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2020年5月

2020年5月25日 (月)

書評 西山けい子著『エドガー・アラン・ポー』@週刊読書人 2020年5月15日付 

西山けい子著『エドガー・アラン・ポー』の書評が「週刊読書人」2020年5月15日付 に掲載されました。評者は平野幸彦氏。
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました
鮮明なポー像を脳裏に残す 

五部十二章から成る本書の核というべきは、やはり前半の〈自己〉と〈他者〉あるいは〈外界〉、そしてそれらの間に存在する〈境界〉をめぐる議論であろう。著者はポーのテクストの精緻な読みを展開する一方、ルネ・ジラールの〈欲望の三角形〉モデルやジャック・ラカンの〈象徴界〉〈想像界〉〈現実界〉の三概念などの理論的枠組みを援用しつつ、前記の主題の解明に迫ってゆく。そしてこれらポーのトレードマークともいうべき〈恐怖もの〉や〈探偵もの〉の作品群が、一見それらとは無縁ないしは関係が希薄に思われる〈滑稽もの〉や宇宙論へと繋げられていく手捌きは実に見事で説得力がある。
・・・・・・ポー研究者はもちろん、広く文学を愛する一般読者にもお薦めできる好著といえよう。
9784788516694西山けい子著
『エドガー・アラン・ポー』

出版年月日 2020/03/10
ISBN 9784788516694
4-6・328ページ
定価 本体3,200円+税

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2020年5月19日 (火)

記事紹介 中河伸俊・渡辺克典 編『触発するゴフマン やりとりの秩序の社会学』、日本経済新聞2020年5月9日付

2020年5月9日付日本経済新聞「今を読み解く」の、コロナ禍が問う働き方を考察した記事にて、
中河伸俊・渡辺克典 編『触発するゴフマン やりとりの秩序の社会学』が紹介されました。
評者は阿部真大氏。

評者の先生、掲載紙ご担当者さまにお礼申し上げます、ありがとうございました。

・・・・・・しばしば、「新しい働き方」が、日本企業の「古い働き方」を変えられるのではないか(例えばテレワークの導入によって、日本企業特有の「ムダな会議」の多さが変えられるのではないか)という議論を目にする。しかし、こうした「古い働き方」のもつメリットが見落とされがちである。そのことが、この間、徐々に明らかになってきたように思う。

私自身、勤務先の大学の要請でテレワークをはじめて気づいたことは、リアルな対面コミュニケーションのもつ情報量の豊かさと効率性である。今までリモートでした時のコミュニケーションの困難さは、現在、多くの人が経験していることだろう。

それは社会学者が対面的相互行為のメカニズムとして、長年追求してきたテーマでもある。アーヴィング・ゴフマンは、人々の相互行為を舞台における「パフォーマンス」にみたて、空間の使い方、身振りの仕方、相手との距離の取り方なども含めた、人々の複雑な「印象操作」や「自己呈示」のあり方について明らかにした。ゴフマンの理論に興味のある方は『触発するゴフマン』をお読みいただきたい。

ゴフマンの議論で示されるような相互行為をオンライン・コミュニケーションで実現するのは、現状では極めて困難である。だからこそ、人々はテレワークにおけるコミュニケーションに、新しい種類の「疲れ」を感じはじめているのだろう。

今回のコロナ危機は、リアルな対面コミュニケーションの意義を人々に再認識させる機会、つまり「古い働き方」の良い部分を人々が見直す機会ともなっているのである。
働き方が新しいか古いだけではなく、対面かリモートかというふたつの働き方のどういった組み合わせが最も合理的なのか。コロナ危機を経た日本においては、働き方をめぐる議論のより一層の深化を期待したい

 

 9784788514317  中河伸俊・渡辺克典 編

 触発するゴフマン

 ――やりとりの秩序の社会学

 四六判並製296頁

 定価:本体2800円+税
 発売日 15.5.22
 ISBN 978-4-7885-1431-7

 

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2020年5月18日 (月)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第199号■

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2020年4月20日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第199号■

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◇トピックス
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〇受賞
服部徹也著『はじまりの漱石──『文学論』と初期創作の生成』が、第28回やまなし文学賞(研究・評論部門)を受賞しました。夏目漱石『文学論』の研究に新局面を拓き、漱石の初期創作との相互関係について斬新な論を展開した力作です。審査員の先生方よりのご講評です。ご覧ください。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-d42c5e.html

