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「全共闘50年 いま振り返る 当事者の思い・資料 継承へ出版続々」
朝日新聞 夕刊、2019年10月9日(水)に、大内悟志氏の記事が掲載され、
弊社『東大闘争の語り』著者の、小杉亮子氏、『運動史とは何か』編者の松井隆志氏のコメントも掲載されております。
大内氏にはこころよりお礼申し上げます。
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「全共闘50年 いま振り返る 当事者の思い・資料 継承へ出版続々」
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現代的な意義に着目する若手研究者も出てきた。関係者44人の聞き取りをもとに『東大闘争の語り』(新曜社)を昨年出した社会学者の小杉亮子さんら若手3人を編者に今年2月、論集『運動史とは何か 社会運動史研究1』(同)が刊行された。2冊目も年内刊行をめざし準備中だという。
当事者の多くは内ゲバや就職で運動を離れた。沈黙が続く中で歴史社会学者の小熊英二さんが09年に、全共闘を日本社会の激変期における「自己探し」と分析する『1968』を出し、議論が広がった。
小杉さんは「11年以降の脱原発や安保法制反対のデモでは、暴力や組織動員に頼った過去の運動との違いが強調された。でも授業阻止や建物の占拠といった今では過激とされる行動も含め、秩序や権威に対する異議申し立ての感覚を、時代を超えて覚えておかなければと感じた」と話す。
東大闘争の語り
社会運動の予示と戦略
小杉 亮子 著
2018/05/15
ISBN 9784788515741
A5・480ページ
本体3,900円+税
『運動史とは何か』の編者の一人、松井隆志・武蔵大学准教授は、編集後記で「ノスタルジー」ではなく、「未来を築くために過去に潜ること」とつづった。小杉さんは「戦後日本では、主体的な望ましい市民の姿が理想化されてきたが、市民社会の担い手の姿はもっと多様で豊かなはず。まずは地道な社会運動の記憶を継承する必要があるのでは」と話す。・・・・・・
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大野光明・小杉亮子・松井隆志 編
2019/02/15
ISBN 9784788516090
A5・136ページ
本体1,500円+税
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