本質的心理学会
https://jaqp.jp/

 

2026年7月3日頃発売予定
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ジャーナリズムと記憶の社会学
─戦場体験者なき時代の八月ジャーナリズムへ
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677430.html
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佐藤信吾 著
四六判並製280頁・本体3300円+税
ISBN 978-4-7885-1930-5 C3036
ジャンル=社会学


現在の出来事に関心をもつジャーナリズムが、なぜあの戦争を報じ続けるのだろうか。そこで生み出される国民的記憶にはどのような物語が掬い取られ、あるいは黙殺されるのだろうか。ジャーナリズム実践論をもとに八月ジャーナリズムを再考する。

*メディア記憶論にはじまり、ジャーナリズム記憶論、そしてジャーナリズム実践論へと理論的な再構成を行う。
*ジャーナリスト個々人の取材・報道といった実践は、八月ジャーナリズムの定型文を打ち破る可能性を秘めている。

著者
佐藤信吾:早稲田大学社会科学総合学術院准教授

 

2026年7月11日頃発売予定
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オープン・ソシオロジー 2026年 第1号

https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677615.html
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オープン・ソシオロジー編集部 編
A5判並製192頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1931-2 C1036
ジャンル=社会学


社会学の最前線では、いま何が起きているのか。次世代の読者が社会学を学び、教え、研究するための支援となる場を提供する。「若手研究者のための社会学ジャーナリズム」を掲げる新媒体、ついに創刊!

*特集はFRONT-UP「方法論のフロンティア」とBE SOCIOLOGIST「大学院生を教える」の二つ。
*査読を経て掲載が決定した投稿論文三本のほか、研究者ライフコースを充実させるための連載記事も多数掲載。


オープンソシオロジー 創刊の言葉
https://opensociology.net/greeting/

 

2026年7月下旬発売予定
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繭の記号論 叢書セミオトポス20
─技術をめぐる倫理・芸術・哲学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b678019.html
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日本記号学会 編
A5判並製272頁・本体3600円+税
ISBN 978-4-7885-1927-5 C1010
ジャンル=現代思想・哲学・芸術


イタリアの哲学者コッチャは技術について、変態する繭をイメージした新しい技術観を提示した。閉じつつ開かれて変容する「繭」をモデルに、ユクスキュルの「環世界」論なども加えて、新しいテクノロジーの宇宙論を展開する、記号論ならではの試み。

*ケアから、バイオアート、メディアアート、さらに俳句の韻律論、ベルクソンの時間論まで、「繭」の転生・変容に喚起されたコスモロジーを展開。


「叢書セミオトポス」シリーズ
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/?search_series=13276

 

2026年7月下旬発売予定
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アテンション資本論
─「世界を存在させる力」の政治経済学(仮)
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谷島貫太 著
四六判並製320頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1928-2 C1036
ジャンル=現代思想・メディア論


アテンション(注意)は力だ。インフルエンサーは政治的な力さえ持つ。そしてアテンションは今や資本になろうとしている。プラットフォーマーがもつこの魔力を、マルクス『資本論』に倣って歴史的・多面的に解読し、我々の生きる「いま」を活写する。

*アテンションはもの・ひとを存在させ、さらなるアテンションを呼ぶ。この資本化するアテンションの魔力を描き切る力作。
*最初にアテンション・エコノミーを唱えたが無視された、G・フランクの思想も丁寧に掘り起こし紹介。

著者
谷島貫太:二松學舍大学文学部准教授

 

2026年7月下旬発売予定
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癩者、病いを詠む
─ハンセン病・短歌・皇太后
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松岡秀明 著
四六判上製248頁・予価3200円+税
ISBN 978-4-7885-1929-9 C1091
ジャンル=医療人類学・文学評論


戦前、「癩」といわれて厳しく忌避・差別されたハンセン病者だが、彼らを社会に開こうと努めた人たちもいた。大正天皇妃、療養所の医官・内田守、映画『小島の春』の小川正子などの、「短歌」というメディアを通した救癩活動の実態を多面的にたどる。

*貞明皇后の「つれづれの~」の歌、癩短歌の明石海人、島田尺草などを育てた内田守の短歌雑誌活動、小川正子の奮闘などを、出版、感傷、臣民化などのキーワードで解読する。

著者
松岡秀明:東京大学死生学・応用倫理センター研究員

 

