新刊 苧阪直行『ロボットと共生する社会脳』
苧阪直行 編
四六判上製424頁
定価:本体4600円+税
発売日 15.12.3
ISBN 978-4-7885-1456-0
見本出来ました。12月9日ごろ書店に並びます。
「社会脳」シリーズの最終巻のテーマは社会ロボットである。ロボットは人間から見れば機械でありモノにすぎないが、近年の認知ロボティクス(認知ロ ボット工学)の目覚ましい進展は、ヒトらしいロボットを身近で親しみのある存在にしつつある。社会脳シリーズ刊行の趣旨は、デカルトの「われ思うゆえにわ れ(自己)あり」という自己を中心にした見方ではなく、「他者(社会)思うゆえにわれあり」という他者の視点から、脳を通して社会をとらえなおすところに ある。この冒険はわれわれを、一歩進んで「他者(ロボット)ありゆえにわれ思う」という視点への展開に導く。この冒険が自己と他者の迷路の行き止まりに行 きつくのか、あるいは新たなロボットとの共生社会の構築へと進展するのかはわからない。
ロボットといえば機械とは一味違った興味をもつのが普通である。本邦では1951年にSFマンガ「鉄腕アトム」が出ており、もっと最近では1999年に ソニーのアイボ、続いて2000年にホンダのアシモなどの自律型ロボットが出て、市民に親しまれるロボットのイメージを作ってきた。ごく最近には、あたか も心があるように見えるさまざまなロボットが次々と登場している。
ロボットと社会
ロボットと社会のかかわりを振り返ると、アシモフが1950年のSF小説の中で・・・・・・
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