記事 平川祐弘編『森鴎外事典』 日本経済新聞 2020年3月21日付
平川祐弘編『森鴎外事典』が日本経済新聞 2020年3月21日付 にてご紹介されました。評者は宮川匡司氏、ありがとうございました。
こころよりお礼申し上げます。
「活字の海で」 初の「森鴎外事典」多彩な知結集 医学や私生活まで 実像に迫る
......これまで夏目漱石をはじめ芥川龍之介、太宰治らに関する事典(辞典)が、いずれも複数回刊行されたのに対し、鴎外に関する本格的な事典がなかったのは、ひとえにこのあまりにも膨大な仕事の広がりゆえだったろう。
しかし、ついにこの巨人の全貌に迫る『森鴎外辞典』(平川祐弘編)が、新曜社から刊行された。330を超える項目を40人余りの研究者、作家らが執筆し、五十音順に並べた。執筆陣の専攻は、日本近代文学から比較文学、漢文学、中古文学、美術史、音楽史、医学まで実に多彩で、最新の学問成果を盛る。索引、年譜などを含めて約770ページの大冊だ。
項目は、『即興詩人』『舞姫』『雁』といった著作名にとどまらない。「文明観」「戦争観」「黄禍論」といった大状況に対する考え方から、私生活にかかわる「酒」「鴎外の食事」、さあには鴎外の隠し妻と言われた「児玉せき」まで、あらゆる側面に光を当てる。・・・・・・。
・・・・・・
万能の巨人と見られがちな鴎外にも、光もあれば影もあった。個性豊かな執筆者の文章は、平板な解説を超えて、しばしば心のひだにまで説き及び、人間鴎外の実像を浮き彫りにしている。
平川祐弘 編『森鴎外事典』
出版年月日 2020/01/10
ISBN 9784788516588
A5判・770頁 定価 本体12,000円+税
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