 

 

〇書評・メディア

書評 平川祐弘編『森鴎外事典』@毎日新聞 4月18日付/2020年

平川祐弘編『森鴎外事典』の書評が、「毎日新聞」4月18日付/2020年に掲載されました。評者は持田叙子氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-d6a20d.html


山 愛美著『村上春樹 方法としての小説─記憶の古層へ』の書評が「図書新聞」2020年4月18日付にて掲載されました。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-29aec8.html


佐藤 邦政 著『善い学びとは何か』(本体2400円)の書評が図書新聞 2020年4月11日号に掲載されました。評者は久保田祐歌氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-252894.html


実重重実著『生物に世界はどう見えるか』が、2020年3月30日付 公明新聞にて書評されました。評者は中村桂子氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-f9c52d.html


日本経済新聞 2020年3月19日 夕刊「読書日記」にて、小川さやか氏にM・ビリッグ著、鈴木聡志 訳『笑いと嘲り』をお取りあげいただきました。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-7f4b50.html


平川祐弘編『森鴎外事典』が日本経済新聞 2020年3月21日付にてご紹介されました。評者は宮川匡司氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/03/post-f797e6.html

 

川瀬 慈 編著『あふりこ フィクションの重奏/遍在するアフリカ』の紹介が、
毎日新聞 2020/4/6夕刊に掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20200406/dde/014/040/013000c

 


○新曜社ウェブマガジンがはじまりました。
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/


好評連載中


服部徹也先生
夏目漱石はどんな授業をしたのか?──受講ノートを探す旅
第5回 自宅で調査の旅をしよう
「図書館と文学館のありがたみを、失った今、あらためて実感する。そして二度と失いたくないと思っている」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3451

 

◇近刊情報
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5月下旬発売予定
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『これからの幸福について』
──文化的幸福観のすすめ
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内田由紀子 著
四六判並製192頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1679-3 C1011
分野=心理学・社会科学


グローバリゼーションにより世界中の価値観が北米式に一元化されつつある昨今、経済成長の停滞、格差の拡大、少子高齢化、地方自治体の消滅危機等の問題が顕在化している。日本にとっての幸福な個人・社会のありようとは? 文化心理学の視点から提言。

*文化と幸福に関する21世紀以降の国内外の研究知見を総括。

 


5月下旬発売予定
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『心の臨床を哲学する』
──Philosophy of Psychiatry & Psychology
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榊原英輔・田所重紀・東畑開人・鈴木貴之 編著
A5判上製288頁・本体3500円+税
ISBN 978-4-7885-1680-9 C3010
分野=精神医学・心理学・心の哲学


精神医療の現場では精神科医と心理士の連携が重視されているが、両者の専門性はどう異なるのか。心の臨床全般に関する哲学的検討を加えた計14本の論文を収載し、両者の相違を根本的かつ多面的に考察するとともに、専門職としてあるべき姿を展望する。


*執筆者(収載順):榊原英輔、田所重紀、植野仙経、遠藤季哉、井原裕、東畑開人、廣瀬雄一・野村晴夫(※共著)、東斉彰、渡邊芳之、鈴木貴之、信原幸弘、南学正仁、佐々木拓、石原孝二

編者
榊原英輔:東京大学医学部附属病院精神神経科 助教
田所重紀:室蘭工業大学保健管理センター 教授
東畑開人:十文字学園女子大学人間生活学部 准教授
鈴木貴之:東京大学大学院総合文化研究科 准教授

 


6月上旬発売予定
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『急性期病院のエスノグラフィー』
──看護・医療・社会学・現象学
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前田泰樹・西村ユミ 著
A5判並製184頁・予価2100円+税
ISBN 978-4-7885-1681-6 C1036
分野=発達心理学

急性期の現場で連携するため看護師たちは何を見聞し、考え、お互い報告しているのか。「チーム医療の大切さ」といった理念の主張に留まらず、個々の看護を協働によって円滑に成し遂げる方法論を見出し、病棟の時間と空間の編成を描きだす記録集。

*エスノメソドロジーと現象学の方法論に立ちフィールドノーツ、インタビュー、ビデオ録画などを多面的に活用。
*10年を超えるフィールド調査からの選りすぐりの状況を集めた看護の質的研究のお手本となる記述。


著者
前田泰樹:立教大学社会学部教授
西村ユミ:首都大学東京健康福祉学部教授

 

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