新刊 香川秀太・有元典文・茂呂雄二 『パフォーマンス心理学入門』
香川秀太・有元典文・茂呂雄二 編
A5判並製230頁
定価:本体2400円+税
発売日 2019年3月20日
ISBN 978-4-7885-1624-3
3月15日配本、3月18日頃書店にて発売予定です。
本書は、パフォーマンス心理学を広く日本の学生、研究者、実践家と共有するために編まれた本である。
パフォーマンス心理学におけるパフォーマンスは、新しい活動へのチャレンジを通して、今までの古いやり方や自分自身の見方も超えることを意味している。その典型例は、俳優の技であり、ごっこ遊びに興じる子どもである。自分ではない者に成りきって、今の自分とは異なる生を演じることがパフォーマンスである。
しかし現在の私たちには、むしろ成果主義に基づいたパフォーマンスのほうが馴染みやすい。「ハイパフォーマンスのチームが高レベルの価値を提供します」、「コストパフォーマンスのよいサービスを提供」といった広告のことばが踊る中、俳優の演技が典型となる遊びや楽しさに通じるパフォーマンスの意味は忘れられがちである。
本書が取り上げる意味でのパフォーマンスの概念は、人類学やドラマ研究、言語学等の、人間の本性に迫ろうとするさまざまなアプローチにおいて繰り返し主張され、議論されてきたものでもある。現在のパフォーマンス心理学は、そのような多様な流れの合流点に成立しているものである。
たとえば、文化人類学には、伝統的な慣習行動の・・・・・・・・
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