新刊 山本武利・土屋礼子『占領期生活世相誌資料Ⅲ メディア新生活』
山本武利 監修/土屋礼子 編
A5判上製356頁
定価:本体4500円+税
発売日 16.02.05
ISBN 978-4-7885-1461-4
見本出来ました。
2月8日ごろ書店に並びます。
この『占領期生活世相誌資料』の最後となる第Ⅲ巻を編集している現在は西暦では二〇一五年、和暦では平成二七年だが、昭和の元号を延長して考えれば昭和九〇年という計算になる。昭和一〇〇年まであと一〇年という年はまた戦後七〇年でもあり、六四年まで続いた昭和のなかで、戦争に続く占領期の足かけ八年という期間は短い。しかし、占領期は特殊で希有な時代だった。テロと戦争に塗りつぶされていった昭和初期の二〇年間を経た後、帝国としての植民地をすべて失い、日本史上初めて外国の軍隊に支配され、明日の衣食にも事欠くような物資不足に苦しみながらも、明治維新以来の国家と社会のしくみ、そして価値観を変革した約七年間は、短いが昭和の前期と後期をはっきり分ける大転換の時代であった。その転換の延長上に、戦後日本は築かれているものの、この時代の全体像を理解するのは容易ではない。ポツダム宣言受諾、財閥解体、農地改革、公職追放、極東軍事裁判、日本国憲法公布、教育基本法、朝鮮戦争、レッド・パージといった歴史教科書で
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