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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第162号■

2016年9月11日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第162号■
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◇トピックス
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●金菱 清氏×若松 英輔氏 対談・トークショーのお知らせ
金菱清先生と若松英輔先生の対談を9月25日(日)、東京国際ブックフェア@東京ビッグサイト で行います。
日時:9月25日(日) 12:30~13:30

場所:東京国際ブックフェア@東京ビッグサイト

人文社会科学イベントスペース((一社)出版梓会)(ブースNo.4-26)
会場内見取り図
座席は20人ほど、ほか立ち見となります。
東日本大震災以降、被災者の生きた声、声にならない声に寄り添い、「死者と共に生きること」を考察してきた金菱清氏と批評家・若松英輔氏の、「霊性」をめぐる対談です。

弊社『呼び覚まされる霊性の震災学』
は、東北学院大学・金菱清ゼミの学生たちによる、震災の記録プロジェクトです。それは「石巻のタクシードライバーたちが頻繁に体験している幽霊現象」として大きく取り上げられましたが、東北の被災地を歩き、マスコミにはあまりのらない、人びとの真摯な声に耳をかたむけた学生たちの論文集です。
本書を手に取ってくれた方、また興味を持っていた方に、ぜひ聞いていただきたいトーク
ショーです。
当日のブックフェアには入場券が必要です。入場券(3日間有効)ご希望の方は新曜社の中山までご連絡ください。 メールアドレスはnakayama@shin-yo-sha.co.jp です。@は@に変更お願いします。
●フェアのお知らせ
心理学書販売研究会15周年フェアのお知らせ
いずれも会期中のみの特典として「心理学を学ぼう!2」を会場にて頒布中。
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丸善丸の内本店フェア
「心理学の〈現在〉を学ぼう!─この秋、心理学に出会う」
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心理学書販売研究会は2001年に有志出版社により、心理学専門書の普及を目的に結成されました。このたび15周年を迎えるにあたり、「心理学を学ぼう! 2」を発行いたしました。心理学・各分野の12人の専門家の方々に心理学の具体的なテーマについて書き下ろしていただきました。この12のテーマ、トピックは心理学の現在をあらわすとともに、また日本社会の現在をうつしだすものといえるでしょう。当フェアにてこの〈現在〉を感じていただければさいわいです。

●開催期間 2016年9月2日(金)~11月6日(日)

  場所:丸善丸の内本店 3階 エスカレータ脇 ミュージアムゾーン
〒100-8203
東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ1階~4階

電話番号 03-5288-8881

営業時間 9:00~21:00
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ジュンク堂書店池袋本店
心理学書を読もう! 読まずにいられない心理学書200
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ジュンク堂池袋本店さんで心理学書販売研究会15周年のフェア、
いよいよ開催!名著、売行き良好書を厳選し一挙に展示しています。

お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。
●開催期間 2016年9月5日(月)~10月20日(木)

場所:ジュンク堂書店池袋本店 4階フェアコーナー
〒171-0022東京都豊島区南池袋2丁目15-5

営業時間 月~土…10:00~23:00 / 日・祝…10:00~22:00

電話番号 03-5956-6111
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ジュンク堂書店大阪本店
「こころ」と「専門書」をリュックに詰め込んで 3団体合同フェア

