新刊 G・アラン『家族生活の社会学』
G・アラン 著/天木志保美 訳
四六判上製304頁
定価:本体4500円+税
発売日 15.9.10
ISBN 978-4-7885-1443-0
見本出来ました。9月15日ごろ書店に並びます。
研究者として振り返るとき、職業柄、講義や学生からのニーズもあって、たくさんの本を手にしました。自分の糧となりテーマとなり、あるいは未だに解けぬ 問題を含んでいるので何十年も離れられないような書は、私に限らず意外に少ないものだと思います。私にとってグラハム・アランはそのたぐいの著者で、 『ファミリーライフ』(原題)の日本語版が刊行されるのは、ほんとうにうれしいことです。
日本語の書名には、「家族生活」の語が入ることが好ましく、『家族生活の社会学』としました。なぜならば、「生活」という視点こそ、現代家族を統一的に とらえることのできる切り札だと思われるからです。トータルに「生活」をとらえようとすることで、ともすればバラバラに論じられている家族をめぐる諸問題 を統一的に把握することが可能になります。例として適切かどうかわかりませんが、こどもを医者に連れて行って、患部についてだけ話を聞かされるのと、こど もの生活すべてを考慮して説明されることの違いと言ったらよいでしょうか。・・・・・・
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