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2019年2月

新刊 フレド・ニューマン、フィリス・ゴールドバーグ 『みんなの発達!』

9784788516045

フレド・ニューマン、フィリス・ゴールドバーグ 著
茂呂雄二・郡司菜津美・城間祥子・有元典文 訳

みんなの発達!
――ニューマン博士の成長と発達のガイドブック

A5判並製224頁
定価:本体1900円+税
発売日 2019年3月5日
ISBN 978-4-7885-1604-5


3月1日配本、3月4日頃書店にて発売予定です。


2010年版へのイントロダクション

 『みんなの発達!』の初版が出版された1994年は、DSM-IV(『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版)が出版された年でもあります。これほど対照的な2冊は他にないと思います。『みんなの発達!』は哲学者で街場のセラピスト、フレド・ニューマンが、社会学者の友人であるフィリス・ゴールドバーグと一緒に書いた本です。この本は数百人の普通の人びと、つまりニューマンのソーシャルセラピー実践に参加したクライエントたちの声で満たされています。この本のテーマは、人びと、人びとの感情、痛み、夢、関係、セラピーで交わされた会話、そしてその人びとの成長のための活動です。一方DSM-IVは、アメリカ精神医学会によって出版された本で、200人以上の精神科医と心理学者(実は、そのうちのほぼ半数が、製薬会社と金銭的つながりを持っています)が書いたものです。このマニュアルの扱うテーマは、297種類に分類された精神疾患であり、クライエントの症状と行動を診断するための

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《もっと読む みんなの発達! 2010年版へのイントロダクション》

お知らせ 社会運動史研究2 原稿募集

続刊予告 社会運動史研究 2 

2019年12月刊行予定
特集: 1968-69
小特集:運動史とは何か II
論文・インタビュー・書評ほか

投稿募集
 
『社会運動史研究 2』の原稿を募集します。 
原稿の種類は,論考・手記・調査報告・インタビュー記録・史資料紹介・書評などです。 
掲載の可否は編者が判断します。 
 
最初に投稿の申込みが必要です。以下のメールアドレス宛に,件名を「社会運動史研究・投稿の件」とし, 本文にお名前とメールアドレスを明記の上,ご連絡ください。折り返し詳細を案内します。 
 
socialmovementhistory2018@gmail.com 
 

投稿申込み締切 2019年4月末日

9784788516090

大野光明・小杉亮子・松井隆志 編

運動史とは何か
――社会運動史研究1

A5判並製144頁
定価:本体1500円+税
発売日 2019年2月15日
ISBN 978-4-7885-1609-0

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第187号■

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2018年2月20日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第187号■

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◇トピックス
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●「大規模な統計リサーチで、僕らが薄々感じていたことについてクリアな構造を実証」。昨年12月21日発売の読書人(第3270号)宮台真司・苅部直・渡辺靖鼎談「民主主義は崩壊の過程にあるのか」で、木村忠正著『ハイブリッド・エスノグラフィー』(本体3200円)が宮台氏によって紹介されました。


●弊社刊行の、友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』の著者、友田明美先生が来年1月19日、日本テレビ系列「世界でいちばん受けたい授業」に著者・友田先生、出演しました。ちょうど7刷目の重版が出来上がりました。


●毎年恒例の「月刊 みすず」読書アンケート特集@月刊「みすず」2019/1-2に弊社書籍を数冊お取りあげいただきました。しかしこの特集号が324円とは、なんという良心的な価格なのでしょうか。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/02/20191-2-94e4.html





◇近刊情報
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3月中旬発売予定
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世界のなかのポスト3.11
──ヨーロッパと日本の対話
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坪井秀人ほか編
A5判上製340頁・本体5500円+税
ISBN 978-4-7885-1620-5 C1010
分野=現代思想・日本文化・文学

東日本大震災と原発事故は戦後日本の総体を批判的に再考するための転換点になった。その問い直しは文学・歴史などあらゆる分野に及んだが、今やナショナリズムに陥り停滞しているかに思える。その状況は世界からどう見えるか、今一度世界に開く試み。

