« 2022年12月 | トップページ | 2023年2月 »

2023年1月

著者インタビュー『残留兵士の群像』著者、林英一さん@毎日新聞 2023年1月21日付

『残留兵士の群像』著者、林英一さんへのインタビューが「毎日新聞」2023年1月21日付に掲載されました。文と写真は栗原俊雄氏。ありがとうございます。

「表象と実像」浮き彫りに

副題は「彼らの生きた戦後と祖国のまなざし」。敗戦後、アジアの各地に残った元日本軍兵士たちがいた。なぜ残留し、戦後をどう生きたのか。これまでの著作で明らかにしてきた史実に加え、今回は膨大な映像資料を吟味し、「残留兵士たちの戦後史」を多角的に分析した。

・・・・・・38歳。追随ができない聞き取りと、文献史学の成果が一人の中で交差するまれな研究者だ。書き手としても、新しい領域を開拓し、成果を読者に届けてくれるはずだ」
(文と写真 栗原俊雄氏)


9784788517936 林 英一 著
残留兵士の群像
彼らの生きた戦後と祖国のまなざし
残留兵士の群像
出版年月日 2023/01/05
ISBN 9784788517936
4-6判352頁・定価3740円


 

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第229号■

2023年1月13日発行
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第229号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◇トピックス
_________________________

●お知らせ

弊社ではこのメールマガジン「新曜社<新刊の御案内>」を
メールマガジン配信会社から配信しておりますが、
配信会社のメール・広告が煩わしいという声を受けまして、
弊社からのメーリングリスト配信も行っております。

ご希望の方は下記フォームよりメールアドレスをご記入ください。
(ご登録いただきましたアドレスは配信以外には使用いたしません)
https://forms.gle/NC7HB16L25rCfuxm8


〇フェア
「心理学書、この一冊 2022年@紀伊國屋書店新宿本店」
毎年恒例の紀伊國屋書店新宿本店さまでの催しですが、昨年、そして今年とコロナ禍にあっても堅実に売れていった各社の新刊・話題書をあつめてのフェアです。

好評開催中です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
■紀伊國屋書店新宿本店様3階心理学書エンド棚

■2022年12月23日(金)~2023年1月31日(火)

ぜひ、足をお運びくださいますようお願いいたします。

 

〇書評
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

井上雅雄 著『戦後日本映画史』の書評が、
読売新聞 2023年1月8日付に掲載されました。評者は金子拓氏。
書評全文:本よみうり堂
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20230110-OYT8T50031/


井上雅雄 著『戦後日本映画史』の書評が、
図書新聞 2023年1月14日付に掲載されました。評者は北浦寛之氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-98c224.html


山下 晋司・狩野 朋子 編『文化遺産と防災のレッスン』の書評が、
図書新聞 2023年1月14日付に掲載されました。評者は佐々木淑美氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2023/01/post-6efe22.html


○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

 

◇近刊情報
_________________________


2月中旬発売予定
--------------------------------------------------
カタログTEA(複線径路等至性アプローチ)
ー図で響きあう
--------------------------------------------------

サトウタツヤ・安田裕子 監修
上川多恵子・伊東美智子・小澤伊久美・宮下太陽 編
B5判並製112頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1797-4 C3011
分野=質的研究、心理学研究法

人びとのライフ(生命・人生・生活)のありようを図を用いて分析するTEA。
研究領域が広がり、理論的にも進展するなかで、創意工夫が積み重ねられてきた。本書は魅力的な図の研究例を満載した見本帳で、TEAの歴史や基礎知識も学べる初学者必携の書。

*TEAの理論と実践を一冊に凝縮!


