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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第178号■

2018年2月16日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第178号■
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◇トピックス
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◇映画「リバーズ・エッジ」本日2月16日より全国ロードショー。
関連書『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ』 発売いたしました。
岡崎京子『リバーズ・エッジ』へのオマージュ・永久保存版
『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ――〈岡崎京子〉を捜す 』

四六判上製・280頁・本体1900円+税
ISBN 978-4-7885-1557-4 C0079
分野=文芸・エッセイ・コミック

執筆者一覧
最果タヒ 山形浩生 玉城ティナ 環ROY 滝口悠生 千木良悠子 奈良美智 辻村深月 長島有里枝 仲俣暁生 浅野いにお フォスト・ファスロ 志磨遼平 杉本章吾 ブレイディみかこ 佐々木 敦 椹木野衣 大島智子 池田エライザ 東 佳苗 エリイ 山内マリコ ケラリーノ・サンドロヴィッチ 二階堂ふみ 宇川直宏 飯田高誉 ハン・トンヒョン 小林 司 飴屋法水 小沢健二 西島大介 角田太郎 祖父江 慎

映画『リバーズ・エッジ』
原作:岡崎京子、監督:行定勲
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIREほか
http://movie-riversedge.jp/

弊社関連書 『岡崎京子論』 杉本章吾 著


◇書評

鹿嶋敬著『男女平等は進化したか』が
2017年1月26日付「週刊読書人」に書評掲載されました。
評者は皆川満寿美氏。
(みながわ・ますみ=早稲田大学ほか非常勤講師・社会学、ジェンダー研究)

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/02/2017126-44bc.html

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◇近刊情報
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2月 3月下旬発売予定
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『3・11 霊性に抱かれて』(仮)
──魂の生かされ方
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東北学院大学震災の記録プロジェクト
金菱清(ゼミナール)編
四六判並製約176頁・予価1600円+税
ISBN 978-4-7885-1572-7 C1036
分野=震災・原発・ノンフィクション

亡き人は今もそばにいる

「タクシードライバーが体験した幽霊現象」で大反響を呼んだ『呼び覚まされる霊性の震災学』から2年、「被災地の幽霊現象」をさらに探るために、学生たちは新たなフィールドワークに挑戦しました。震災の遺族の方々にインタビューを重ねてわかったのは、震災で受けた悲しみを緩和する手法として、多種多様な媒体(ツール)が用いられていることでした。それは、あらゆる方法で霊を供養する文化、被災者に寄り添い続ける僧侶、亡き人に話しかける「風の電話」、手紙を出し続ける「漂流ポスト」、抗議の声を上げた原発事故関連死の遺族、殺処分された牛を慰霊する牛飼いたち、オガミサマ信仰(口寄せ)にみるコミュニティの力でした。そして震災の擬似喪失体験の衝撃とその手法がもつ意味とは。遺族が語るのは、魂の奥底から大切な人を懇願したときに立ち現れる霊性の世界観なのです。






2月下旬発売予定
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『死の臨床学』
──日本の医療への提言
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村上陽一郎 著
四六判上製232頁・予価2200円+税
ISBN 978-4-7885-1561-1 C1010
分野=現代思想・科学一般

「なかなか死ねない時代」をどう生きるか
著者は科学史・科学
哲学の第一人者ですが、医療に対する関心も深く、鋭いです。本書は自らと家族の病気・医療体験を振り返りながら、日本の医療の歴史と現在を考察し、その問題点を指摘したものです。なかでも「死」の問題に視点をすえて、安楽死(尊厳死)、緩和医療、終末期鎮静、臓器移植などの問題について、家族や医者はどう関わるべきか、自殺・殺人との関係、最近のやまゆり園の大量殺害事件などを取り上げて具体的に論じます。さらに超高齢化社会をむかえて、日本の貴重な制度である「国民皆保険制度」をどうしたら護れるかにも提言します。「なかなか死ねない」時代、いまもっとも考えるべき課題に真正面から向かい合った書といえるでしょう。





3月上旬発売予定
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『質的テキスト分析法』
──基本原理・分析技法・ソフトウェア
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ウド・クカーツ 著/佐藤郁哉 訳
A5判並製288頁・予価2900円+税
ISBN 978-4-7885-1560-4 C1036
分野=質的研究法・社会学・心理学・経営学
質的研究を志す人のための手引き

インタビューや観察、質問表を主とする質的研究では、テキスト=文字のデータや記録が膨大になります。それらを適切に解釈・分析し、良い論文を書くためにはどうすればよいのか、多くの初心者が途方に暮れ、アドバイスを求めています。本書は、そんな不安と渇望に応える、質的データを体系的に分析するための実践的なガイドブックです。代表的な方法を取り上げ、実際の手順をステップ・バイ・ステップで示しながら懇切に解説しました。さらに日本語で使えるようになったコンピュータ・ソフトウェアの意義と可能性についても解説されています。著者・訳者とも質的研究の第一人者による本書は、質的研究の初心者だけでなく、研究者にとっても、方法について改めて見直す恰好の手引きです。




