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2023年3月

書評 D.ノーマン著『誰のためのデザイン?』@患者安全推進ジャーナル2023_no71

D.ノーマン著『誰のためのデザイン?』の書評が、「患者安全推進ジャーナル」2023_no71に掲載されました。
安全管理者が医療安全に関するお勧めの一冊を紹介するコーナーで、本の内容とともに、その本をどのように読み、得られた知識や考え方が、日常の活動にどのようにつながったかなどについて紹介されております。評者は小林健一先生。ご書評くださいました先生、掲載誌ご担当者様に深くお礼申し上げます。

先輩安全管理者が教える
医療安全に役立つこの一冊!

間違えたのはあなたのせいではない、かもしれない

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現場への生かし方

本稿で挙げたドアのデザインやスイッチの配列のように、医療現場でスタッフが使うモノ、患者や家族が使うモノについて、誰でも迷いなく、無意識に操作できるかどうか、見直してみてほしい。

患者にとって病院は、自宅とはまったく異なる異質な空間であり、ドアの操作ひとつとってみても、不慣れかも知れない。病院のなかにあるさまざまなスイッチや物品が直感的に操作できるかどうか、患者(その多くは高齢者であろう)の目線で見回してみてはいかがだろうか。スタッフの目線から見ると当たり前の環境が、ひょっとすると患者には理解しにくく、医療事故につながる可能性が潜んでいるかもしれない。

本書は2015年に、増補・改訂版の日本語訳が刊行された。技術の進歩により、25年の間に消えた道具を入れ替えたほか、大幅に内容が更新されている。またノーマンは本書のほかにも、デザインと認知心理学についての著書を多く著しているので、興味をもった方はぜひ手にとってみてほしい。




9784788514348  誰のためのデザイン? 増補・改訂版
 認知科学者のデザイン原論

 D. A. ノーマン 著
 岡本 明・安村通晃・伊賀聡一郎・野島久雄 訳
 出版年月日 2015/04/20
 ISBN 9784788514348
 判型・ページ数 4-6判・520頁
 定価 3,630円(本体3,300円+税)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第231号■

2023年3月20日発行
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◇トピックス
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●お知らせ

弊社ではこのメールマガジン「新曜社<新刊の御案内>」を
メールマガジン配信会社から配信しておりますが、
配信会社のメール・広告が煩わしいという声を受けまして、
弊社からのメーリングリスト配信も行っております。

ご希望の方は下記フォームよりメールアドレスをご記入ください。
(ご登録いただきましたアドレスは配信以外には使用いたしません)
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〇書評
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。


『残留兵士の群像』の書評が
「下野新聞」2023年3月4日付に掲載されました(共同通信配信)。
評者は野上 元先生。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2023/03/post-054d70.html

 

○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

 

◇近刊情報
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3月中旬発売
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発達障害の就労とキャリア発達
―ライフステージをつなぐ支援
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榎本容子・清野絵 編
A5判上製208頁・本体3600円+税
ISBN 978-4-7885-1809-4 C3037
分野=障害者キャリア支援

発達障害のある児童生徒、学生の将来の就労を見据えたキャリア発達支援の実現のために、大学、高校、中学校、小学校それぞれの段階においてどのようなキャリア発達支援ができるか。様々な立場の人びととどう連携するか。
実践事例からの知見を紹介。


*教育段階から、発達障害者の就労を見据えたアプローチを!


編著者
榎本容子:国立特別支援教育総合研究所主任研究員
清野絵:国立障害者リハビリテーションセンター研究所心理実験研究室長

 

4月上旬発売予定
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命の調べのダンス
―生物学的相対性
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デニス・ノーブル 著
新庄記子・木村純子・山岡傳一郎・黒木幹夫 訳
A5判並製432頁・本体4200円+税
ISBN 978-4-7885-1811-7  C1045
分野=科学論

「利己的遺伝子」を含む古い遺伝学がいまだに影響を与えている。
しかし遺伝子が生命を決定づけるのではない。生命は、すべてが他のすべてに影響を与えあいダンスするオープンシステムなのだ。
因果関係についての見方を一変する、新しい生物学への招待。


*宇宙から生命までを貫く相対性の原理。 

 

著者
デニス・ノーブル:心臓ペースメーカーのメカニズムを解析した心臓電気生理
学の権威
新庄記子:大阪大学、長崎大学で免疫学研究に従事
木村純子:福島県立医科大学名誉教授
山岡傳一郎:松山記念病院勤務
黒木幹夫:愛媛大学名誉教授


著者関連書
『生命の音楽』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455837.html

 


4月中旬発売予定
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やまだようこ著作集第6巻 私をつつむ母なるもの
―人と人の関係イメージ
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やまだようこ 著
A5判上製608頁・本体5800円(予価)+税
ISBN 978-4-7885-1808-7  C1011
分野=心理学