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編集後記


 6月20日・21日に開催された関東社会学会へ参加した。今回は担当編集者の都合がつかず、代打という形での参加だったが、非常に有意義な時間を過ごした。特に参加されていた先生方から伺った公費購入に関するお話は今後の参考になる部分が多く、その後に訪れた東京大学生協駒場書籍部の店長との商談でも、さっそく学会での話題を共有することができた。

 その営業先にて「あなたのための本が入荷したので取り置きしておいた」と、ある1冊をおすすめしていただいた。


『柑橘の文化史』(花木宏直/著、春風社)


 本書は、かつて主流だった小蜜柑から温州蜜柑への転換、近代の流通や海外輸出など、近世から近代にかけての日本の農業の展開を「柑橘」を事例として読み解いていく1冊。専門書として純粋に興味深い内容だが、実は私の実家はみかん農家。店長のお見立て通り、私自身がまさに読まなければならない1冊だった。

 私のほかに誰が買うのかといらぬ心配をしてしまうが、こうした本に予期せず出会えたときの喜びはひとしおだ。300頁を超える大著ということもあり、まだすべてを読み通せてはいない。しかし、私の地元である和歌山県について書かれている部分では知らないことも多く、思わず唸りながら頁をめくっている。索引や参考文献が充実しているのもうれしいところで、ここから芋づる式に気になる本が増えていく予感がしている。

 今回はありがたいことに、店長からお土産としてみかんゼリーまでいただいた。冬になったら、実家の有田みかんを「献本」ならぬ「献みかん」として、感謝とともにお届けしたいと思う。(H)


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◇奥付
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2026年5月29日発行

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◇トピックス
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ
丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、「こころを楽にする心理学」6月1日(月)より開催です。
ぜひお立ち寄りください。

 

〇新刊情報

4月~5月刊行の下記新刊4点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。


『ネット世論の構造』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676454.html


『流転する伝統』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674807.html


『現象学入門』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674797.html


『脳と心はどこから来たか』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673240.html

 

〇書評情報

菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月2日付朝日新聞に掲載されました。評者は吉田裕氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-db4b74.html


ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳『イマジネーション講義 フィクションの現象学』の書評が、2026年5月8日付「週刊読書人」に掲載されました。評者は長門祐介氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-ea9038.html


J.ノエル・ミサ、P. ヌーヴェル 編、橋本一径 訳『ドーピングの哲学』を毎日新聞2026年5月4日付「今を生きる、今を書く:今読むべき一冊(その5)」にてご紹介いただきました。
「今を生きる、今を書く」は、町田樹氏による「アーティスティックスポーツ」論です。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-686c2a.html


菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月26日付千葉日報ほか「沖縄タイムス」(5/23)に掲載されました。(共同通信配信)評者は成田龍一氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-b9d0b3.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。


◇近刊情報
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2026年6月上旬発売予定
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やまだようこ著作集第11巻 かさねのコミュニケーション
─ビジュアルと詩的生成
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677340.html
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やまだようこ 著
A5判並上製552頁・本体5900円+税
ISBN 978-4-7885-1924-4 C1011
ジャンル=心理学・質的心理学


人は「語る」ことによって他者と声や感情を「かさね」、詩的ことばやビジュアルイメージを通じてナラティヴを共同生成する。ズレながら通じあう共通項を見つける共感的関係のコミュニケーションの理論的枠組みと実践例を呈示、新たな発展への道を示す。

*詩的ことばとイメージの意味を「かさね」て共同生成される、「共感的関係のコミュニケーション」の提唱

著者=京都大学名誉教授、立命館大学 OIC 総合研究機構上席研究員


やまだようこ著作集
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/s13260.html

 

2026年6月中旬発売予定
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音楽社会学
─統計データで読む現代人と音楽
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木島由晶・南田勝也・永井純一・小川博司 編著
小川豊武・野村駿・知念渉 著
A5判並製208頁・予価2900円+税
ISBN 978-4-7885-1925-1 C1036
ジャンル=社会学


人びとはどのように音楽を聴いているのか?現代は音楽が日常に浸透した「音楽化社会」だが、その実態やデータは知られていない。ファンやジャンルの捉え方、ジェンダーや世代による傾向、聴衆類型や階級との関連などを統計調査から読み解く必携入門書。

