新刊のご案内 日本記号学会 編『転生するモード 叢書セミオトポス14』
新刊のご案内です。
日本記号学会 編『転生するモード ──デジタルメディア時代のファッション』
5月29日取次(販売会社)搬入、5月31日発売です。
本書『セミオトポス14号 転生するモード―デジタルメディア時代のファッション』は2017年5月に開催された日本記号学会第37回大会を元にして編集された論集である。記号学会では、衣服に関するテーマとして、2012年の日本記号学会大会(兵庫県立大学・小野原教子大会実行委員長)が開催され、『叢書セミオトポス九号 着ること/脱ぐことの記号論』が出版されたが、本書では、衣服というよりは、流行としての「衣服」すなわちファッション/モードに焦点をあて、それらを生成し発信する場(紙媒体、ストリート、デジタルメディアなど)との関係から考察する。
......
......(このように、)現代のメディア空間では、デジタルメディアが発展し、ファッションの発信者、受信者の境目が曖昧になり、もはやメディア上で一方向にはファッションは必ずしも構築・伝達されていないと考えられる。そこでは、実際、ファッション/モードはどのように形成されているのか。
そもそもデジタルメディアが誕生する前は、ファッション/モードは紙上でいかに構築され伝達されていたのか。また、デジタルメディアが誕生する前後、大文字のモードではない局地的なファッションを産み出すストリートではどのようなファッションが発信されてきたのか。そして、このようにファッション/モードを形成するメディアが多様化したことで、ファッション/モードとその着用者のアイデンティティ形成との関係はどう変化してきたのか。デジタルメディアが誕生したことで、大文字のモードは終焉を迎えてしまったのか、などなど。これらの問いに対し、ファッション、哲学、メディア論のさまざまな分野の研究者、アーティストが議論する本書が、「デジタルメディア時代のファッション」について私たちが依って立つ新たな視座の開拓に貢献することを願う。
(第三七回日本記号学会大会実行委員長 高馬京子「はじめに 問題提起」より)
叢書 セミオトポス14
日本記号学会 編『転生するモード』
A5判並製192頁
定価:本体2600円+税
発売日 2019年6月5日
ISBN 978-4-7885-1637-3
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