ビジュアル・ナラティヴの先駆的研究『私をつつむ母なるもの』と、異なる文化や年齢、性の人々の「人と人の関係イメージ」「過去-現在-未来」をむすぶビジュアル・ライフストーリーの共通性と多様性に焦点をあてたその後の発展。                        描画を多数収載。


*ビジュアル・ナラティヴの豊かさと面白さ


著者
やまだようこ:京都大学名誉教授

やまだようこ著作集
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/?search_series=13260

 


4月上旬発売予定
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新しいリーダーシップをデザインする
―デザインリーダーシップの理論的・実践的検討
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八重樫文・大西みつる 著
四六判並製264頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1803-2  C1034
分野=経営・リーダーシップ

リーダーシップをデザインという切り口から捉えると、固定観念にとらわれない新しいリーダーシップの姿が見えてくる。                         どのように自分らしいリーダーシップのあり方を創り出すか、そのためのデザイン態度とは何か。
理論的、実践的検討とそのヒント。


*新しいリーダーシップの姿をデザインするヒント


著者
八重樫文:立命館大学経営学部教授
大西みつる:ヒューマンクエスト社長/立命館大学経営学部客員教授授


弊社関連書
デザインマネジメント論のビジョン
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b602409.html

デザインマネジメント論
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b481435.html

 


3月下旬発売予定
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質的心理学研究 第22号 2023/No.22
―特集 ポスト2020 教育のゆくえ
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日本質的心理学会『質的心理学研究』編集委員会 編
B5判並製408頁・本体4600円+税
ISBN 978-4-7885-1799-8  C1011
分野=質的研究・心理学

10年ぶりの学習指導要領改訂、大学入学共通テストの導入など2020年以降、教育は大きな転換期を迎えている。             人が育つ現場ではなにが起きているのか。特集では6本の論考で実証的に読み解き、新たな問いへとつなぐ。                     一般論文は過去最多の14本を掲載。


質的心理学研究 既刊

https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/?search_series=13251

 


4月上旬発売予定
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クリティカル・オーディエンス
―メディア批判の社会心理学
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李津娥 編
A5判並製240頁・本体3000円+税
ISBN 978-4-7885-1806-3  C1011
分野=社会心理学・メディア研究

メディアへの信頼が揺らぐ現代、インターネットやSNSの発達によりオーディエンスのメディア批判が可視化され、影響力が高まっている。そのありように社会心理学的にアプローチし、実証的に調査・研究するための理論、概念、方法と成果を平易に紹介。


*政治報道、環境報道、科学報道、ドラマ、バラエティ、ゲーム、広告など、様々なメディア・コンテンツを対象に分析。
*メディア・リテラシーを高め、メディアにクリティカルにかかわるために。


編者
李津娥:慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授


弊社関連書

政治広告の研究
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455783.html


メディア・オーディエンスの社会心理学 改訂版
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b570989.html

 


4月上旬発売予定
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ポジティブメディア心理学入門
―メディアを賢く活用するための科学的アプローチ
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アーサー・A・レイニー、ソフィー・H・ジャニッケ=ボウルズ、
メアリー・ベス・オリバー、キャサリン・R・デール 著
李光鎬 監訳 
川端美樹・大坪寛子・志岐裕子・鈴木万希枝・李津娥・山本明・正木誠子 訳

A5判並製320頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1805-6 C1011
分野=社会心理学・メディア研究

ゲームやSNSは子どもに悪影響を与えるだけなのか? 
見過ごされてきたメディアのプラス面に光を当て、エンターテインメント・コンテンツを有意義に活用するための科学的知見が蓄積され始めている。
この新たな分野の全体像を初めて体系的に概観する。


*科学的根拠にもとづくポジティブなメディアの使い方とは。
*新たな研究分野の現状を、わかりやすい言葉と具体的な事例で紹介する優れた入門書。


著者・監訳者
アーサー・A・レイニー(フロリダ州立大学コミュニケーション学部ジェーム
ズ・E・カーク教授)
ソフィー・H・ジャニッケ=ボウルズ(チャップマン大学コミュニケーション
学部助教授)
メアリー・ベス・オリバー(ペンシルバニア州立大学特別教授、メディア効果
研究室共同ディレクター)
キャサリン・R・デール(フロリダ州立大学コミュニケーション学部助教授)
李光鎬(慶應義塾大学文学部教授)


メディア・オーディエンスの社会心理学 改訂版
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b570989.html

 


4月上旬発売予定
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災害の記憶を解きほぐす
―阪神・淡路大震災28年めの問い
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関西学院大学震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)編
四六判並製192頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1812-4  C1036
分野=震災・災害・平成史

