書評 東 園子 著 宝塚・やおい、愛の読み替え 7/12付 信濃毎日新聞掲載
東 園子 著
宝塚・やおい、愛の読み替え
――女性とポピュラーカルチャーの社会学
四六判上製344頁
定価:本体3400円+税
発売日 15.4.20
ISBN 978-4-7885-1416-4
の書評が、信濃毎日新聞 2015年7月12日付 に掲載されました。評者は北田暁大氏。
ご書評いただきました先生と、掲載紙ご担当様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
「・・・・・・鍵となるのは、男性、キャラクター同士の親密な関係そのものに焦点を当て、オリジナルでの関係を読み替えていく相関図消費という読み方である。ファンたちは、たんに特定の登場人物に「萌え」ているのではない。そうではなく、人物間の関係性を異性愛中心主義の世界とは異なる形で読み替えつつ、その読み替えの作法をファン同士で紡ぎだしている。
ここには、個別の人物へと向けられる男性的な性愛とは異なる、性愛と友情のコードが刻み込まれている。異性愛にどっぷりつかった人たち、とくに自分の欲望を一般化しがちな男性たちにぜひ読んでもらいたい本である。
学術書ということもあって初めの方は少々読むのに苦労するかもしれない。しかし、そこで明晰にされる概念の強度なしでは3章以降を読むことはできない。久々に現れた骨のある文化社会学の書である」
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