新刊 植村玄輝・八重樫 徹・吉川 孝『ワードマップ 現代現象学』
植村玄輝・八重樫 徹・吉川 孝 編著
富山 豊・森 功次 著
四六判並製318頁
定価:本体2600円+税
発売日 17.8.14
ISBN 978-4-7885-1532-1
見本出来ました。
8月7日ごろ書店に並びます。
まえがき
現象学とは何か。フッサールの最初期の著作から半世紀も経ってなおこんな問いを発せねばならぬとは、いかにも奇妙なことに思えるかもしれない。それにもかかわらず、この問いはまだまだ解決からはほど遠いのだ。(M・メルロー=ポンティ『知覚の現象学1』竹内芳郎・小木貞孝訳、みすず書房、一九六七年、一頁。)
メルロ=ポンティがこのように書いてからすでに七〇年以上の歳月が流れたが、「現象学とは何か」は、あいかわらず簡単に答えることができない問題であり続けている。こうした事情の一因は、フッサールによる創始以来、現象学がつねに拡張または拡散を繰り返してきたことにあるだろう。「事象そのものへ!」をモットーとする現象学には、論じられる事象と同じだけ可能性がある。実際、これまでさまざまな学問が現象学の観点・方法を取り込んでおり、『~の現象学』というタイトルの本は枚挙に暇がない。このようにさまざまな展開に対して開かれていることは、間違いなく現象学の魅力の一つで・・・・・・
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