著者 国際日本文化研究センター教授

※柄谷行人氏「3.11と日本の「文化」」や「震災後文学論」の木村朗子氏の津島佑子論などを収録。

※日本文化研究所とドイツ・ライプティヒ大学の共同研究。




3月中旬発売予定
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ワードマップ 応用行動分析学
──エビデンスにもとづくヒューマンサービスの改善(仮)
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島宗 理 著
四六判並製352頁・予価2700円+税
ISBN 978-4-7885-1622-9 C1011
分野=心理学入門・行動科学・行動経済学

応用行動分析学は、広くヒューマンサービスに関わる現場の問題を解決することができる学問である。その成り立ちや、基本的な方法論・考え方などをキーワード仕立てとし、幅広い読者に興味を持っていただけるような実践例を交えてわかりやすく解説

著者 法政大学文学部心理学科 教授/日本行動分析学会 理事

※応用行動分析学の研究の蓄積を知ることができる国内外のさまざまな文献を脚注・巻末に網羅



3月中旬発売予定
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生活のなかの発達
──現場主義の発達心理学

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外山紀子・安藤智子・本山方子 編
A5判並製264頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1608-3 C1030
分野=発達心理学

ひとは生活のなかで、一生を通じて発達していく。人生の各時期に焦点をあて、他者や環境とかかわりながら様々な経験を通して発達していく姿を、重要な心理学の知見を紹介しながらわかり易く述べた発達心理学テキスト。公認心理師をめざす方にも好適。


外山紀子:早稲田大学人間科学学術院教授
安藤智子:筑波大学大学院人間総合科学研究科教授
本山方子:白梅学園大学子ども学部教授



3月中旬発売予定
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パフォーマンス心理学入門
──共生と発達のアート
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香川秀太・有元典文・茂呂雄二 編
A5判並製230頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1624-3 C1011
希望陳列コーナー=心理学

本書のパフォーマンスは成果や成績のことではない。新しいチャレンジ、古いやり方や見方も超えること。今の自分とは異なる生を演じること。どうやって? 理論を詳しく解説するとともに、多彩な実践を紹介。よりよい人生のパフォーマンスへの招待。

香川秀太:青山学院大学社会情報学部准教授
有元典文:横浜国立大学教育学部教授
茂呂雄二:筑波大学人間系教授



3月中旬発売予定
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記憶がなくなるその時まで
──認知症になった私の観察ノート
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ゲルダ・サンダース 著    藤澤玲子 訳
四六判並製336頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1625-0 C1011
分野=心理学

若年性認知症の診断を受けた元学者が、自らの過去、現在を内側と外側から観察し、未来についての決断に至るまでの手記。自己とは、人間とは、生きるとは何か。希有な認知症の自己観察報告であるだけでなく、人の生への洞察を深めることのできる本。

ゲルダ・サンダース:元ユタ大学ジェンダースタディーズ准教授
藤澤玲子:小社『虐待が脳を変える』共著者




3月中旬発売予定
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ヴィゴツキーからドゥルーズを読む
──人間精神の生成論
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佐藤公治・長橋 聡 著
四六判並製312頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1619-9 C1011
分野=心理学・哲学

今、改めて注目されているヴィゴツキー。彼は、哲学者ドゥルーズと意外な関係があった。難解で知られるドゥルーズを丹念に読み解き、両者の思考の交差から人間精神の生成と発達、そして目指すべき教育とは何であるかを問うた異色の心理学=哲学の書。

著者 
佐藤公治:北海道大学名誉教授
長橋 聡:京都橘大学専任講師



3月下旬発売予定
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やまだようこ著作集第2巻
ことばのはじまり    ──意味と表象

やまだようこ著作集第3巻   
ものがたりの発生 ──私のめばえ

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2巻
やまだようこ 著
A5判上製360頁・予価3600円+税
ISBN 978-4-7885-1626-73 C1011
分野=心理学