3月上旬発売予定
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『拡張的学習の挑戦と可能性』
──いまだここにないものを学ぶ
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ユーリア・エンゲストローム 著/山住勝広 監訳
A5判並製288頁・予価2900円+税
ISBN 978-4-7885-1569-7 C3030
分野=社会学・経営学・教育・医療


教育、仕事の場の学習を先導する理論実践の全貌が一冊に!

著者エンゲストロームは、「拡張的学習」として知られる理論で国際的に知られる研究者です。日本でも小社刊行の『拡張による学習』は、20年近くにわたって読み継がれています。そして今も発展を続けています。本書は、こうした拡張的学習研究の展開と蓄積を背景に、その実証的研究の現状をあますところなく報告しています。「学習」とついていますが、活動は、教育に限られません。銀行、ハイテク製造会社、医療保健センター、学校、病院、図書館など、多岐にわたります。まさに、多様な領域にインパクトを与え続けている拡張的学習理論の具体的内容と到達点、未来への可能性を理解するための、絶好の案内です。理論の実践編として、既刊書と並べての販売をお願いいたします。

関連書
『拡張による学習』 ユーリア・エンゲストローム 著

 
 
3月中旬発売予定
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『地域福祉実践の社会理論』
──贈与論・認識論・規模論の統合
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山本 馨 著
A5判上製304頁・本体4200円+税
ISBN 978-4-7885-1573-4 C3036
分野=社会福祉・社会学


社会福祉政策のブレークスルー

介護保険制度の導入により、日本の高齢者福祉は世界に誇る水準を達成した反面、財政的に限界に達しつつあるといわれます。介護サービスを減少するのと引き換えに、政府が活用するようになったのが地域福祉政策。しかし一般にイメージされるボランティア活動などは一部にすぎず、地域福祉の現場では豊饒で多様な実践が共有されていることを本書は発見します。地域福祉実践の先進事例を、社会理論(モースの贈与論、シュッツの認識論、ダールの規模論)を大胆に援用して読み解き、類型化・抽象化した上で統合的理解を試みます。一人一人の生きがい、心の平安、霊的な幸福も、地域・社会福祉の対象となりうること、そうしたケアを包含するような質的転換をはかる地域福祉政策の未来像を構想します。著者は福祉社会学会奨励賞を受賞した気鋭の社会学者、装画は山本浩二画伯作品「黒松」。



3月中旬発売予定
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『東大闘争の語り』
──社会運動の予示と戦略
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小杉亮子 著
A5判上製432頁・本体3900円+税
ISBN 978-4-7885-1574-1  C3036
分野=戦後史・歴史社会学・大学教育
 
半世紀をへて1968とはなんだったのか
 
昨年秋、全共闘運動やベトナム反戦運動を題材にした企画展「1968年 無数の問いの噴出の時代」(国立歴史民俗博物館)が評判を呼んだことは記憶に新しいところです。この展示の「東大闘争」を担当したのが著者である小杉亮子氏です。本書は当時東大闘争に参加し、現在学術・政治・科学・文化等の多方面で活躍中の実名匿名44人へのインタビューに「東大闘争資料集」(国会図書館)など膨大な資料の裏付けを加え、当事者の語りとして東大闘争の全過程に光をあてた初めての書といえます。民青・新左翼・ノンセクトという多元的なアクターの相克と闘争に深く分け入るとともに、一人一人の生活史を遡って再構成し、深い対立と分断に至った闘争の経緯を内在的に理解しようと試みた迫真の書です。1968年から50周年の今年、ぜひ積極販売をお願いします。

 
 

3月中旬発売予定
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『発達へのダイナミックシステム・アプローチ』
──認知と行為の発生プロセスとメカニズム
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エスター・テーレン&リンダ・スミス 著/小島康次 監訳
A5判上製464頁・予価4600円+税
ISBN 978-4-7885-1570-3 C3011
分野=発達心理学


発達心理学を変える新しいパラダイムを提唱!