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2016年10月1日まで

ジュンク堂書店大阪本店さまにて
アジアの本の会
心理学書販売研究会
専門書販売研究会
3団体合同フェアを開催いたします。

40社1000点の書籍が一堂に会するフェアです。ぜひお越しください。
期間 : 2016年10月1日(土)まで

開催場所 : ジュンク堂書店大阪本店 3階中央催事場
〒530-0003大阪市北区堂島1-6-20 
堂島アバンザ1-3F Tel. 06-4799-1090
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◇近刊情報
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9月下旬発売予定
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『デジタル・ウィズダムの時代へ』
── 若者とデジタルメディア(仮)
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高橋利枝 著
A5判上製348頁・予価4000円+税
ISBN 978-4-7885-1495-9 C3036
分野=メディア論・マスコミ研究・社会学
デジタル・ネイティブ論を超えて
デジタルメディアは、政治、経済、医療、教育、文化のあらゆる領域をグローバル化するとともに日常生活全域に溶け込み、新たな機会とリスクをもたらしています。このデジタル時代に生まれたデジタル・ネイティブたちはいかにメディアに関与し、状況を生かしているのでしょうか。日・米・英の三ヵ国における詳細なインタビューと参与観察から、デジタル革命/グローバル時代を生きぬく人間像を再構築します。15年にわたる著者の「若者とメディア」に関する研究をふまえた集大成です。著者は早稲田大学文学学術院教授。
9月下旬発売予定
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『いじめ・暴力に向き合う学校づくり』
──対立を修復し、学びに変えるナラティヴ・アプローチ
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J.ウィンズレイド &M.ウィリアムズ 著 綾城初穂 訳
A5判並製272頁・予価2800円+税
ISBN978-4-7885-1491-1 C1037
分野=いじめ・教育・カウンセリング
もう一つのストーリーを探せ!
集団があれば、対立がつきものです。学校も例外ではありません。いじめや暴力は許さない、という目標をかかげて規律を厳しくしても、効果は望めません。対立をなくすのではなく、悪くなった関係性を修復する仕方を身につけることが重要です。対立の背景は様々ですから、その方法は1つではありませんが、当事者たちやまわりの人々が対立をどうとらえているか=ストーリーがポイントです。本書で詳しく紹介される関係修復の方法を学校で取り入れ、学べば、その後に出会う対立に対処してゆく一生の財産になるでしょう。
9月下旬発売予定
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『「日本人」の心の深みへ』
── 縄文的なもの」と「弥生的なもの」を巡る旅
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松本憲郎 著
四六判上製240頁・本体2400円+税
ISBN978-4-7885-1490-4 C1011
分野=日本人論・ユング心理学
日本人の心の2つのルーツ
学校や職場で「空気」を読み、和を乱さないように振る舞いながら、そのことに悲鳴をあげている私たちがいます。この葛藤は、どこに由来するのでしょうか。多くの心理学者が昔話の分析から日本人の心の深層に切り込んできましたが、それは比較的新しい、弥生時代以降の昔話を素材としたものでした。しかし、アイヌ民族や南西諸島の昔話にはさらに古態の「縄文的なもの」があり、日本人の心には、この二つが葛藤しながら今も奥底で響いています。自分を縛る「世間」の正体を知り、それとむきあって自分らしく生きたいと思ったユング心理学者が、日本人の心性の二重性の根源を探った旅の記録です。
9月下旬発売予定
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『日本の心理療法 自我篇』
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秋田 巌・小川佳世子 編
A5判上製224頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1493-5 C3011
分野=臨床心理学・心理療法
「日本の心理療法シリーズ」第2回配本
日本人に適した心理療法の在り方を、日本独特の文化的背景から考察した著作群「日本の心理療法シリーズ」第2回配本は「自我篇」です。「自我」とは一言でいえば意識の中心であり、西洋由来の精神医学や心理療法にとっては最重要ともいえる概念です。本篇はこの自我なる概念を、そのまま日本の心理療法場面に持ち込むことへの違和感をもとに企画されました。能楽や和歌、さらには伝統的に受け入れられてきた仏教的な価値観などを交えて、心理学や精神医学が西洋から輸入される以前の「日本人らしさ」への接近を試みます。

