◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第154号■
2015年10月20日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第154号■
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◇トピックス
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●紹介
10月1日配本いたしました小熊英二著『論壇日記』が、「論壇メモ 異例の出版」という見出しで、10月6日、朝日新聞の夕刊にとりあげていただきました。ご担当者さま、ありがとうございます。本書は朝日新聞の論壇委員として毎月書いてきたメモをまとめたもの。「非公開が前提の文書ですが、出版社からの希望もあって異例の出版となった」
http://www.asahi.com/articles/DA3S12002817.html
論壇日記
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1442-3.htm
●書評
ピーター・バーク 著/井山弘幸 訳
『知識の社会史2』
──百科全書からウィキペディアまで
の書評が、毎日新聞2015年10月11日に掲載されました。評者は村上陽一郎氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-ca4f.html
「四百ページを優に超える大著である。人名索引では、立項された数は八百人を下らない。おまけに、著者の前著『知識の社会史2 知と情報はいかにして商品化したか』(井山弘幸・城戸淳訳、新曜社)も同規模のものだ。書くエネルギーだけでも(ということは、訳者のそれはさらに大きくなるが)、想像を絶する。・・・・・・」
>>> 書評の続きを読む 毎日新聞書評欄へ
http://mainichi.jp/shimen/news/20151011ddm015070046000c.html
●書評
ピーター・バーガー 著/森下伸也 訳『退屈させずに世界を説明する方法』
の書評が、図書新聞10月24日号に掲載されました。評者は渡邉頼陽氏。「・・・・・・最後に強調したい本書の魅力は、社会学の理論を大らかに構想し、どこでも用いて、様々に考えてみることの喜びを思い出させてくれることである・・・・・・」
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/151024-9f43.html
●書評
中河伸俊・渡辺克典 編
『触発するゴフマン──やりとりの秩序の社会学』
の紹介が、図書新聞2015年10月17日号に掲載されました。評者は木村雅史氏
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-56b3.html
●映画
小熊英二監督「首相官邸の前で」
全国各地で追加上映中です。
渋谷アップリンク
http://www.uplink.co.jp/kanteimae/
中村桂子『水と風と生きものと 生命誌を紡ぐ』
全国各地で追加上映中です。
https://twitter.com/Keiko_Tsumugu
●心理学書販売研究会15周年フェアのお知らせ
心理学書販売研究会が発足してから、2016年9月で15年となります。
この9月より、心理学書販売研究会の特約書店さまの店頭にて、
「15周年フェア」を随時開催してまいります。
フェア「人生を変える心理学書 - 100冊の出会い」
入門書から理論書まで、各社のイチオシロングセラーと最新刊を取り揃え、皆様をお待ちしております!
店舗 紀伊國屋書店梅田本店 人文書コーナー
期間 2015年10月5日(月)より11月3日(火)
場所 人文書コーナー
http://shinpanken.blogspot.jp/2015/09/100.html
フェア「心理臨床とこども」
神戸・ジュンク堂書店三宮店さまにて「心理臨床とこども」をテーマにフェアを開催いたします。ぜひご来店ください。
店舗場所・・・5階人文書フェア台(名称)三宮店5F10番棚催事場
期間10月31日まで
展開スペース・・・フェア台×1(棚2段+平台)
点数・・・面のみ80 差し込み100点
http://shinpanken.blogspot.jp/2015/09/blog-post.html
フェア「こころと脳を考える」
ジュンク堂書店池袋店さまではこころと、4階 人文書フロア メインフェア台では「こころと脳を考える─脳科学へのオリエンテーション」を開催いたします。こちらは協賛という形で、心理学書販売研究会会員社以外の書籍も展開、圧巻のフェアとなっております。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
店舗 ジュンク堂書店池袋店
期間 2015年9月8日(火)より10月25日(日)
場所 4階 人文書フロア メインフェア台(200アイテム)
http://shinpanken.blogspot.jp/2015/09/blog-post_9.html
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◇近刊情報
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11月上旬発売予定
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『愛国的無関心』
──「見えない他者」と物語の暴力
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内藤千珠子 著
四六判上製262頁・本体2700円+税
ISBN 978-4-7885-1453-9 C1090
分野=現代思想・近現代史
この息苦しい閉塞感に風穴を開けるために!
「韓国」「北朝鮮」「在日」などの記号に罵声を浴びせるヘイトスピーチ、ネット上での匿名による中傷など、最近の愛国的空気のなかには、明らかに相手は誰でもいいという「他者への無関心」があります。本書は、このような風潮を近代日本の帝国主義に基づく無関心に起因しているとして「愛国的無関心」と名づけ、その構造を近現代のメディア言説、小説、映画などを題材に明らかにしていこうとします。そのさい、かつてファシズム期に行なわれた「伏字」(危ない文章を○や×で置き換えたもの)という日本独特の検閲制度が重要な役割を果たし、我々の他者への不感性を作り上げてきたと言います。瀬戸内寂聴、徳田秋声から現代の「在日」小説までをとりあげて、斬新な視点から思想史に新風を吹き込みます。デビュー作『帝国と暗殺』の続編でもあります。
関連書
内藤千珠子 著
『帝国と暗殺 ──ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』
11月上旬発売予定
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『日本人と雑草』
──勤勉性を育む心理と文化
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梶田正巳 著
四六判並製208頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1451-5 C1011
分野=日本人論・文化心理学
日本人はなぜ勤勉になったのか?