*30年間の統計調査と国際比較から紐解く、好評既刊『音楽化社会の現在』のチームによるアップデート版。
*サブスクやショート動画は音楽の聴き方をどう変えたのか? アイドルファンとロックファンは何が違うのか?若者の○○離れ(音楽、洋楽、ライブ)は本当か?といった疑問にも答える。

編著者
木島由晶:桃山学院大学社会学部教授
南田勝也:武蔵大学社会学部教授
永井純一:京都橘大学経済学部教授
小川博司 :関西大学社会学部名誉教授

 

2026年6月中旬発売予定
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高齢化と介護・日独の経験とアプローチ
─地域コミュニティの現状と課題
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676953.html
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フランツ・ヴァルデンベルガーほか 編
A5判並製322頁・本体5800円+税
ISBN 978-4-7885-1896-4 C3036
ジャンル=高齢化・福祉・介護


日本とドイツは世界有数の超高齢社会。ドイツをモデルにしてきた日本の介護保険制度は危機の渦中にある。日独両国はどのように課題に対処してきたのか? 豊富な経験や解決策を共有して、持続的な介護保険制度と高齢者ケアシステムを展望する。

*日独の高齢化研究・老年学の第一線の専門家が、統計データと先進事例の両面から検証、比較分析する。
*ドイツ日本研究所による日独共同研究の出版。日本の介護保険発足から25年後の現状と課題を掘り下げる。

編者
フランツ・ヴァルデンベルガー:ドイツ日本研究所所長
ゲルト・ネーゲレ:ドルトムント工科大学教授
工藤裕子:中央大学教授
松田智生:三菱総合研究所主席研究員

 

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編集後記


 先日、根府川にある小田原文化財団・江之浦測候所に行った。連れの言うままにただついていくという主体性のない小旅行だった。根府川の駅前で送迎バスを待っていると、海外からの訪問客と思われる方が多く列をなしていたので、世界的にも有名なスポットなのだろうかと、ぼーっと考えていた。

 バスにのって10分ほどで到着、階段をのぼると観音様の像があった。現代彫刻に見えるそのフォルムに、コンセプトアートの空間なのかしら、とようやく興味がでてきた。実際はハチに住まわれ、かじられた痕跡をとどめた、ほんとうの観音像だったわけだったのだが。

 回廊の空中ギャラリーに展示されたモノクロの海の写真をみて、ようやく杉本博司さんとこの江之浦測候所の設立者が同人物であると結びついたのだったが、とにかく濃密な時間を経験できる場所であった。


 偶然にも「ユリイカ」の最新号(2026年6月号)が「杉本博司」特集で、思わず手にとった。ざっとインタビューを読みながら、ニューヨークで荒川修作氏と出会ったのかなあ、などと妄想した。というのも江之浦測候所を歩きながら、思い出したのは養老天命反転地だったから。ともあれ、今度は知識を少し入れてから根府川に行ってみたい。雨の日に、また冬の寒いときに。

 しかし「ユリイカ」、活字が小さいな。(N


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2026年4月30日発行

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◇トピックス
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〇書評情報

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境界』の書評が、2026年3月27日付「週刊読書人」に掲載されました。評者はウォント盛 香織氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-caa790.html

巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月18日付日本経済新聞に掲載されました。評者は阿古 真理氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-9fd464.html


巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月26日付京都新聞に掲載されました。評者は畑中 三応子氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-378a79.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 


◇近刊情報
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2026年5月28日発売予定
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ネット世論の構造
─文化進化論・ソーシャルデータ・学習実践共同体
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676454.html
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木村 忠正 著
A5判並製440頁・本体5000円+税
ISBN 978-4-7885-1923-7 C3036
ジャンル=社会学


ヒトはなぜ炎上に参加し、フェイクや分断はいかに生まれるのか。それはネット固有の問題ではなく、人類のモラルと集団性に根差す現象だ。進化論や大規模ソーシャルデータ分析、そして「累積的文化学習論」から解く、ネット世論の動因と日本社会の課題。

* 好評既刊『ハイブリッド・エスノグラフィー』の著者による、ネット世論研究の集大成。

著者=立教大学社会学部教授


著者関連書
『ハイブリッド・エスノグラフィー』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455407.html

 

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編集後記


 仕事机のパソコンの入れ替えに伴うデータの引き継ぎ。そんな気の重い作業を「手伝って」くれたのはAIだった。手順に困ったとき、正確な検索ワードがわからなくても、曖昧な問いかけに答えを返してくれる。その便利さは確かだ。

