語り継ぐべきこと @毎日新聞「窓をあけて」 2022年3月12日付
語り継ぐべきこと
元村有希子氏「窓をあけて」2022年3月13日付にて新刊『逢える日まで』の著者・金菱清先生のこれまでの仕事(金菱清ゼミ・東北学院大学震災の記録プロジェクト)について紹介されています。
「東日本大震災の発生から11年がたった。「復興」がここまで進んだという報道の一方、記憶を継承する難しさも聞こえてくる。それだけの歳月が流れた。けれど、前へ前へと急ぐ空気の中、大切な人を理不尽な形で奪われた人たちは、「あの日」に立ちすくんでいる。
遺族・行方不明者家族には「大震災から11年」という表現にも反発を感じる人が少なくない。災害社会学者の金菱清さんに教えられた。震災が「終わった出来事」として扱われているように聞こえるからだという。
金菱さんは2度の震災を経験している。1度目は大学受験を控えた1995年。大阪の実家で阪神・淡路大震災に遭った。地元の大学でも、社会心理学の講義では数十年前の地震が事例として教えられていた。「あの時のもどかしい思いが、今の仕事につながっている」と振り返る......
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3. 11遺族・行方不明者家族 10年の思い
著者
河北新報社編集局 著
金菱 清 著
出版年月日 2022/02/05
ISBN 9784788517523
4-6判200ページ
定価 1980円
在庫 在庫あり
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