3巻
やまだようこ 著
A5判上製320頁・予価3200円+税
ISBN 978-4-7885-1627-43 C1011
分野=心理学

刊行されるや心理学研究者、現場の人々に大きな反響をもたらした『ことばの前のことば』。未刊だった続巻がついに著作集第2巻、3巻として完結。

第2巻では1歳代前半に焦点をあて、「ことば」が生まれてくるプロセスと身振りの発生プロセスをたどる。

第3巻は観察日誌を全面的に読み直し、組み直して、ナラティヴ論の視点から新たに執筆。1歳後半から2歳代に焦点をあてて、「私のめばえ」、「私」という自己ものがたりの発生プロセスを丹念にたどる。

著者 京都大学名誉教授、立命館大学特別招聘教授

※待望の『ことばの前のことば』の続編



3月下旬発売予定
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看護研究のためのNvivo入門
──

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古川亮子 著
B5判並製232頁・予価5200円+税
ISBN 978-4-7885-1628-1 C1011
分野=看護学

質的研究法、混合研究法を用いた看護研究の膨大なインタビューデータや観察データも、NVivoを使えば大幅に効率アップ。研究の開始からデータ分析、レポート作成まで、手順と勘所を具体的に懇切に解説。看護研究でNVivoを100%活用するための入門書。

著者 順天堂大学保健看護学部准教授



3月下旬発売予定
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質的心理学研究 第18号    
──特集 ゆるやかなネットワークと越境する対話──遊び、学び、創造   
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日本質的心理学会 編
B5判並製304頁・本体3300円+税
ISBN 978-4-7885-1617-5 C1011
分野=質的心理学・心理学   


既存の枠組みを越えゆるやかにつながるネットワーク、異質性や多様性を生かした創造的な活動がさまざまな社会課題や矛盾を乗り越える試みとして注目されている。特集は、質的研究ならではの強みを生かし多様な視点からその可能性を問う8論文を掲載。ほかに一般論文7本を掲載。書評特集のテーマは「当事者研究」。

質的心理学研究 バックナンバー


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編集後記

タクシードライバーが幽霊に遭遇したという調査が注目を浴びた、金菱清編『呼び覚まされる霊性の震災学』が、NHK Eテレ「ろんぶ~ん」(Eテレ 毎週木曜 午後11時 | 再放送 毎週土曜 午前1時(金曜深夜))に取り上げられる予定です。放送日はまだ未定、収録は終わったと聞きました。

この番組、「難しくとっつきにくいイメージがある『論文』を丁寧に読み解いていくとそこには知的好奇心を刺激してくれる「知の結晶」が詰まっている、その面白さを味わう」という趣旨の番組です。3.11がちかづくなか、どういう取り上げられ方をするのでしょうか。

この番組の元ネタなのか? と思われる書籍で、サンキュータツオ (著) 『ヘンな論文』『もっとヘンな論文』 というものがあります。こちらは、「人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本」ということで、例えば、『もっとヘンな論文』の目次を見てみますと、

一本目 プロ野球選手と結婚する方法
二本目 「追いかけてくるもの」研究
三本目 徹底調査! 縄文時代の栗サイズ
四本目 かぐや姫のおじいさんは何歳か
番外編1 お色気論文大集合
五本目 大人が本気でカブトムシ観察
六本目 競艇場のユルさについて
七本目 前世の記憶をもつ子ども
番外編2 偉大な街の研究者
八本目 鍼灸はマンガにどれだけ出てくるか
九本目 花札の図像学的考察
十本目 その1 「坊ちゃん」と瀬戸内航路
十本目 その2 「坊ちゃん」と瀬戸内航路 後日譚

と、ひじょうに魅力的な論文を取り上げています。

一本目の「プロ野球選手と結婚する方法」については、女子アナウンサーになるとかキャンプ地近くの飲み屋に勤めるなど方法とその確率を「真剣に」考察していたりと、原論文を読みたくなります。しかもこれ学部の論文で、どうやってこの論文を探し出したのか、著者のサーチ力に感心します。


