新刊 川合伸幸・内村直之『コワイの認知科学』
日本認知科学会 監修
川合伸幸 著/内村直之 ファシリテータ
コワイの認知科学
―「認知科学のススメ」シリーズ2
四六判並製130頁
定価:本体1600円+税
発売日 16.02.26
ISBN 978-4-7885-1459-1
見本出来ました。
3月2日ごろ書店に並びます。
うれしい、おどろいた、悲しい、コワい、腹が立つ……ヒトのこころはこのような情動によって彩られます。楽しいことやうれしいことによって幸福を感じ ますが、辛いこと、嫌なこと、腹立たしいことがあると、ときには生きていくことさえ辛く感じることもあります。思うようにならないこころの働きは、わたし たちをさまざまな気分にさせます。
わたしたちのこころはどうしてこのような働きを持っているのでしょうか。本書では、感情や情動と呼ばれるこころの働きのうち、「恐怖」や「コワい」について焦点をあてて、こころの働きに迫ります。
ある夏の日、家族で宿泊した高原の湖畔のホテルのそばに、本物の蒸気機関車が鎮座していました。2 歳になったばかりの息子は、家ではいつもミニカーや蒸気機関車のおもちゃで遊んでいます。さっそく子どもを連れて機関車に乗り込もうとしました。そうする と、「コワいー」と言って、蒸気機関車から力のかぎり逃げようとしました。はしごで操縦室にあがり、運転席にむりやり座らせても、泣くばかりです。近づい てみたときの、機関車のあまりの大きさと、黒々と鈍く光る鋼鉄の固まりに圧倒されたようです。・・・・・・
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