書評 D.ノーマン著『誰のためのデザイン?』@患者安全推進ジャーナル2023_no71
D.ノーマン著『誰のためのデザイン?』の書評が、「患者安全推進ジャーナル」2023_no71に掲載されました。
安全管理者が医療安全に関するお勧めの一冊を紹介するコーナーで、本の内容とともに、その本をどのように読み、得られた知識や考え方が、日常の活動にどのようにつながったかなどについて紹介されております。評者は小林健一先生。ご書評くださいました先生、掲載誌ご担当者様に深くお礼申し上げます。
先輩安全管理者が教える
医療安全に役立つこの一冊!間違えたのはあなたのせいではない、かもしれない
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
現場への生かし方本稿で挙げたドアのデザインやスイッチの配列のように、医療現場でスタッフが使うモノ、患者や家族が使うモノについて、誰でも迷いなく、無意識に操作できるかどうか、見直してみてほしい。
患者にとって病院は、自宅とはまったく異なる異質な空間であり、ドアの操作ひとつとってみても、不慣れかも知れない。病院のなかにあるさまざまなスイッチや物品が直感的に操作できるかどうか、患者(その多くは高齢者であろう)の目線で見回してみてはいかがだろうか。スタッフの目線から見ると当たり前の環境が、ひょっとすると患者には理解しにくく、医療事故につながる可能性が潜んでいるかもしれない。
本書は2015年に、増補・改訂版の日本語訳が刊行された。技術の進歩により、25年の間に消えた道具を入れ替えたほか、大幅に内容が更新されている。またノーマンは本書のほかにも、デザインと認知心理学についての著書を多く著しているので、興味をもった方はぜひ手にとってみてほしい。
誰のためのデザイン? 増補・改訂版
認知科学者のデザイン原論D. A. ノーマン 著
岡本 明・安村通晃・伊賀聡一郎・野島久雄 訳
出版年月日 2015/04/20
ISBN 9784788514348
判型・ページ数 4-6判・520頁
定価 3,630円(本体3,300円+税)
« ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第231号■ | トップページ | 書評 林 英一著『残留兵士の群像』@「図書新聞」2023年4月15日付 »
「書評」カテゴリの記事
- 書評 菅沼 明正 著『流転する伝統』@千葉日報 2026年5月26日付ほか(2026.05.27)
- 紹介 「毎日新聞」2026年5月4日付「今を生きる、今を書く:今読むべき一冊(その5)」=町田樹/67(2026.05.12)
- 書評 ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳『イマジネーション講義』@2026年5月8日付「週刊読書人」(2026.05.08)
- 書評 菅沼 明正 著『流転する伝統』@朝日新聞 2026年5月2日付(2026.05.07)
- 書評 巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』@京都新聞 2026年4月26日付(2026.04.27)
« ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第231号■ | トップページ | 書評 林 英一著『残留兵士の群像』@「図書新聞」2023年4月15日付 »



コメント