今年のノーベル賞日本人受賞者のコメントでは勤勉な研究の大切さが述べられていました。また、ある調査によると、日本人の80%以上が、「勤勉さ」がもっとも大切な人間の特質であると考えているということです。では、日本人は、なぜ勤勉性をそれほど大切だと思うようになったのでしょうか? 本書は文化心理学の視点から検討し、ズバリ、それが日本人と「雑草、野草、草」との強いかかわりにあることを示しました。しかし雑草など、世界中のどこにでもあるのではないでしょうか? ほんとうに雑草が、勤勉性という資質を育むほどに、偉大な存在たりえるのでしょうか? そもそも心理学が、なんで雑草を取り上げるのでしょうか? 本書はそんなギモンに答えます。
11月中旬発売予定
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『日本人は論理的に考えるのが本当に苦手なのか』
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山 祐嗣 著
四六判並製192頁・本体2100円+税
ISBN 978-4-7885-1452-2 C1011
分野=日本人論・心理学
あなたは論理的に考えていると思いますか?
著者は心理学者で、人間の思考がどれほど論理的なのか(そうでないのか)を研究してきました。そんな著者が長らく抱いていた疑問は、「日本人の思考は非論理的」という通説です。たしかに日本人は、ディベートが下手で、情緒的で、使用している言語も非論理的だと言われています。だとしたら、なぜ日本人は、非論理的であるにもかかわらず、明治以降急速に発展して産業国、先進国になりえたのでしょうか。実は本書が明らかにしているように、「日本人が非論理的」というのは大いなる錯覚なのです。いまだに流通している日本人論の誤謬を比較文化から明らかにした、目から鱗の一冊です。
11月中旬発売予定
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『社会脳シリーズ9巻 ロボットと共生する社会脳』(仮題)
──神経社会ロボット学
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苧阪直行 編
四六判上製416頁+カラー8頁
本体4600円+税
ISBN 978-4-7885-1456-0 C1011
分野=脳科学・心理学
シリーズ全9巻完結!
人は社会の中で生かされており、それを担う脳もまた社会的存在です。自己や他者を結ぶ社会意識が脳内でどのように表現されているのかを探る「社会脳」の研究が、いまどのような成果をあげつつあるかを広く社会に伝える使命をもって刊行が開始された「社会脳シリーズ」も、本巻をもって完結です。最終巻の第9巻はロボットと脳という、現代科学の最先端が交差する領域を取り上げます。ペットロボットや掃除ロボット、介護ロボットなど、いよいよロボットが日常生活にも現れてきました。人間科学と工学技術はいかなる未来を展望するのか──本書はまたとない案内となるでしょう。
「社会脳シリーズ」紹介
http://www.shin-yo-sha.co.jp/series/social_brain.htm
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◇編集後記
八重洲ブックセンター本店さんの担当さんに会った後、エスカレーターを下っていくと、ビジネス書フロアに、『落合博満 バッティングの理屈───三冠王が考え抜いた「野球の基本」』(ダイヤモンド社)が山積みになっていた。
以前ベースボールマガジン社で出版されて16万部も売れた本の待望の復刊らしい。16万部とは日本の野球ファンの裾野の広さに驚く。しかし置いてあるのは、ここビジネス書フロア。いくら伝説の三冠王とはいえ、彼のバッティング理論を読むビジネスマンがどれだけいるのだろうか。これはもしかしてあれか、落合からなにか金言のようなものを引き出そうとしている、マネジメントを学ぶサラリーマンを狙った売り方なのだろうか。ダイヤモンド社、おそるべし。
手に取ったところ、内容はやはりバッティングのことしか書かれていないように見える。立ち読みでは分からない何か深淵が、ここにあるのでは。そう思った私は、ちょうど地域のソフトボールチームで一試合に一打席の代打として(つまり補欠な訳だな)今季、出塁率10割の人間である。フォアボールがいくつかあったかは言わないでおくが、次なる高みに向けて本書を購入した。
「誰よりも多くバットを振った人間が最後まで残る」「生活の知恵ならぬ野球の知恵をつけろ」「野球人生は常にON、OFFという考えは捨てろ」など、格言に近い言葉が多くあるのだが、本書をビジネスに読み直すほどの想像力のあるビジネスマンや会社経営者はそれだけで成功の素質十分だろう。本来のバッティングの技術書としては、まさに奥義がシンプルに語られた実戦の書である。
私にとってはすでにバイブルともいえる本だ。補欠だけど。とにかく次の試合がなにより待ち遠しい。来期、目指すはホームランバッターだ。 (中山)
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◇奥付
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次回発行は2015年11月中旬を予定しております。
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