新刊 矢守克也『アクションリサーチ・イン・アクション』
矢守克也 著
アクションリサーチ・イン・アクション
――共同当事者・時間・データ
A5判上製248頁
定価:本体2800円+税
発売日 18.3.5
ISBN 978-4-7885-1556-7
3月1日配本 3月5日発売予定です。
「ポスト阪神・淡路」から「プレ南海トラフ」へ
人間や社会について書かれた本について読むときは、それがいつ書かれたのかに注意を払うことが必要だと言われる。いつ書かれたかがその本の内容を規定する最も強力なコンテクストの一つだからだ。
本書の姉妹編にあたる前著『アクションリサーチ:実践する人間科学』(新曜社)を刊行したのは2010年6月のことだった。東日本大震災が発生する前年である。あらためて繙くと、その内容は「ポスト阪神・淡路」の色彩を濃厚に帯びている。つまり、阪神・淡路大震災(1995年)の後の社会をどう生きるか、いかに構想するかをめぐるアクションリサーチが前著の主題となっている。
それに対して、本書を構成する論考群はいずれも、東日本大震災が発生した2011年以降に書いたものである。よって、「ポスト東日本」であることはもちろん、「プレ南海トラフ」の性質をもっている。超高齢化に加えて過密と過疎の不均衡が限界点を超えた社会の下で、南海トラフ巨大地震・津波(詳しくは、・・・・・・・・
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