けれど一方で、AIはあまりにも堂々と「嘘」をつくことがある。以前、自社のHPに「〇〇という本を探している」と問い合わせがあった。著者名は確かにうちから何冊も出している方だし、タイトルもいかにも「ありそう」なもの。だが、どれだけ調べてもそんな本は存在しない。学会誌の論文ですらなかった。結局、お客様にどこでその本を知ったのか尋ねてみると、「AIが教えてくれた」という答えが返ってきた。

実際には存在しない、幻の一冊。 AIは一体どうやってこの「嘘」を学習したのだろうか。驚くことに、こうした事例はすでに数件起きている。これからも「幻の本」を探す声は、増えていくのかもしれない。


『生成AIを活用したレポート・論文の書き方』(伊藤貴之/著、慶應義塾大学出版会)


 そんな中、営業先の東京大学生協本郷書籍部で「売れている」と紹介されたのが、伊藤貴之氏の著書だ。本書は、生成AIをあくまで「補助的に」使いながら、レポートや論文を編むための思考法をまとめている。問題を丸投げするわけでも、回答をそのままコピペするわけでもない。AIと何度も対話を繰り返しながら、いかに自分自身の思考を深めていくか──。 初版1万部が発売1ヶ月で重版されたというのも、世間の関心の高さの表れだろう。

 タイトルこそ「レポート・論文の~」となっているが、これは学生のためだけの本ではない。急速に広まったAIとの距離感に戸惑いを感じているすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊だ。(H)


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◇奥付
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2026年3月16日発行

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◇トピックス
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ
丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、
「キャリアカウンセリング キャリアコンサルティング」好評開催中です。
https://shinpanken.blogspot.com/2026/03/3.html

ぜひお立ち寄りください。


〇書評情報

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境
界』の書評が、2026年2月28日付毎日新聞に掲載されました。評者はジョエ
ル・ヨース氏。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-d05af8.html

 

また同日、日本経済新聞でも『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種
的境界』の書評が掲載されました。評者は安田菜津紀氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-4e3ebf.html

評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 


◇近刊情報
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2026年3月24日発売
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司法面接でひらく事実確認
─「聴き方」の心理学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673832.html
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武田悠衣 著
A5判並製170頁・本体3900円+税
ISBN 978-4-7885-1920-6 C1011
ジャンル=心理学


虐待・いじめ・ハラスメントといった被害/加害にまつわる事実を私たちはど
う「聴く」べきなのか。聴き手は語り手にどのような影響を及ぼしえるのか。
事実確認の技法である司法面接の考え方を、教育や産業など他領域へと応用す
る可能性を検討する。

司法面接は司法・福祉領域といった特定の場面で用いられる技法だが「事実を
確認する際に聴き手はいかなる影響を及ぼしえるのか」という普遍的な問いを
含む。

著者=立命館大学OIC総合研究機構専門研究員

 


2026年3月27日発売
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つながりの「曲がり角」
─データで読むモバイル・コミュニケーションの変遷
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673833.html
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松田美佐、土橋臣吾、辻泉 編
四六判並製212頁・本体2700円+税
ISBN 978-4-7885-1919-0 C1036
ジャンル=社会学


モバイルメディアが浸透して30年。このインフラとともに私たちの「つなが
り」はどう変化したか?友人や家族・パートナー形成からジェンダーや趣味・
仕事との関わりと格差まで、現代人が直面する「曲がり角」を20年間の全国調
査データから展望する。

執筆者陣(モバイル・コミュニケーション研究会)が2001年、2011年、2021年
の3回に渡って実施した全国調査データから紐解くモバイル社会の変遷。

編者:
松田美佐(中央大学文学部教授)
土橋臣吾(法政大学社会学部教授)
辻泉(中央大学文学部教授)

 


2026年3月26日発売予定
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質的心理学研究 第25号
特集 「変化」をとらえる質的研究
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674533.html
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日本質的心理学会『質的心理学研究』編集委員会 編
B5判224頁・本体3000円+税
ISBN 978-4-7885-1915-2 C1011
ジャンル=質的研究・心理学


岐路に立たされる人はなにを選択しどのように変わるのか。また、変わらない
ものは何なのか。特集「『変化』をとらえる質的研究」では、変化の激しい時
代や社会の趨勢に応じ、個人や集団が影響しあい変容する過程を8本の論考で
描き出す。一般論文4本収載。

