書評國分功一郎・熊谷晋一郎『〈責任〉の生成』@公明新聞 2021年3月8日付
國分功一郎・熊谷晋一郎『〈責任〉の生成』 の書評が、2021年3月8日付公明新聞に掲載されました。評者は河野哲也氏。ご書評くださいました先生、掲載紙のご担当者様にこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
・・・・・・本書は、朝日カルチャーセンターでの二人の討論と、聴衆を交えての質疑応答の記録である。講演会のライブ感が伝わり、「当事者研究」と「中動態」についての非常に分かりやすい入門書にもなっている。
・・・・・・二人の対話が進むにつれ、「内臓のアフォーダンス」「反芻と省察という二種類の自己参照」「予測誤差過敏としての自閉症」「コナトゥス解体による生存」など、豊かな展開が期待できる言葉がポンポン飛び出してくる。読み進める中で評者に生じた疑問の多くは。「質疑応答」のなかで聴衆が代弁してくれる。この質疑応答の部分が、講演部分と同じほど興味深い。・・・・・・
<責任>の生成
中動態と当事者研究
國分 功一郎 著
熊谷 晋一郎 著
2020/12/01
ISBN 9784788516908
判型・ページ数 4-6変・432ページ
定価 本体2,000円+税
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