単純な細胞から出発して、どうやって人はこれほど複雑な身体的、心的活動をするようになったのでしょうか。多くの心理学者が今もこの謎の解明に取り組んでいますが、人間は特別と考えやすいのは心理学者も変わりません。しかし本書は、人間が複雑で独特だとしても、そこに到達するまでのプロセスは、単純な生き物の発達や複雑な非生物のシステムを支配するものと共通だという斬新な視点を提唱します。ダイナミックシステムの原理です。まずこの原理について詳しく説明し、この原理が生命体の形態から行動までのすべてのレベルにおける個体発生を統合していることを、データに基づいて説得的に例証してゆきます。発達のプロセスを記述するだけでなく、それがいかなるメカニズムによってもたらされるのかを解明する新しいパラダイムを提示した、画期的な本の待望の完訳です。



3月中旬発売予定
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『社会脳ネットワーク入門』
──社会脳と認知脳ネットワークの競合と協調
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苧阪直行・越野英哉 著
四六判並製240頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1571-0 C1040
分野=脳科学・心理学


脳と心のかかわりを科学する

わずか1.5リットルほどの脳は、その誕生から死まで生命活動を維持し、自然や社会の環境にフレキシブルに適応する意識を持続させています。脳の高次機能には社会の中でさまざまな問題の解決に向けて働く認知脳の仕組みと、社会の中でうまく適応してゆく社会脳の仕組みが共存しています。この社会脳と認知脳はシーソーのように働くネットワークをなしています。脳科学はもっぱら理科系の学問と見なされがちですが、今、心理学を中核とした人文社会科学と脳科学や情報学が相互乗り入れして、脳と社会とのかかわりの研究が新たなルネサンスの時代を迎えました。本書はこの文理融合の新しい分野をわかりやすく紹介し、脳の働きから人々をつなぐ社会脳のメカニズムを考えてゆく冒険への誘いです。

関連書 社会脳シリーズ
https://www.shin-yo-sha.co.jp/series/social_brain.htm


3月中旬発売予定
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『質的心理学研究 第17号』
──特集 レジリエンス
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日本質的心理学会 編
B5判並製256頁・本体3000円+税
ISBN 978-4-7885-1555-0  C1011
分野=質的心理学


多様なレジリエンスを読み解

厳しい現実に人びとはどのように向き合い、乗り越えてゆくのか――。近年の社会情勢に呼応するように、レジリエンス研究が急速に発展しています。研究領域の拡大とともに概念の捉え方も多岐にわたり、レジリエンスを「回復力」といった個人の特質に帰する見方がある一方で、環境との相互作用過程と捉えた研究も数多く行われるようになってきました。本特集では、異なるアプローチからの挑戦的な論考3本を掲載。書評特集では、概念の広がりとともにわかりづらくなったと言われるレジリエンスを6名の評者が読み解きます。その他、魅力的な一般論文8本を収録。
 
 
 
 
 
3月下旬発売予定
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『社会的認知の発達科学』
──発達科学ハンドブック 9
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日本発達心理学会 編
尾崎康子・森口佑介 責任編集
A5判上製308頁+カラー口絵2頁 定価3200円+税
ISBN 978-4-7885-1575-8    C1011
分野=発達心理学、神経科学


関係性から認知の発達を探る

ヒトの赤ちゃんは、どのようなプロセスを経て自己と他者を認識し、他者の心を理解する能力を獲得していくのでしょうか? 近年、ヒトは関係性の中で発達するという観点から、社会的認知、つまり「他者の行動や心的状態を予測し、観察し、解釈する能力」に関する発達研究が、一気に加速しています。主要なテーマである「心の理論」「共同注意」などの研究成果は、社会的認知の障害といわれる自閉スペクトラムの特性理解のためにも欠かせません。本巻では、発達心理学を中心に、神経科学や比較認知科学など各分野における第一線の研究者が国内外の最先端の研究を紹介し、今後の課題を明らかにしていきます。


発達科学ハンドブック シリーズ(日本発達心理学会 編)




3月下旬発売予定
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『自閉スペクトラムの発達科学』
──発達科学ハンドブック10
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日本発達心理学会 編
藤野 博・東條吉邦 責任編集
A5判上製304頁・定価3200円+税
978-4-7885-1576-5  C1011
分野=発達心理学・自閉症


「発達の多様性」として自閉症を捉え直す

いま自閉症の概念は大きく変わりつつあり、医学的な症状としてだけでなく神経発達の多様性の問題として考える視点が注目されています。しかし「自閉症」から発達の多様性と連続性を表す「自閉スペクトラム症」に名称が変わったものの、国際的な研究動向をみても、その観点からの検討は緒についたばかりといえます。これまで治療や行動修正の対象になる病理現象として捉えられてきた自閉症を、発達の多様性の具体的な現れという視点で捉え直し、心理学、医学、支援者、当事者など多様な立場から、基礎研究と臨床研究、また萌芽的な研究や試みも含め最先端の知見を展望し、新たな方向性を探求する一冊!
 

発達科学ハンドブック シリーズ(日本発達心理学会 編)



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次回発行は2018年3月中旬を予定しております。

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