シリーズ好評 既刊書
10月上旬発売予定
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『日本の心理療法 身体篇』
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秋田 巌 編
A5判上製240頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1494-2 C3011
分野=臨床心理学・心理療法
「日本の心理療法シリーズ」第3回配本
「日本の心理療法シリーズ」第3回配本は「身体篇」と題し、心の癒しに関わる身体接触に焦点を当てました。西洋では挨拶場面での握手やハグなど身体接触は日常的ですが、日本人にはあまり馴染みなく、一般的なカウンセリング場面においてはむしろ禁忌ともいえる扱いです。本篇は、そのような文化的背景を持つ日本において実践され受け入れられている、身体性と深く関わるセラピーを四つ取り上げました。動作法、和太鼓演奏、歩き遍路、気功が登場し、それらが癒しをもたらす仕組みと理由が解説・考察されます。
 
10月上旬発売予定
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『はじめての死生心理学』
──現代社会において,死とともに生きる
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川島大輔・近藤 恵 編著
A5判並製312頁・本体2700円+税
ISBN 978-4-7885-1492-8 C1011
分野=心理学・看護学・福祉
死を考える科学を学ぶ
誰も死を避けられません。これまで哲学,宗教学,医学,歴史学,社会学,看護学,そして心理学など,実に様々な学問分野が死について研究してきましたが、ホスピス運動や教育現場での「いのち教育」等のニーズから,近年死生学が注目されています。死生学は「死と生を扱う学問分野」ですが、その中核に位置するのは、死に臨む人や死別の悲しみに直面している人へのケアです。本書は、そうした、死の心理社会的側面にアプローチする死生心理学を紹介し、学び、今後の展開について考える、日本ではじめての入門書です。
 
10月上旬発売予定 → 2017年10月刊行予定
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『子どもとともに行う研究の倫理』 (仮題)
『子ども・若者とともに行う研究の倫理』
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P.オルダーソン & V.モロウ 著 斉藤こずゑ 訳
A5判並製224頁・予価2400円+税
ISBN 978-4-7885-1497-3 C1011
分野=心理学・社会学・医学・看護学
 
特別な配慮とは?
今日、子どもや若者の生活についてさまざまな研究や調査が行われています。国や自治体は、いろいろな支援を計画したり評価するのに子どもが参加することを求めています。「国連子どもの権利条約」は、子どもが自由に意見を表明する権利を有することを明記しています。子どもの権利は、世界中の研究やコンサルテーション活動でますます尊重されるようになっていますが、そこにはさまざまな倫理的問題が起こりえます。本書は、子どもとの研究や活動で起こりがちな問題について具体的に述べ、その倫理的問題を解決する方法について懇切に解説した、研究者、実践家必携の手引きです。
 
