◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第227号■
2022年11月18日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第227号■
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◇トピックス
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●お知らせ
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「新曜社ブックフェア」
東京大学生協本郷店さまにて、11月9日より開催中です。
15年前に開催して以来のフェアとなります。年末12月26日まで。
〇書評
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
ジョルダン・サンド(著), 池田 真歩(訳)『東京ヴァナキュラー』の書評が「歴史学研究」2022年11月号に掲載されました。
評者は五十嵐太郎氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-efbfff.html
○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/
◇近刊情報
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12月上旬発売予定
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家族変動と子どもの社会学
―子どものリアリティ/子どもをめぐるポリティクス
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野辺陽子 編著
元森絵里子・野田潤・日比野由利・三品拓人・根岸弓 著
四六判並製248頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1795-0 C3036
分野=社会学
子どもは、家族の個人化や自身の準主体化、「子どものため」の制度、実践、価値観をいかに経験しているか。
そのリアリティとポリティクスを、離婚、生殖技術、児童養護施設、児童虐待の事例から明らかにし、
親子関係・ケアの理論に新たな論点を示す。
*編著者は『養子縁組の社会学ー<日本人>にとって<血縁とはなにか>』(小社刊)で第5回福祉社会学会賞、第2回家族社会学会奨励著書賞を受賞。
編著者
野辺陽子(日本女子大学人間社会学部現代社会学科准教授)
12月下旬発売予定
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残留兵士の群像
―彼らの生きた戦後と祖国のまなざし
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林 英一 著
四六判上製352頁・本体3400円+税
ISBN 978-4-7885-1793-6 C1020
分野=歴史
敗戦後、帰国せずにアジアの各戦地で生きることを選択した残留兵士たち。彼らはなぜ残留を決意し、どのような戦後を歩んだのか。
そして、祖国の人々は、彼らをどう眼差してきたのか。聞き取りや文献、映像資料を駆使し、残留兵士の実像と表象に迫る。
*これまでの研究は特定の地域や人物に焦点を当てていたが、本書はすべての地域を網羅し、多種多様な残留兵士を取り扱う。
また、従来は等閑視されてきた映像資料を分析している点も、本書の特徴の一つである。
著者
林 英一(二松学舎大学文学部歴史文化学科准教授)
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編集後記
7月に法事のため奈良へ行った。ちょうど京都では3年ぶりに祇園祭が催されていてたくさんの人が満ちあふれていたが、奈良はじつに静かだった。
奈良での法事のよいところは、仏さんのいるお寺さんやすぐそこにおかれている仏像がふつうに国宝だったりすること。
国宝と大事にするのではなく、生活のなかの身近なものとしてたいせつにしてきた寺や仏像というたたずまいがよい。
この法事の数日前、安倍首相が凶弾に倒れた。現場となった大和西大寺駅が近いと知り、早朝に訪れてみた。
駅前のロータリー近くに据えられた献花台には花とメッセージがたくさん供され、花束をもった老若男女がぽつぽつと現われては、手を合わせていた。
ぶらぶらあたりを歩くと、かつてここには西隆寺という尼寺があったことを、ショッピングビルの発掘調査の看板などで知ることができた。
この寺をつくったとされる称徳天皇(孝謙天皇)の諱は阿倍であることなどに因縁を感じながら、鈴木博之氏の地霊=ゲニウス・ロキについての本などをなつかしく思い出した。
氏の著書で有名なものは『東京の〈地霊〉』だが、私は講談社現代新書で刊された『日本の〈地霊〉』が好きだ。国会議事堂の屋根と神戸・大倉山にあった伊藤博文の銅像台座の話がある。銅像は第二次世界大戦時の鉄不足のために供出され、現在は銅像の台座のみが残っている。大倉山公園の野球場には阪神大震災の仮設住宅が立ち並ぶのをみつつ、モニュメントとは何かに思いをはせる名エッセイだ。
ゲニウス・ロキとは土地の単なる因縁話や因果律ではなく、土地へのまなざしであり、都市や建築とわれわれとを橋わたしするものと、鈴木氏はいう。かつてあった平城京という都市に思いを馳せる上寧となった。(N
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