新刊 西村ユミ『看護実践の語り』
西村ユミ 著
看護実践の語り
―言葉にならない営みを言葉にする
四六判上製244頁
定価:本体2600円+税
発売日 16.3.20
ISBN 978-4-7885-1468-3
見本出来ました。
3月24日ごろ書店に並びます。
驚いたことに、本書のもとになった研究に着手してから、既に十二年余りが経ってしまった。あの頃より、私は、具体的な実践から「看護の実践知」を導き出すことを目論んできた。言語化が難しい実践、それを僅かながらでも言葉するにはどうしたらいいのか、と考えあぐねて選び取った方法の一つが、グループインタビューだった。本書で紹介したとおり、参加者の「みな」で自分自身の、そして自分たちの看護を語り合う中で、新たな言葉が生まれてくる可能性がある。これを頼みに試みた。その試みから、多様な看護実践の記述が生み出された。
私にとって本書に登場してくれた看護師さん方との出会いは、ほんとうに大きいものだった。何よりも、臨床経験がたったの二年しかない私は、看護実践の特徴の多くを、この研究で生まれた言葉から学ぶことができた。自身の臨床経験や教員となってからの実習指導の経験は、確かに私の「看護のもと」となっているが、本書で記述した言葉は、その看護実践のもとに輪郭を与えてくれた。看護について話すいろいろな機会に、・・・・・・
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