書評 原田広美 著『漱石の〈夢とトラウマ〉』@図書新聞2018年12月15日付
原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
の書評が図書新聞2018年12月15日付にて掲載されました。
評者は松岡努氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。
「精神分析の創始者フロイトはかつて、健康な大人の条件を問われて、「愛することと働くこと」と答えたという。原田広美氏の著書『漱石の〈夢とトラウマ〉』は、まさにフロイトが重視するところの愛と仕事をめぐる漱石の個人的な苦痛の痕跡を、主要な作品の中から拾い上げながら、生育歴との関連においてその意味を再構成したものである。もちろん、虚実が入り交じる小説という創作の中に、作家個人の秘めた内的な情緒体験を追体験していく作業は容易なものではない。しかし著者は、自らが漱石の言う〈冒険者〉となって、作家の個人史と照らし合わせながら作品をつらぬく糸(意図)を創造的に見出そうと試みる。前書きによると心理療法家である著者は、「フロイトが患者の夢を聞くようにして」漱石を読んだという・・・・・・」
原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
四六判並製288頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年10月5日
ISBN 978-4-7885-1598-7
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