新刊 L・ウォラック & M・A・ウォラック『心の七つの見方』
L・ウォラック & M・A・ウォラック 著/岡 隆 訳
四六判並製248頁
定価:本体2600円+税
発売日 16.11.1
ISBN 978-4-7885-1478-2
見本出来ました。
11月7日ごろ書店に並びます。
はしがき
ほとんどの学生や一般人にとってだけでなく、多くの専門家にとってさえ、彼らの直接経験─彼らの感覚、思考、感情、情熱、これらすべて─は、物理的世界の領域とはまったく別の領域に属しているように見える。しかし、感覚や思考や感情や情熱は、われわれの身体に影響し、逆方向にも同じように影響するように思われるので、もし心と身体が二つの異なる領域に、すなわち一方は物質的でもう一方は非物質的な領域に存在しているとすれば、どうしてそのような影響が可能になるのか理解しがたいだろう。心と身体の二元論は擁護しがたいものに思われる。しかし、もし二元論が拒否されるとすれば、われわれは心についてどのように考えることができるのだろうか。この質問が重要なのは、それ自体としてだけでなく、より広くは、われわれがわれわれ自身をどのように理解するか、われわれがわれわれの人生をどのように生きればよいかということに影響が及ぶからである。
心理学者や神経科学者や哲学者は、さまざまな非二元論的な心の見方を説いてきた。こういった思想家の中には、心をコンピュータ・プログラムに似たものと・・・・・・
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