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2018年12月14日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第185号■
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◇トピックス
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●「タブーと遠ざける振る舞い問う」(寺尾紗穂氏評)。
塙幸枝著
『障害者と笑い』 (本体2200円)が、
11月10日付の朝日新聞書評欄で紹介されました。
「本当に必要なコミュニケーション」とは何かを
改めて問い直す刺激に満ちた本です。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/1110-b945.html

●弊社刊行の、友田明美・藤澤玲子 著
『虐待が脳を変える』 の著者、友田明美先生が
NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」
(11月5日午後10時25分放映)に出演されました。
また、日本経済新聞 12月8日(土)付、
読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。
評者の先生、掲載紙ご担当者さまに深くお礼申し上げます。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/128-7c7a.html
さらに来年1月19日、日本テレビ系列「世界でいちばん受けたい授業」
に著者・友田先生、出演予定です。
◇近刊情報
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1月中旬発売予定
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【ワードマップ】現代観光学
──その歴史・視点・テーマ・現場(仮)
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遠藤英樹・橋本和也・神田孝治 編
四六判並製288頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1605-2 C1026
分野=観光学・社会学・人類学
今や現代を特徴づけるものとなった観光。それを学ぶ愉しさ=悦びを味わ
えるように工夫されたワードマップ。「まなざし」「感情労働」「スポー
ツ観光」「ダークツーリズム」「ガイドとナビ」などの新鮮なキーワード
と「現場からの声」でガイドする。
編者 遠藤英樹(立命館大学教授)・橋本和也(京都文教大学教授)・
神田孝治(立命館大学教授)
*観光学の定番となる書をめざす
*30のキーワードで、エッジの効いた深くかつ楽しく案内する
*「現場からの声」では、研究がどのように形になるかを実況
1月中旬発売予定
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デジタル記号論
──「視覚に従属する触覚」がひきよせるリアリティ(仮)
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松本健太郎 著
A5判並製288頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1606-9 C1036
分野=現代思想・メディア論・ゲーム論
私たちは一日にどれくらいポータブル端末に触れているだろう。そこでは
視覚以上に触覚が重要な役割を果たしている。いまや全く新しい感性が生
まれていると言ってもいい。気鋭のメディア・記号学が、デジタル化時代
のこのリアリティを鮮やかに描出。
著者 松本健太郎(二松学舎大学准教授)
*タップ、フリックなどデジタル化時代に出現した新しい触覚の意味を思
想的に描出
*「一人称の死」を体験できるゲーム(?!)などの最先端のゲームを取り
上げて詳述
1月下旬発売予定
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チョムスキーの言語理論
──その出発点から最新理論まで(仮)
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ニール・スミス&ニコラス・アロット 著
今井邦彦・外池滋生・中島平三・西山佑司 訳
A5判上製432頁・予価5200円+税
ISBN 978-4-7885-1603-8 C1080
分野=言語学
変化と成長を続けているチョムスキー理論の出発点から現行理論に至るま
でを、きわめて分かりやすく教えてくれる、他に類を見ない生成文法入門
・活用書。内容を最大にアップデートした第三版から、政治観の章を除き、
チョムスキーの言語理論に絞り翻訳。
著者 スミスとアロットは著名な言語学者、
訳者 今井邦彦(東京都立大学名誉教授)・外池滋生(青山学院大学教授)・
中島平三(東京都立大学名誉教授)・西山佑司(慶應義塾大学名誉教授)
*チョムスキー理論の初期から最新理論までを解説
*初心者にも懇切な記述
1月下旬発売予定
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みんなの発達!
──ニューマン博士の自己成長と発達のガイドブック(仮)
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フレド・ニューマン&フィリス・ゴールドバーグ 著
茂呂雄二・有元典文・城間祥子・郡司菜津美 訳
A5判並製224頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1604-5 C1011
分野=心理学・臨床心理学
諍い、別れ、耐えられない痛み、いじめ……傷ついた人々の心に癒しをも
たらすのは、診断や治療や薬ではない。どんなに辛いときでも、そこから
成長し発達するための、とても実践的な身体的、知的、感情的なエクササ
イズのすすめ。
著者 ニューマンは、「治療」ではなく「成長と発達」のためのソーシャ
ルセラピーの創始者/訳者 筆頭の茂呂は筑波大学教授
*弊社関連書
ロイス・ホルツマン 著/茂呂雄二 訳
『遊ぶヴィゴツキー──生成の心理学へ 』
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編集後記
『〈効果的な利他主義〉宣言! 慈善活動への科学的アプローチ』
G.マッカスキル著、千葉敏生訳、みすず書房
https://www.msz.co.jp/book/detail/08742.html
本書を読みながら寄付行為、慈善活動としての書籍購入、読書といった
考えを思いついたのですが、それはさておき。
原著名はDOING GOOD BETTER、世界をよりよくするような寄付や慈善行
為、しかも最も効果的なものを見分けるにはどうしたらよいか、その考え
方と判断の方法が書かれているのが本書。たとえばあなたが世界をよりよ
くために100円を寄付するとする。どの活動、団体に寄付すれば、もっと
もこの100円を有効に世界をよりよくするために使ってくれるだろうかと
考えたときに、その判断の基準を示してくれる。何百人もの命を救う方法、
災害支援に寄付してはならない理由、人類史上最高の英雄は無名のウクラ
イナ人男性、投票が数千ドルの寄付に匹敵する理由、間接費やCEOの報酬
額にまつわる誤解、搾取工場の商品を避けるべきでない道義的理由、「情
熱に従え」の落とし穴、といった各章の中で、さまざまな寄付活動のプロ
グラム評価の実例を興味深い話題とともに示している。
著者は非営利組織Giving What We can を主催しており、その活動の案内
書でもあります。
https://www.givingwhatwecan.org/
さらっと書きましたが、プログラム評価とは何か。
『ワードマップ プログラム評価』(安田節之著)
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1233-7.htm
の弊社サイトの宣伝リードから引くと「保健・医療・福祉から教育・心理・
産業組織に至るまで、いまやあらゆる領域で対人・コミュニティ援助の取り
組みが実施されています。多くの人が関わるこれらのプログラムでは、具体
的な活動内容や実施状況に加え、効果があることを客観的に検証・報告する
アカウンタビリティ(説明責任)が強く求められます。これに応えるべく研
究が盛んなのが、プログラムの目的から活動のプロセス・結果までを可視化
し、体系的に捉える」のが「プログラム評価」です。こうした手法が実際に
どのように使われているのかという視点で読むと、本書はもっと意味深いも
のとなるでしょう。
さて、本書では利他主義Altruismについての説明はありません(見過ごして
いるかもしれません)。寄付、慈善行為イコール利他主義Altruismと見なさ
れているのでしょうか。利他主義Altruismという考え方が「効果的な」で測
られることの違和感は最後までなくならず、これは思いやりであるとか共感
が効果で測られることへの違和感なのでしょう。ともあれ興味深い一冊でし
た(N)
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◇奥付
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