 


2026年4月3日発売予定
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流転する伝統
─修学旅行と文化財鑑賞の歴史社会学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674807.html
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菅沼明正 著
A5判360頁・本体4500円+税 
ISBN 978-4-7885-1921-3 C1030
ジャンル=社会学


いかにして京都・奈良は「日本人の心のふるさと」になり、「国宝」は伝統文
化となったのか。修学旅行の定番化、「文化財鑑賞という制度」の成立の経緯
などをたどることで、伝統は創られるだけでなく、変容し流転することを具体
的に説いた、気鋭の意欲作。

・新「日本巡礼」ともいえる、日本(人)のアイデンティティの形成を探る試み
でもある。

著者=九州産業大学地域共創学部観光学科准教授

 


2026年4月3日発売予定
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現象学入門

https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674797.html
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ダン・ザハヴィ 著 中村拓也 訳
四六判並製288頁・本体2900円+税 
ISBN 978-4-7885-1922-0 C1010
ジャンル=哲学

心、身体と生世界、自己と他者といった核心的主題を主要な現象学者の議論に
そって解説。心理学・精神医学・社会学への応用や質的研究・認知科学との接
点、批判的現象学まで、現象学の多様な可能性を示し、現在地を見定める。定
評ある現象学入門書の最新の改訂版、2025年刊行の第2版の完訳。

著者=ダン・ザハヴィ コペンハーゲン大学教授 
訳者=中村拓也 同志社大学教授


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編集後記

 

 個人的な話で恐縮ですが2月の初めに緑内障の手術を受けて、1週間ほど入
院した。


 出版健保で緑内障を指摘されてから、漫然と目薬治療を続けていた。専門病
院で診てもらおうかと思ったこともあったが、そこで冷徹な診断を受けるのも
怖い。結果、先延ばし。日替わり勤務の情熱のない医師による、おそらく効果
のない点眼治療というぬるま湯に数年浸かってきたツケがまわってきたのだ。


 事態が急展開したのは昨年の暮れ、2年ほど前から細かい数字を合わせる仕
事が加わり、パソコンモニターにへばりつき、その無理がたたったのだと思う。
急に右目の視力が落ち、緑内障の定期検診の時に当番の眼科医に相談した。


 この先生はかなりの「あたり」であった。すぐに紹介状を書いてくれて、大
学病院に行くことを勧めてくれた。これが年末の最後の診察日。通常なら無視
して先延ばしする私だが、今回は肚を決め、ちゃんと年始の予約をとり、そし
て診察に行ったとたんに、トントントーンと一気に手術をする流れとなった。
これも運命、もはや受け入れるしかあるまい。


 手術後。入院患者は外来の患者さんが来る前に朝早く診察する。しかし時間
がズレて朝8時を過ぎると外来さんでごった返してしまい、そうした特権性は
失われる。執刀医の診察をずっとうなだれて待ちながら、手術をした右目のこ
とを考えていると、ああ、そういえば村上春樹の小説に、目になんか刺して普
通の視力は失うけれど、別のものが読めるようになる話がなかったっけ? サ
クッとメスを入れる感じが心地よかったような。実際の手術を経たあと、どん
な感じに読めるんだろうか。そんなことを考えていると、


「ムラカミさーん、ムラカミハルキさーん、17番視力検査室にお入りくださー
い」という検査士さんの大きな声が聞こえた。


 あまりのタイミングの良さにギョッとしてしまい、頼りない左目で検査室を
見ると、もちろん違う男性だった。彼は今までも診察室で見ず知らずの人間か
ら目を向けられる人生だったに違いない。

 私にとって今回の手術は世界の終わりだった。手術直後は目をあけてもくら
やみだった。しかも、

 「右下向いて、違う、右下! 目をキョロキョロすんな!」。

 手術中、患者が怒鳴られる世界。じつにハードボイルドであった。(N

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◇奥付
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◇トピックス
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〇書評
柿原 泰・加藤茂生・萩原優騎 編 『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論
 その批判的継承と発展』の書評が、「週刊読書人」2025年12月12日付に掲載されました。
評者は愼 蒼健氏。愼先生、ご書評いただきありがとうございます。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/news/n62847.html

 



