新刊 マーカス・バンクス『質的研究におけるビジュアルデータの使用』
マーカス・バンクス 著/石黒広昭 監訳
質的研究におけるビジュアルデータの使用
――SAGE質的研究キット5
A5判並製224頁
定価:本体2400円+税
発売日 16.11.1
ISBN 978-4-7885-1498-0
見本出来ました。
11月4日ごろ書店に並びます。
本書について(ウヴェ・フリック)
研究デザインの問題は、質的研究では量的アプローチにおけるほど重要視されていない。しかし質的アプローチも計画される必要があるし、研究プロセスが進む中で決定しなければならないことがいろいろとある。リサーチクエスチョンを明確に述べる、サンプリング*について決定する、どのように一般化し、何を目標とするか、などである。これらは質的研究におけるビジュアルデータの使用に影響を及ぼす問題であり、決断である。しかしそれらは、どのような種類の研究が詳細に計画されるかによって、違った形で現れるだろう。インタビューのためのサンプリングは、フォーカスグループ研究のグループを作るのとは違う。エスノグラフィー*におけるサイト*と人びとの選択は、写真や文書のアーカイヴのサンプルを作るのとは違う。こうした問題については、1つの手法について特定の観点から書かれたバーバー(Barbour, 2007)やアングロシーノ(Angrosino, 2007)の本で取り上げられるだろう。
それと比べるなら、本書の焦点は、「SAGE質的研究キット」(以下「キット」)の他の巻よりもより一般的である。そのためここでは、デザインの問題をさまざまな角度から論じるが、「キット」の他の巻で再びさらに詳しく論じられるだろう。・・・・・・
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