書評 太郎丸 博 編『学問は信頼されていないのか 』@毎日新聞 2025年10月4日付
太郎丸 博 編『学問は信頼されていないのか 』の書評が「毎日新聞」2025年10月4日付に掲載されました。評者は内田麻理香氏。ご書評くださいました内田先生にはこころよりお礼申し上げます
......本書の意義は、これまで経験や印象で語られてきた事柄を、量的分析によって統計的に示した点にある。特に、生活に窮する人ほど科学に否定的になる傾向が確認されたことは重要である。日本の科学の政治化は米国ほど先鋭化していないが、直近の参院選で参政党が一定の支持を集めた背景には、新型コロナ対策への不満や生活困難があったと考えることもできる。本書が指摘するように、学問の自由を訴えるだけでなく、科学から疎外された人々の怒りをどう学問に反映させるかが問われている。
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