書評 秋尾 敏 著『子規に至る 十九世紀俳句史再考』@信濃毎日新聞 2025年4月26日付
秋尾 敏 著『子規に至る 十九世紀俳句史再考』 の紹介が、「信濃毎日新聞」2025年4月26日付に掲載されました。ご担当者さまありがとうございました。
……著者が注目するのは、日本古来の思想を明らかにしようとした「国学」だ。幕府を批判し、明治維新の原動力の一つになった。一茶にも国学を背景にした句が見られるほか、明治前期までの俳人の多くは、国学を学んでいたという。古典文法で習う「係り結び」の法則が発見されたのも国学の成果。こうした文法の観点から俳句を分析する人もいた。また子規は誰よりも江戸時代の俳句を熱心に研究し、後世に残すべきものを選んだ。
19世紀を通して一茶の評価が高まっていく過程も丹念に追う。信州人の努力と功績は大きかった。その理由として著者は「一茶の生き方が、信州人の象徴として機能し始めたのではなかろうか」と指摘。やがて国民像の象徴となっていく。
『子規に至る 十九世紀俳句史再考』
秋尾 敏 著
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日 2025/03/15
ISBN 9784788518759
46判282頁・定価2,970円
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