10月上旬発売予定
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『質的研究におけるビジュアルデータの使用』
──SAGE質的研究キット5
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M.バンクス 著/石黒広昭 監訳
A5判並製224頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1498-0 C1011
分野=質的研究法・心理学・教育学・社会学・保健・看護
日本語で読める、ビジュアルデータを扱う手引き
質的研究では、写真、映画、絵など、さまざまなビジュアルデータが使用されます。本書は、どのようにしてビジュアルデータを収集し、分析するか、得られた結果をどのように研究の参加者や他の視聴者に提示するか、そして倫理的問題にどう対処するかについて、研究例を引きながら懇切に解説しました。ビジュアルアプローチは、研究対象の人々の見方を知る方法であるだけでなく、彼らの眼を通して世界を見る方法でもあること、すでにある素材をデータとして使うだけでなく、素材を作ること、そして最近のコンピュータによる分析にも、周到な目配りが利いた、待望の日本語で読める手引の刊行です。
10月上旬発売予定
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『新社会学雑誌 創刊号』 (仮題)
──
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好井裕明・三浦耕吉郎・小川博司・樫田美雄・栗田宣義 編
A5判並製180頁・本体1800円+税
ISBN 978-4-7885-1496-6 C3036
分野=社会学、社会問題
社会学の革新にむけて
社会学の知的営為の更なる発展を目指し新たな学術雑誌が誕生しました。代表的な学術雑誌(『社会学評論』等)の編集委員を経験した練熟の社会学者が編者となり、文化、ジェンダー、親密圏、教育、エスニシティ、宗教、法律、政治、経済と現代日本の各所に潜む矛盾と課題を解決する力をもった社会学の知を求めて、毎号を編みあげます。創刊号では特集テーマとして「〈いのち〉の社会学」、公募テーマとして「生きづらさとはいったい何なのか」を設定し、六篇の力作研究と、編者による映画・ファッション・査読・ビデオ調査等の論考を集めました。社会学の新たな〈場〉を目指した挑戦にご期待ください。
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編集後記
『コンビニ人間』村田沙耶香著、文藝春秋
芥川賞をとって、本が出版されたときから、ずっと読んでみたかった本。なにより書名に惹かれる。いったいどんな内容なのだろうか? 私も学生時代、5年ほどコンビニでのバイト経験があるから、とても興味があった。
そうこうしているうちに弊社倉庫裏にあるセブンイレブン専修大通り店で、なんと著者のサイン会を催されると聞く。しかも特大アメリカンドッグがつくとのことだった。ここのセブンイレブンは昼時、学生・会社員がものすごく押し寄せる店舗で、イートインスペースも広い。コンビニでサイン会をやるとしたらここしかないかもしれない。
──本書主人公の古倉恵子36歳は18年間、コンビニのバイトだけをやって暮らしてきた。
 恵子にとって正常なものは、いらっしゃいませという声出しや、商品の陳列、キレイな窓、そして特価の重点商品の売上達成のためのポップ書きといった無数の、様々な作業のオペレーションである。それは売上を上げるために、つまり彼女の大事なこのコンビニという空間が永遠に続くために不可欠なものだ。こうしたオペレーションは声となって彼女の耳に届く。コンビニの声を聞き、その通りに動き売り上げを上げる。それが彼女の稀有な才能なのだ。
 主人公の恵子は間違いなくプロのコンビニ店員である。プロの微細な目配り、所作、行為は、世間では全く理解されない。コンビニという空間にいる者だけにはその才能がわかるが、同志の彼らでさえ性別、年齢、アルバイトという属性で彼女を判断する。
 こうした暮らしを長く続ける恵子を、親、(唯一の理解者と思っていた)妹、そして友人たちはそれを「異常」なこととして、彼らの「正常な」声を彼女に伝える。しかしそれは彼女にとってはノイズでしかない。幼少期からこうしたノイズ=世間知とつきあうすべを編み出してきた彼女、30半ばを過ぎさらに増大するノイズをしのぐために編み出した方策と、その結末は……。
小説をさしさわりなく要約するとこんなところだろうか──
自分がいなくてもやっていける、あらゆる組織とはそういうものだ、と私たちは日々の社会生活のなかで自嘲しつつ語ることもあるだろう。しかしそれは嘘だ。あなたがいなくてもまわるが、あなたがいた時と同じようにはまわらない。恵子、それはあなたがいなくなった後の店を見てみればいい。コンビニという空間のアルバイトのたぐいまれな才能、世間からはまったく理解されない、代替可能とさえ思われる才能を発揮し、自分が自分としていられるのがコンビニだ。恵子、あなたはコンビニから愛されたものなのだ。
 さてサイン会。これは行かねば、2時からやるということだったが、気がついたときには3時。100部限定ということだったから、まだ間に合うかも、と駆けつけたが、甘かった。すでに完売。あー、アメリカンドッグが食べたかった。そう、本書の主人公の古倉恵子だったら、本100冊の完売が目的ではなく、アメリカンドッグを100本売るためにこのサイン会を催すだろうと、私は思った。あなた以上にコンビニを愛している者はいない。あなたの大事な空間を守るためにすべてのコンビニ人間たちに本書を届けろ。       (中山)
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◇奥付
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次回発行は2016年10月上旬を予定しております。

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