監修・編著者
サトウタツヤ(立命館大学総合心理学部教授・学部長)
安田裕子(立命館大学総合心理学部教授)
上川多恵子(立命館大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程)
伊東美智子(神戸常盤大学保健科学部看護学科講師/助産師)
小澤伊久美(国際基督教大学教養学部課程上級准教授)
宮下太陽(株式会社日本総合研究所未来社会価値研究所兼リサーチ・コンサルティング部門シニア・マネジャー)


弊社関連書
安田裕子・滑田明暢・福田茉莉・サトウタツヤ 編
『ワードマップ TEA 理論編 複線径路等至性アプローチの基礎を学ぶ』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455580.html

『ワードマップ TEA 実践編 複線径路等至性アプローチを活用する』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455579.html

 


2月中旬発売予定
--------------------------------------------------
2ちゃん化する世界
―匿名掲示板文化と社会運動
--------------------------------------------------

石井大智 編著
清義明・安田峰俊・藤倉善郎 著
四六判並製250頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1798-1  C0036
分野=社会、ルポ・ノンフィクション

日本発の匿名掲示板文化は世界をどう変えたのか? 2ちゃんねると社会運動の歴史的経緯、匿名掲示板のグローバル化と陰謀論の隆盛から、日本のみならずアメリカや香港の政治・社会問題やデモへのつながりまで。気鋭の論者らがその功罪を問う。

*Qアノン、陰謀論、ネット右翼、レイシズム、日本の宗教団体、デモ活動など、いまこそ考えるべきトピックを網羅。


著者
石井大智(フリーライター、香港中文大学大学院中退)
清義明(ルポライター)
安田峰俊(ルポライター)
藤倉善郎(ジャーナリスト、「やや日刊カルト新聞」代表)

 

_________________________

編集後記

2023年最初の新刊案内となります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


昨年末、久しぶりに行った居酒屋。以前よりラビオリやもやしの盛りが半分に減っていて、このコロナ禍の3年間と昨年からの材料費高騰のせいかと勝手に想像した。そしてここにきてのインボイスである。

今年2023年10月よりはじまるインボイス制度。零細自営業者の息子であった自分としては、零細の視点でこのインボイスの問題をとらえてしまう。


日本商工会議所の発行する「中小企業・小規模事業者のためのインボイス制度対策【第2版】はこの制度をじつに分かりやすく説明している冊子で、サイトからも読むことができる。


https://www.jcci.or.jp/sme/invoice-system/2022/0930103508.html


「免税事業者が取り得る選択肢の利益比較」(冊子版16頁)の試算が面白い。
適格事業者になって、税金分値上げして納税するほうが売り上げが上がる事例とともに、インボイス発行事業者にならず得意先の事業者が利用しなくなり、売上が激減するという事例が書かれているのだ。

現在、課税売上高1000万円を超えなければ免税事業者としているのは国税庁なのだから、率直に「免税制度はやめます、消費税を納めてください」といっそ言えばいいのだ。言わずにこうした制度をすすめるところに欺瞞を感じるのは私の誤解だろうか。やらなくてもいい事務作業が増えることも経済活動の拡大という深謀遠慮かもしれないが。

私が実家にいた頃、30年前の消費税導入時は、課税売上高3000万円以下が免税事業者だったと記憶する。この30年は国税が免税事業者をいかに減らしていくかの歴史だ。

私たちの日々の生活に彩りを与えてくれる零細自営事業者の方々にはコロナ、物価高、インボイス制度を機にやーめたとならずに、なんとか続けていく道を探っていただきたい。たまにしか来ないくせに盛りが減ったとか割高とか文句がいう人間が言ってもじつに説得力がないのだが。   (中山

_________________________

◇奥付
_________________________

□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス https://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
□twitterもよろしく:https://twitter.com/shin_yo_sha
□このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
□購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
□掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
次回発行は2023年2月下旬を予定しております。

書評 山下 晋司・狩野 朋子 編『文化遺産と防災のレッスン』@図書新聞 2023年1月14日付

山下 晋司・狩野 朋子 編『文化遺産と防災のレッスン』の書評が、図書新聞 2023年1月14日付に掲載されました。評者は佐々木淑美 氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。

 

・・・・・・本書では、フィールドワークを含む様々な事例を挙げ、文化遺産と防災、そしてレジリエントな観光とはどういったものかを提示しようと試みている。

無形文化遺産や文化的景観、被災地におけるダークツーリズム、防災・減災と「よりよい復興」など、どれも簡単に答えが見つかるものではなく、各章の執筆者による検討をベースにして、それぞれに課題が設定されており、それらに取り組む形で読者に考えるきっかけを与えている。