◇近刊情報
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2026年1月9日 取次店搬入
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『イマジネーション講義』 ──フィクションの現象学
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ポール・リクール 著
ジョージ・H・テイラー、ロバート・D・スウィーニー、
ジャン=リュック・アマルリック、パトリック・F・クロスビー 編
山野弘樹 訳
A5判上製528頁・本体6500円(税別)
ISBN 978-4-7885-1907-7 C3010
分野=哲学・思想

想像力は世界を創造する。真に存在するものやその写しを考察の主題としてきた西洋思想において、
フィクションの力は過小評価されてきた。本講義でリクールは、現実の軛から我々を解き放ち、新
たな現実を創り出すイマジネーションの理論を構想する。

 

*著者の死後、ながらく未発表となっていた講義録をついに邦訳。

*アリストテレスからはじまり、カントやウィトゲンシュタイン、フッサール、サルトルらの議論
を踏まえて、イマジネーションに哲学的な価値を与える。

著者:フランスの哲学者。主著に『生きた隠喩』や『時間と物語』、『記憶・歴史・忘却』など。

 

訳者:千葉工業大学非常勤講師 著書に『対話の思考法 相手とぶつからないコミュニケーション』
(角川新書) 、『20代からの文章読解~人文学的思考を鍛える「読み方」10講 』(大和書房)、
『VTuberの哲学』(春秋社)、『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」 (講談社現代新書) 。

 

目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b671462.html

 

 

2026年1月中旬発売予定
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『「混血児問題」の歴史社会学』 ──戦後日本の人種的境界
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有賀ゆうアニース著
四六判上製344頁・本体3900円(税別)
ISBN 978-4-7885-1908-4 C3036
分野=社会学

 

戦後日本は「日本人」と「混血児」の境界をいかに設定してきたか。ある歴史的・社会的文脈のもと、
人種が他の属性や制度と結びつくことで、「混血児」はいかに包摂/排除されてきたのか。人種という
境界が人々の経験を形づくる仕組みを明らかにする。
*「人種差別」に限らず「差別」を考えるうえで、本書のアプローチは有効な示唆を与える。
*第六回東京大学而立賞受賞
著者:大阪公立大学経済学研究科特別研究員PD

 

目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b671872.html

 

2026年1月下旬発売予定
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『書とともに現場(フィールド)へ出よう』 ──アクションリサーチ・オン・ブックス
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矢守克也 著
四六判並製368頁・本体2800円(税別)
ISBN 978-4-7885-1909-1 C1011
分野=心理学

 

 

当事者と研究者が共に社会の問題解決に挑むアクションリサーチ。実践的に考え理論的に行動することが求められる。
でも、いったいどうやって? 著者は多様な書物と現場の間を深い次元で往還する。その思考と実践の軌跡をつまび
らかにする書評論集。
*研究書から小説まで、全21冊を取り上げる。
*著者は社会心理学を専門とし、アクションリサーチで防災・減災にアプローチする第一人者。

 

著者:京都大学防災研究所 教授 著書に『アクションリサーチ』、『アクションリサーチ・イン・アクション』、
編著に『天変地異のオープンサイエンス』など。

 

 

2026年1月下旬発売予定
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『事実のあと』 ──二つの国の四〇年と人類学者
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クリフォード・ギアツ 著
小泉潤二 訳
四六判上製288頁・本体4800円(税別)
ISBN 978-4-7885-1905-3 C1039
分野=文化人類学・現代思想

 

人類学のみならず人文社会科学全般に解釈学的転回をもたらしたギアツ。自身のフィールドワークを振り返りなが
ら、「事実とは何か、事実を知るとはどういうことか」を理解しようとした彼の思想と方法の核心を具体的に語る
「自伝」、文化人類学「入門」。

 

*ギアツの文章は難解で知られ、これまで不十分な翻訳が多かったが、本書は米国で同僚だった訳者による、著者
の意図にそった的確な訳文で紹介される。
*巻末には、ギアツの思想の最適なガイドとなる訳者の論考「構築される事実」を付す。

 

著者:「解釈学的転回」で知られる、20世紀を代表するアメリカの文化人類学者。著書に『ヌガラ』(みすず書房)、
『文化の解釈学』『ローカル・ノレッジ』(岩波書店)など。
訳者:日本の文化人類学者。大阪大学名誉教授

 

