新刊 中河伸俊・渡辺克典『触発するゴフマン』
四六判並製296頁
定価:本体2800円+税
発売日 15.5.22
ISBN 978-4-7885-1431-7
見本出来ました。
5月28日ごろ書店に並びます。
1 本書のねらいと特色
アーヴィング・ゴフマンという社会学者は,この国では,その業績の大きさに比して不遇な扱いを受けているといっていいだろう。国外に目を向けるなら,彼 の知的遺産への関心と評価は,没後の追悼の時期はもちろんのこと,今に至るまで衰えをみせていない。たとえば英語圏では,2000年代以降,80年代・ 90年代に書かれたゴフマンについての諸論考を集成した4巻の論文集[Fine & Smith 2000]が刊行され,彼の社会学についての入門書[Smith 2006]や研究書[Scheff 2006],論集[Trevino 2003; Jacobsen 2009; Winkin & Leeds-Hurwitz 2013]が,“続々と”といいたくなるペースで刊行されている[1]。2014年2月刊行の『Symbolic Interaction』誌上ではゴフマンのバイオグラフィー等を掲載した特集が組まれ(37巻1号),ウェブ上でもゴフマン・アーカイブズ(EGA)が 公開されている(第1章参照)。もちろん,英語では彼の著作のほぼ全点が現在も入手可能であり(主要著作の再刊には新たに解題者による序が付けられてい る),また,フランス語,ドイツ語[2],イタリア語,スペイン語といった欧米圏だけでなく,中国のようなアジア圏でも翻訳がすすんでいる[3]。
ひるがえって,日本では,1980年代から90年代にかけてのちょっとしたブームのあと,今世紀に入って,ゴフマンの社会学への関心は収縮してきたよう にみえる。90年代初頭の『ゴフマン世界の再構成』[安川 1991]の刊行は画期的なものだったし,ヴァンカンによる行き届いた評伝[Winkin 1988]の邦訳のおかげで(1999年),ゴフマンの学的な歩みとその個人史的背景を手軽に知ることができるようになった。しかし,・・・・・・
« 新刊 ピーター・バーガー『退屈させずに世界を説明する方法』 | トップページ | 「公認モチベーション・マネジャー」ベーシック資格・Advanced資格 試験日程 »
「新刊」カテゴリの記事
- 新刊 いのちに寄り添う自宅介護マニュアル(2021.06.21)
- 新刊 山 祐嗣 著 『「生きにくさ」はどこからくるのか』(2019.06.26)
- 新刊 中田基昭 編著 『保育のまなざし』(2019.06.13)
- 新刊 飯長喜一郎・園田雅代 編著『私とパーソンセンタード・アプローチ』(2019.06.11)
- 新刊のご案内 鈴木光太郎著『謎解き アヴェロンの野生児』(2019.06.05)
« 新刊 ピーター・バーガー『退屈させずに世界を説明する方法』 | トップページ | 「公認モチベーション・マネジャー」ベーシック資格・Advanced資格 試験日程 »
コメント