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書評 塚原真梨佳 著『戦艦大和の歴史社会学』@千葉日報 2025年4月22日ほか

塚原真梨佳 著『戦艦大和の歴史社会学』の書評が「千葉日報」2025年4月22日ほか、「中國新聞」(4/20)、「北日本新聞」(4/19)に掲載されました。(4月26日付長崎新聞、山梨日々新聞、南日本新聞。4月27日付神奈川新聞、岩手日報、京都新聞、新潟日報、佐賀新聞、山形新聞、徳島新聞、山陽新聞、上毛新聞)
評者は一ノ瀬俊也先生。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様にお礼申し上げます。

……なぜ過去の遺物であるはずの戦艦が今でも日本人の間で人気があり、中でも大和は極めて高い知名度を誇っているのだろうか。この問いに取り組んだのが本書である。
 内容を評者なりに要約しよう。戦艦は日露戦争後の国産化の成功によって国民の愛国心のよりどころとなり、主砲の口径と排水量で当時世界一となった大和を建造するまでに至った。大和は米軍に撃沈されたが、敗戦後の関係者の回想などによって再発見され、日本人の「ナショナル・アイデンティティ」のよりどころの一つとなった。
 戦後の日本社会で大和とその建造プロジェクトの〝成功〟物語が高く評価、時に消費されたのは、「大和=科学技術立国の礎」論として、あるいはビジネス論や経営論の文脈であった。
 その際、悲惨な戦争の記憶は脱色され、軍事抜きの技術的側面のみがクローズアップされた。大和を通じて浮かび上がるこのような愛国心を、本書は「テクノ・ナショナリズム」と呼ぶ。......

 

 


9784788518704
 塚原真梨佳 著
 『戦艦大和の歴史社会学』
 軍事技術と日本の自画像
 出版年月日 2025/02/28
 ISBN 9784788518704
 4-6判304ページ・定価3,520円
 在庫 在庫あり

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