記事 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』@読売新聞 2017年4月1日付
山本武利著『日本のインテリジェンス工作』の記事が、読売新聞 2017年4月1日付に掲載されました。記事は前田啓介氏。ご書評くださいました記者の方、掲載紙ご担当者様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
旧日本軍の諜報活動研究
旧日本軍が行った海外での諜報活動を研究する山本武利・早稲田大学名誉教授(76)が、中国人女性を使った工作の実態を明らかにするなど精力的な調査を続けている。昨年11月には、近年の主要な論文をまとめた『日本のインテリジェンス工作』(新曜社)も刊行した。
山本さんは1997年、米国立公文書館に保管されていた資料の中から、米軍の諜報機関OSS(戦略諜報局)が、44年11月から終戦直前までに作成した報告書を発見した。OSSは中央情報局の前身。報告書は、中国南部の都市。昆明で活動した日本側の中国人女性スパイに対する国民党軍の尋問状況や、OSSが独自に収集した情報をまとめたものだった。
約100頁からなる報告書には、スパイを意味する「espionage」との表記が散見された。諜報対象としては、米軍将兵の数や住居の位置、中國に展開する米軍の各部隊の連絡方法など12項目が挙げられている。・・・・・・
日本のインテリジェンス工作
――陸軍中野学校・731部隊・小野寺信
四六判288頁上製
定価:本体2800円+税
発売日 16.11.1
ISBN 978-4-7885-1499-7
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