ニューノーマルな文化遺産の保存と防災、観光を創造するためには、「今・ここで」私たちが選択していかなくてはならない。本書を読むことは、そのためのきっかけの一つとなるだろう。・・・・・・


9784788517806 文化遺産と防災のレッスン レジリエントな観光のために
山下 晋司・狩野 朋子 編
2022/09/01
ISBN 9784788517806
A5判216ページ 定価 2,750円(本体2,500円+税)


 

 

 

書評 井上雅雄 著『戦後日本映画史』@図書新聞 2023年1月14日号 付

井上雅雄 著戦後日本映画史の書評が、図書新聞 2023年1月14日号 付に掲載されました。評者は北浦寛之氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。

 

・・・・・・本書でとりわけ興味深かったのが、第9章の「大映の製作効率」についての論究だ。1953年から56年までの平均の撮影時間の推移が、その内訳(事故・準備・実働)とともに紹介され、細かな分析がおこなわれている。この期間は、産業全体で映画の量産化が進み、大映としても不本意ながら、その潮流に合わせて、製作本数を増加させなければならなかった。著者は大映が製作効率を上げるために、どう対応したのかを、表を用いてわかりやすく解説している。

 さらに、より製作の内情に踏み込むべく、芸術的に評価されてきた溝口健二と成瀬巳喜男に注目し、彼らが大映で撮った1953年の映画、前者は『雨月物語』と『祇園囃子』、後者は『あにいもうと』を具体的事例として考察している。製作コストとその内訳、スケジュール、撮影の進行の様子など、製作の内情を記録した貴重な資料を読み解きながら、両者が意識的/無意識的に、いかに「撮影の効率化」に配慮した映画作りを実践していたのかが、伝えられる。

 こうして、本書は大映に注目して考察を進めながらも、同時に1950年代に東映や日活の急伸によって、企業間競争が激化していく仕儀、さらにテレビ産業の台頭で変化を強いられる映画産業の状況などを、章ごとに細かく時代を区切りながら、丁寧に分析している。
 
 ・・・・・・・

 最後に、本書は本文の精緻な記述もさることながら、驚かされるのが、各章の末尾に記された注の充実ぶりである。著者のこれまでの著作にも言えることだが、決して簡素な補足説明というものではなく、関連の情報が濃密に詰め込まれたものとなっている。注の部分をうまくまとめれば、新たな論稿ができそうな思いさえ抱かせる。著者が病と闘いながらとことん追究した戦後日本映画史の世界が本書の隅々まで広がっているのである。



9784788517813 戦後日本映画史 企業経営史からたどる
井上 雅雄 著
2022/09/30
ISBN 9784788517813
A5判512ページ 定価 5,720円(本体5,200円+税)
在庫 在庫あり

書評 井上雅雄 著『戦後日本映画史』@読売新聞 2023年1月8日

井上雅雄 著戦後日本映画史の書評が、読売新聞 2023年1月8日付に掲載されました。評者は金子拓氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。

 

・・・・・・本書の論点は大きく二つある。ひとつめは、国家(政府)との関わり。・・・・・・いまひとつは、製作・配給・興行の三業態に分かれ、それぞれの思惑で利益を追求する映画産業の構造への注目である。売り手市場である映画産業で割を食うのは興行(映画館経営者)側であり、常に赤字経営の危機に瀕していた。

 安定した収益を望む興行側に対し、東映が二本立て製作・配給を開始し、直営館の確保に力を入れたことなどから映画館が急増する。東映は製作数の増加にともない業務の合理化を図って収益トップの座に躍り出、映画館の増加は映画人口の裾野拡張に大きく寄与して50年代後半の黄金期を現出した。しかし著者は、このことこそが逆に映画産業の危機を招いたと指摘する。粗製濫造による作品の消耗品化である。・・・・・・

書評全文はこちら >>>>>>よみうり堂



9784788517813 戦後日本映画史 企業経営史からたどる
井上 雅雄 著
2022/09/30
ISBN 9784788517813
A5判512ページ 定価 5,720円(本体5,200円+税)
在庫 在庫あり

« 2022年12月 | トップページ | 2023年2月 »

検索


  • カスタム検索
2023年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    

ツイッター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

タイトルのみ表示


サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想