新刊 高田 明 『相互行為の人類学』
高田 明 著
A5判並製248頁
定価:本体2800円+税
発売日 2019年1月28日
ISBN 978-4-7885-1607-6
1月30日配本、2月1日頃書店にて発売予定です。
南部アフリカの真ん中に大きく広がるカラハリ砂漠。日中はちりちりと熱いカラハリの砂は,夜になると冷気を吸い込んで心地よい。この砂の上で人生の大半を過ごすサンのもとで,私は1990年代後半から人類学的な調査をおこなってきた。
サンは,南部アフリカの狩猟採集民として知られる。もっとも現在では,狩猟採集民というカテゴリーが彼ら・彼女らについて語るうえで適切かどうかが問われるようになっている。実際,サンはいくつもの地域・言語集団からなり,その多くは現状ではほとんど狩猟採集活動をおこなっていない。私が調査をおこなってきたグイ,ガナ,クン,アコエといった地域・言語集団の社会も,その内容や程度の違いはあれ,急速な変化や再編の渦中にあることは論を俟たない。さらに最近の人類学では,狩猟採集,牧畜,農耕といった生産モードの違いに依拠して人間性を語る議論にはすべて本質主義というレッテルを貼り,これを・・・・・・・・
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