紹介 山本 武利 著 『日本のインテリジェンス工作 』
山本 武利 著 『日本のインテリジェンス工作 』の紹介が多く出はじめました。
信濃毎日新聞 2016/12/9付
インテリジェンスとは敵国、仮想敵国の情報を収集、分析する行為のこと。日本では日清・日露戦争の勝利による大国意識が阻んだのか、組織だって行われるのは第一次大戦後だという。陸軍中野学校の誕生が画期となった。
日本の情報活動の歴史を追う本書は、満洲国が刊行した宣伝・宣撫雑誌、細菌戦の「731部隊」の対ソ情報機関としての役割、スウェーデンで活躍した大使館付武官の小野寺信の供述書などを紹介。新聞やラジオによる日本軍のメディア戦略なども分析している。
(ほか秋田魁新報、下野新聞、山梨日日新聞、徳島新聞掲載)
「週刊金曜日」2016/12/9号 評者は吉田則昭氏。
>・・・・・・各地戦域に赴いた陸軍特務機関員は、ときには宣撫工作員として敵に直面し、インテリジェンス的視点から行動した。陸軍報道部員は、新聞操縦、ラジオ宣伝などの各種メディア工作で、世論誘導をプロパガンダの側面から中国、満洲で実践した。さらに石井四郎など軍医将校は、冷徹なインテリジェンス認識を通じ生体実験・生物兵器をソ・中向けに展開した。また欧州大使館駐在武官らは対ソ工作において、濃密な人脈を築き上げ、米国諜報機関も注目する足跡を残した。各章において、これら史実が米国国立公文書館、防衛省防衛研究所など国内外で発掘した貴重な1次史料から解明される・・・・・・
いずれも評者の先生、担当欄ご担当者様にこころよりお礼申し上げます。
山本 武利 著
日本のインテリジェンス工作
――陸軍中野学校・731部隊・小野寺信四六判288頁上製
定価:本体2800円+税
発売日 16.11.1ISBN 978-4-7885-1499-7
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