阪神淡路大震災でわが子を亡くし、障害を抱え、家や店を失った人々が、学生の問いかけに応えて言葉を紡いだライフストーリー。     復興と繁栄を急いだ都市の底に沈んだ記憶をほどき、当事者の孤独や負の感情、災害の不条理をどう語り継ぐかを再考させる。


*阪神淡路大震災の地元大学で行った大学ゼミ活動の論集。
*四半世紀後の被災地・神戸で、震災を知らない学生が当事者にインタビューし、伝える。
*東日本大震災の震災記録の実績をもとに、日本の震災史を遡る。


編者
金菱清(関西学院大学社会学部教授)


弊社関連書
河北新報社編集局・金菱 清 著 逢える日まで
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b598885.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 
永訣
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b556663.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 震災と行方不明
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b505370.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 
3.11霊性に抱かれて
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455434.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 
悲愛
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455492.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 
呼び覚まされる 霊性の震災学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455547.html


金菱 清 著 震災メメントモリ
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455614.html


東北学院大学 震災の記録プロジェクト/金菱 清(ゼミナール)編 
3.11慟哭の記録
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455732.html

 


4月中旬発売予定
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病いである私を生きる
―二型糖尿病者の暮らしと経験
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細野知子 著
四六判並製200頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1813-1  C1047
分野=看護・ケア・看護研究

健康な身体と、病気の身体を行き来しながら生活している二型糖尿病を生きる人々は、その実態が見えづらい。              この病いを生きる人たちの、「病いと言いがたい」暮らしと治療の日々を丁寧に記述し、医療提供者と患者の新たな関わり方を探った労作。


*病いとともにある人をどうケアできるか?医療者への示唆に富む経験の記述。


著者
細野知子(日本赤十字看護大学准教授)


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編集後記


新駅開業、のぞみ491号の新設、バリアフリーのための運賃値上げ……
ここ数日、鉄道絡みのニュースが多かった。

リモートワークなどなく、週5で通勤している身としては、その中でも「オフピーク定期券」の話題が気になっている。

朝の通勤ラッシュ時間帯に利用できない代わりに、通常の価格より安く定期券が購入できるという。始業時間の都合もあるから、どれくらいの人が「オフピーク定期券」を利用できるのだろう、と思ったら、1か月でのべ80万人(全体の5%)はラッシュ時を避けるとの予測らしい。

通常定期券は値上げされるので、ほとんどの人にとってはお得な話ではない。
なーんだ。

それにしても、勤め人の多くは相変わらず「通勤」という行為から逃れられていない。


『通勤の社会史』(イアン・ゲートリー著、黒川由美訳、太田出版)


なんとなく(特にこの数年)ネガティブなイメージのある「通勤」。
その誕生から、現状、未来を考察した一冊である。

約一世紀半におよぶ通勤の歴史において、それは概して憧れの対象だったというから驚いた。

1830年代のイギリスで、蒸気機関車の登場とともに始まった「通勤」という活動。移動、職業、そして住む場所が自由に選べるようになったことは、社会を激変させた。

2016年に刊行された本書だが、著者は「物理的な通勤がなくなる可能性は低い」と述べている。未来の通勤を担う手段となる電気自動車、リニア、自動運転などにも触れている。通勤が楽しくなる未来もそう遠くないのかもしれない。

新たな通勤者を迎える4月。
始発駅乗車民として、新人に席を譲るつもりはない。(H)


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◇奥付
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次回発行は2023年4月下旬を予定しております。

書評 林英一著『残留兵士の群像』@下野新聞 23年3月4日付 (共同通信配信)

『残留兵士の群像』の書評が「下野新聞」2023年3月4日付に掲載されました(共同通信配信)。評者は野上 元先生。
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。




戦後社会の価値観相対化

・・・・・・

1972年の横井庄一、74年の小野田寛郎の帰国が有名である。かれらは、戦後が達成したものを見せつける相手として、あるいは戦後が失ったものをよみがえらせてくる相手だったのである。

しかし本書は、この2人に限らず、そして実像と表象の両方にまたがる丹念な調査により、すでに50年代、あるいは遅くとも60年代には彼ら「残留兵士」の表象化・偶像化は始まっていたとする。
・・・・・・

本書が、戦後の支配的な価値観を相対化するアジア社会や家族からの視点を詳細に追おうとしているのも特徴的だ。

 帰国・一時帰国した彼らを追うドキュメンタリー映像に記録された、親類の対立など、なんとも気まずい瞬間も本書は見逃さない。「戦後」は、それら全てを貪欲にかき集めようとしてきたのだった。
 
 




9784788517936 林 英一 著
残留兵士の群像
彼らの生きた戦後と祖国のまなざし
残留兵士の群像
出版年月日 2023/01/05
ISBN 9784788517936
4-6判352頁・定価3740円


 

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