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編集後記
NHKの朝ドラ「ばけばけ」が、私の半径30メートル以内のおじさん友だちの間でも話題だ。ハンバート・ハンバートが
歌う主題歌も人気で、どこかひびくものがあるのだろう。「中山さん知ってた? 日露戦争あたりのことを歌った歌ら
しいよ」「いや、知らなかったです」「でもなんか今を歌ってるよねー」などというおっさんたちの他愛のない会話が
じつに微笑ましい。
ドラマではようやく「KWAIDAN」に近づいてきたが、この怪談、今「怪談師」といわれるパフォーマーがたくさんいる
という。Amazonプライムでもこうした怪談師が淡々と怖い話を語る番組が多くあるくらいだから、YouTubeにもきっとわ
んさかそんな映像があることと思う。ちなみにAmazonプライムでは、山の怖い話に特化した山岳怪談というジャンルを
切り開いた、安曇潤平さんの語りをお勧めしたい。山に登ったときに思い出すとじつに味わい深い。
昨年、雑誌「BRUTUS」2024年8月15日号では「もっと怖いものみたさ。」という特集を組んでいた。ペラペラめくると
この雑誌の23-24頁がなんと白紙。24頁右下には「このページは破って捨ててください。」とある。これは印刷ミスな
のだろうか、だとしたら担当者は震え上がったのではないだろうか。あるいは破って捨てたら何かが起きる呪いでもか
けているのではないか.......いろいろ怖い話が掲載された特集であったが、この白紙より怖いものはなかった。じつに
パフォーマティブな演出だった。
さて「ばけばけ」の話にもどると、もしかして松江でこのドラマが終わるのではないか。それが私のもっかの関心事だ。
実際の八雲は松江のあと、熊本、神戸、東京(焼津)などと転々とするわけで、松江滞在は一年だけ。この一年を半年
かけてドラマで描く。そんな贅沢なこと、NHKならやりそう。(N)

 

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◇奥付
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近刊情報 熊谷高幸 著『自閉症と感覚過敏』

12月下旬-2017年1月 発売予定

自閉症の新たな理解のために
------------------------------------------------------------------ 『自閉症と感覚過敏』 ──特有な世界はなぜ生まれ、どう支援すべきか? ------------------------------------------------------------------ 熊谷高幸 著 四六判並製208頁・本体価格1800円+税 ISBN  978-4-7885-1507-9 C1011 分野=自閉症・発達障害・発達支援 ドナ・ウィリアムズ、東田直樹……自らの困難を内面から詳しく語れる自閉症者が
増え、「感覚過敏」という症状がよく知られるようになりました。これら当事者の語り
から学び、かつ語ることのできない多くの自閉症者の症状を集めて分析した著者
は、感覚過敏はたんなる症状のひとつではなく、それこそが自閉症の発生源では
ないのか、という仮説に至ります。男性脳や現代の生育環境といった要因との関
係にもふれながら、その思考と検証の過程を紹介、当事者の感じ方に配慮した支
援のあり方を探ります。自閉症理解に一石を投じる書! 【弊社 熊谷先生の本】 タテ書きはことばの景色をつくる 四六判並製184頁・定価1995円 発売日 13.10.3 ISBN 978-4-7885-1357-0 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-442e.html 天才を生んだ孤独な少年期 ──ダ・ヴィンチからジョブズまで 四六判上製240頁 定価:本体1900円+税 発売日 15.3.16 ISBN 978-4-7885-1424-9 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-34ce.html 日本語は映像的である ──心理学から見えてくる日本語のしくみ 熊谷高幸 著 四六判並製196頁・定価1995円(税込) ISBN 978-4-7885-1258-0 C1081 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-cf76.html

近刊情報 『村上陽一郎の科学論』

12月下旬-2017年1月 発売予定
12月15日見本予定ですが、年末スケジュールのため配本日は不明です ------------------------------------------------------------------ 『村上陽一郎の科学論』 ──批判と応答 ------------------------------------------------------------------ 柿原泰・加藤茂生・川田勝 編 村上陽一郎・小松美彦ほか著 四六判上製436頁・本体3900円+税 ISBN 978-4-7885-1506-2 C1040 分野=科学史・科学哲学・現代思想 3・11後、科学論は展望を開けるか? 村上陽一郎は『西欧近代科学』『近代科学と聖俗革命』(小社刊)などを始発に、
「聖俗革命」「科学史の逆遠近法」などの魅力的な概念を提案し、科学史・科学
哲学に新風を吹き込みました。その後も『新しい科学論』『科学者とは何か』
『安全学』などのベストセラーを連発し、多くの一般読者も得ました。本書はそ
の謦咳に接した気鋭の論者たちが、村上科学論とは何だったのか、ポスト3・11
の世界にどのような意味を持つのかという観点から、その理論を冷静かつ厳しく
「批判」し、それに村上が、「学問的自伝」をからめながら、真摯に「応答」し
たものです。そこには、教師と弟子という縦の関係ではなく、同じ道を歩む研究
者どうしの、自由で平等な学問的関係が見られます。村上科学論の総決算の書と
いえましょう。テレビでおなじみの林修先生も、村上の講義に魅せられた一人だ
そうです。 村上陽一郎氏 『西欧近代科学』『近代科学と聖俗革命』は現在、弊社品切 申し訳ございません。

