服部徹也著『はじまりの漱石』@「図書新聞」19年下半期 読書アンケート
「漱石の『文学論』から初期の作品群を解明する試みはこれまでも多く試みられてきた。しかし、それには一点危ういところがあって、それは『文学論』が漱石の講義そのままでなく、のちにかなりの手を入れて刊行された点である。このタイムラグを、これまでおそるおそるしか言及されてこなかった学生の講義ノートを綿密に検討して解消して、初期の漱石文学と漱石の文学理論との関係を明らかにした。初期の作品群に後の漱石文学のモチーフが出そろっていることがよくわかる。・・・・・・」(石原千秋氏 評)
「漱石自身が「未成市街の廃墟のようなもの」と呼んだ『文学論』を生成過程につき戻し新たな生を与えることに成功」(佐藤泉氏 評)
石原先生はほか小倉脩三著『漱石の文学理論』(翰林書房)、加藤夢三著『合理的なものの詩学』(ひつじ書房)を挙げられております。
佐藤先生はほか森口豁著『紙ハブと呼ばれた男』(彩流社)、ディシュネ・ワディウェル著『現代思想からの動物論』(人文書院)、柿木伸之著『ヴァルター・ベンヤミン』(岩波新書)を挙げられております
『はじまりの漱石 』
『文学論』と初期創作の生成
服部 徹也 著
2019/09/06
ISBN 9784788516434
A5・400ページ
本体4,600円+税
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