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書評 森 正人著『展示される大和魂――〈国民精神〉の系譜』@しんぶん赤旗

森 正人著『展示される大和魂――〈国民精神〉の系譜』
記事が、2017年7月23日付「しんぶん赤旗」に掲載されました。評者は高岡裕之氏。評者の先生、掲載紙記者の方に、こころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。




国家への帰属意識を多様に注入

戦前の日本人を呪縛した「大和魂」や「日本精神」という言説については、これまで思想史、政治学、歴史学などの領域で数多くの研究が積み重ねられてきた。これに対し本書の著者は、気鋭の地理学者である。本書において著者は、しばしば自明のものとして扱われる「日本という国家」への帰属意識が、明治以降、いかにして創出され培養されてきたかを、地理学ならではの空間的視点を生かしながら多面的に描き出している。
・・・・・・現代の状況を論じた第5章をも含め、新しい世代のナショナリズム批判の動向を示す好著である。
……

9784788515192_2

森正人 著

展示される大和魂
――〈国民精神〉の系譜

四六判並製282頁
定価:本体2600円+税
発売日 17.3.31

ISBN 978-4-7885-1519-2

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