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目次

村上陽一郎の科学論 批判と応答──目次


序論   編者   

学問的自伝   村上陽一郎

主要著作紹介    編者

村上科学論への誘い     村上陽一郎

「正面向き」の科学史は可能か?     野家啓一
科学論のゆくえ      橋本毅彦
村上陽一郎における総合科学と安全学    成定 薫    

村上科学論の批判                    
聖俗革命論に「正面向き」に対する    高橋憲一
聖俗革命は革命だったのか
──村上「聖俗革命」をイギリス側から見る    小川眞里子
聖俗革命論批判──「科学と宗教」論の可能性  川田 勝(構成・注 加藤茂生)
村上陽一郎の科学史方法論──その「実験」の軌跡      坂野 徹
村上陽一郎の日本科学史──出発点と転回、そして限界    塚原東吾
科学批判としての村上科学論
──科学史・科学哲学と「新しい神学」   加藤茂生
支配装置としての科学──哲学・知識構造論      瀬戸一夫
社会構成主義と科学技術社会論          横山輝雄
村上科学論の社会論的転回をめぐって       柿原 泰
村上医療論・生命論の奥義            小松美彦

批判に応えて     村上陽一郎

近刊 北浜邦夫 著 『夢』

12月上旬発売予定
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『夢』
──
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北浜邦夫 著
四六判並製180頁・予価2100円+税
ISBN 978-4-7885-1505-5 C1040
分野=脳科学・心理学

寝ている間もはたらく脳の科学とロマン
あなたの夢はカラー?それとも白黒? どこまでも墜落する恐怖に目覚めたことは? 昔、自分の自由にならない夢は、不思議な現象であり、神霊と交信できる神聖な時間でしたが、最近、夢は脳のはたらきであり、脳は寝ている間すっかり休んでいるのではなく、さまざまな意識の状態にあることがわかってきました。外界の様子を察知して、問題が起きると目覚めることができますし、ベッドから落ちたりしません。トイレにも行けます。なかには寝ながら食事をする人もいますが、それは夢遊病。夢を見る脳の科学を詩や小説や絵画からの引用や著者自家製イラストもたくさん入れて楽しく綴った、夢の本です。

著者の著作
『ヒトはなぜ、夢を見るのか』(文春新書)、『脳と睡眠』(朝倉書店)
訳書:ジュヴェ『夢の城』『睡眠と夢』(紀伊國屋書店)
共著:『脳科学と芸術』(工作社)、『睡眠とメンタルヘルス』(ゆまに書房)




近刊 上野冨紗子&まちにて冒険隊 著 『認知症ガーデン』

11月下旬発売予定
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『認知症ガーデン』
──
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上野冨紗子&まちにて冒険隊 著
A5判並製136頁・本体1600円+税
ISBN 978-4-7885-1504-8 C1036
分野=福祉
認知症の見方がすっかり変わる本!

心とは、どのようにみなされるべきものなのか。家族が認知症になると、生活が一変してしまいます。温和だった人が突然怒りっぽくなったり、徘徊しだしたり、家の中をめちゃくちゃにしたり。それなりに安定していた家族生活がもはや成り立ちません。そんな家族が、認知症になった親や夫・妻を連れて、イラストレータだった著者が両親の介護をきっかけに始めたデイケアを訪れます。そこで認知症の人たちが示す意外な行動、スタッフとのやりとりは、何が認知症の本当の問題なのかを私たちに語っています。認知症は早すぎる老いとも言え、誰もが老いを迎えます。「老人」の居場所は、今の社会の中に保証されているでしょうか? 老いた人のための場=庭をつくる冒険をいっしょにしてみませんか。



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