村上克尚氏『動物の声、他者の声』 @毎日新聞 4月7日付
4月7日付毎日新聞にて、このたび芸術選奨の新人賞を受賞した
村上克尚先生と著著『動物の声、他者の声』の記事が掲載されました。記事ご担当の最上さま、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。
....選考会では、「人間と動物との境界を手探りしながら、戦後文学の新たな読みの可能性を示した」と評価され、圧倒的な支持を集めた。
村上さんは「評論の究極の目的は、『その作品を読んでみたい』と思ってもらい、実際に読んでもらうこと」と語る。他者への想像力が枯渇しがちで、「社会の分断」が大きな課題としてあげられる現代、「他者、共生とは何かを考える読み方をしてもらえるならうれしい」と言う。......
戦争の惨禍への深刻な反省から、人間性・主体性の回復を目指したとされる戦後文学だが、「『あいつらは人間ではない(動物と同じだ)』という物言いが、どれほどの暴力を発揮するのかという例を、私たちは戦後文学のいたるところに発見できる」(同書)と論じる。
......
優れた作品とは、常に現代的な問題意識から、作家の企図すら超えた新たな読み方、視点が見いだされるものだ。本書は、「戦後」を考え直す切り口として、ときに極めて恣意的な区分となる「動物」という概念が有用であることを示している・・・・・・
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村上克尚 著
四六判上製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 17.9.25
ISBN 978-4-7885-1537-6
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