品田悦一著『万葉集の発明――国民国家と文化装置としての古典』@「短歌時評」朝日新聞
品田悦一著『万葉集の発明――国民国家と文化装置としての古典』
について、4月21日付朝日新聞の「短歌時評」にて歌人の松村正直氏がふれております。
短歌時評 万葉集と「令和」
新しい元号が「令和」に」決まり、出典となった「万葉集」に関する本が書店でも人気を集めていると聞く......「万葉集」が日本の伝統的な国民歌集であるとの見方に対しては、品田悦一著『万葉集の発明』などの異論もある。明治の近代国民国家の成立期に、それまで一般には知られていなかった「万葉集」が、国民意識を植え付けるために見出されたという側面があるのだ。......
もちろん、こうした事例は「万葉集」自体に責任があるわけではない。「万葉集」をどのように読み、そこから何を受け取るかは、新しい時代を迎える私たちの心にかかっているのだ。
品田悦一著
万葉集の発明
――国民国家と文化装置としての古典
四六判360頁
定価:本体3200円+税
発売日 2019.4.25
ISBN 978-4-7885-1634-2
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