また五本目の「大人が本気でカブトムシ観察」。なんとこの論文、弊社の『質的心理学研究第10号』より、佐々木正人先生の「『起き上がるカブトムシ』の観察──環境-行為系の創発」を取り上げているのです。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1225-2.htm

本書に署名を見つけて『質的心理学研究』もじつにメジャーになったと嬉しくなると同時に、論文芸人という新ジャンルを開拓したサンキュータツオさんに脱帽した次第です(N

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◇奥付
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□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
□twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha
□このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
□購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
□掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
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次回発行は2019年3月上旬を予定しております。

新刊 秋山道彦 『生命の発達学』

9784788516021

秋山道彦 著

生命の発達学
――自己理解と人生選択のために

四六判並製280頁+口絵2頁
定価:本体2600円+税
発売日 2019年3月1日
ISBN 978-4-7885-1602-1


2月22日配本、2月25日頃書店にて発売予定です。


はじめに

  本書では、大学へ行く前の若い読者にむけて、人間の成長と発達のすがたをできるかぎりやさしく解説する。私は長年アメリカの大学で発達心理学を教え、専門的な発達の本(『発達科学入門』東京大学出版会)に執筆している退官教授だが、学術用語を使わずに、発達学の成果のエッセンスを伝え、願わくば何人かであっても読者を発達学へといざなうことができればと考えている。発達学とは、一般には生きものの変化をあつかう学問であって、人間についていえば、従来の子どもの心理学、発達心理学、老年学をふくむだけでなく、それをこえて、生涯の変化を、種の変化を説明する進化学の原則にのっとって理解しようとする新しい学である。さらに本書は、人間の変化を生命としての側面と文化歴史的な側面の両方から理解することを目的としている。その精神の表現としては「生命の発達学」が適切である。

 これから述べていくのは人間の発達学であるから、われわれにとって

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《もっと読む 生命の発達学 はじめに》

新刊 日本コミュニティ心理学会研究委員会『コミュニティ心理学』

9784788515871

日本コミュニティ心理学会研究委員会 編

ワードマップ コミュニティ心理学
――実践研究のための方法論

四六判並製336頁
定価:本体2700円+税
発売日 2019年2月22日
ISBN 978-4-7885-1587-1


2月21日配本、2月25日頃書店にて発売予定です。


序文

 「平成」という時代がもうすぐ終わろうとしている。この約30年を振り返ると、インターネット、iPS細胞、AIなどといった技術革新の時代だったといえよう。確かに何かにつけ、便利になった。いくつかの不治の病も治せるめどがついた。しかし、その一方で、世界各地で内戦やテロが相次ぎ、国内でも東日本大震災をはじめとする自然災害が次々と発生した。人類史上最悪とも言われる東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故も起きてしまった。いわゆるバブル経済が破綻するまでは、多くの日本人は日本は「貧困」とは縁のない国だと勘違いしていたが、現在では貧困問題は他人事ではなくなった。子どもの虐待やドメスティック・バイオレンス(DV)、学校でのいじめ、社会的ひきこもり、学校、企業、スポーツ団体におけるハラスメント、少子高齢化に伴う過疎地域の増加、異文化間摩擦など、自治体あるいは国家レベルで取り組まなければならない問題が、科学技術の進歩と反比例するかのように拡大してきた。

 そんな時代の中で、公認心理師法が平成27年9月9日に成立した。今後、

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《もっと読む コミュニティ心理学 序文》

新刊 ニール・スミス&ニコラス・アロット『チョムスキーの言語理論』

9784788516038

ニール・スミス&ニコラス・アロット 著
今井邦彦・外池滋生・中島平三・西山佑司 訳

チョムスキーの言語理論
――その出発点から最新理論まで

A5判上製432頁
定価:本体5200円+税
発売日 2019年2月20日
ISBN 978-4-7885-1603-8


2月18日配本、2月21日頃書店にて発売予定です。


第3版への序文

  本書の再版が出てから10年以上経つ。この10年は世界を取り巻く様々な危難が増大した期間であるが、言語学と認知科学が著しく成長した時でもあり、チョムスキーも、それまでと同じように先鋭的な理論的貢献を続けていた時期であった。チョムスキーの旺盛な学問的活動は、時間とエネルギーの大半を政治活動と、産業界と政府の巨大な範囲にわたる虚言や意図的混迷化を暴くことに捧げる中で行われたのである。

