書評 日本記号学会編『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』
日本記号学会編『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』の書評が「週刊読書人」2016年11月18日号に掲載されました。評者は山本貴光氏。評者の先生、掲載紙ご担当者のかたに深くお礼申し上げます。ありがとうございました。
<「どんなものであれ、文字とはなによりもまずモノである。例えば、粘土板や石に刻まれた文字はもちろんのこと、紙に書かれたり印刷された文字、液晶ディスプレイに表示された文字など、文字はなんらかの物質で象られ。私たちはそれを読む。
では、同じ文章であれば、どんな物質で読んでも、そこから得られる経験や効果は同じだろうか。それともなにか違いがあるのだろうか――各種コンピュータを使った読字環境が普及してきた昨今、こうした古くて新しい問題が改めて耳目を引いている。本書『ハイブリッド・リーディング――新しい読書と文字学』の各部に通底するのもまさにその問題である。「ハイブリッド・リーディング」とは、従来の紙の本と、電子の読字手段とが混在する環境でもの読むことを指している……
日本記号学会 編
叢書セミオトポス11
ハイブリッド・リーディング
新しい読書と文字学
A5判並製280頁
定価:本体2900円+税
発売日 16.8.31
ISBN 978-4-7885-1486-7
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