 こうした展開を理解・説明し、チョムスキーの継続的活動を正しく捉えるためには、著者の専門的知識の幅を広げる必要があると考えられた。そこで第2版までの著者・スミスはアロットの協力を得ることとなった。アロットはこの目的に必要な知識と経験を兼ね備えていたのである。  我々(スミスとアロット)は、今回も本書の

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《もっと読む チョムスキーの言語理論 第3版への序文》

本の紹介 読書アンケート特集@月刊「みすず」2019/1-2 

毎年恒例の「月刊 みすず」読書アンケート特集@月刊「みすず」2019/1-2 をようやく手に入れました。ここに自社の本が出ているかをチェックするのが毎年の楽しみなわけです。また読んでるだけで賢くなる気がするのも本誌のよいところです。

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下記の書籍が取り上げられてました。2018年はよい年だった気がしてきます。

金菱清編『呼び覚まされた霊性の震災学』
(江口重幸氏・選)

岸 政彦著『はじめての沖縄』
「沖縄に関心ない人こそ読むとよい」(増田 聡氏・選)

小杉亮子著『東大闘争の語り』
「それにしても当事者からの聞き取りを積極的に行い、日時を確定しながら叙述する姿勢は好ましい......」(近藤和彦氏・選)

ルチアーノ・フロリディ著『第四の革命』
「......応用倫理国際会議でも、バリューバイデザイン」を強調する学者がいたが、技術の設計における倫理的配慮の重要性を「e-倫理」として主張する」(大谷卓史・選)

新刊 松本健太郎 『デジタル記号論』

9784788516069

松本健太郎 著

デジタル記号論
――「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ

A5判並製288頁
定価:本体2800円+税
発売日 2019年2月8日
ISBN 978-4-7885-1606-9


2月6日配本、2月8日頃書店にて発売予定です。


 (終章より)

 筆者は巻末のプロフィールにもあるように、いちおうの専門として「記号論、メディア論、映像論」を名乗っているが、研究上の出発点となったのはロラン・バルトの写真論である。この主題における著作としては、『ロラン・バルトにとって写真とは何か』(図11―1)と題する書籍を二〇一四年にナカニシヤ出版より上梓しているが、その元となったのは、二〇〇二年に京都大学大学院人間・環境学研究科に提出した同名の修士論文である。

 『ロラン・バルトにとって写真とは何か』では、バルト晩年の写真論である『明るい部屋―写真についての覚書』の理論的な意義を、彼の思想全体に伏在する多元的な視座からあくまでも内在的に分析しようと試みた。そもそも『明るい部屋』という写真論は、視覚的イメージの

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《もっと読む デジタル記号論 序章》

新刊 大野光明・小杉亮子・松井隆志 『運動史とは何か』

9784788516090

大野光明・小杉亮子・松井隆志 編

運動史とは何か
――社会運動史研究1

A5判並製144頁
定価:本体1500円+税
発売日 2019年2月15日
ISBN 978-4-7885-1609-0


2月5日配本、2月7日頃書店にて発売予定です。


【特集 運動史とは何か】

 特集にあたって  社会運動史研究をめぐる新たなメディアをスタートするにあたり、社会運動史とは何か、どのような方法と視座から書かれてきたのか、そして、社会運動史研究にどのような意味と課題があるのかなど、根本的な問いを避けて通ることはできない。本特集はこれらの問いに正面から向き合い、知見を共有し、社会運動史研究の現在地を多角的に示すことを試みる。 まず、このメディアの発起人の松井隆志、小杉亮子、大野光明による論考は、自らが考える社会運動史研究の方法と枠組みを、それぞれの研究・運動経験に触れながら

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《もっと読む 運動史とは何か 【特集 運動史とは何か】》

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