新刊 佐藤公治『ヴィゴツキーの思想世界』
佐藤 公治 著
四六判並製320頁
定価:本体2400円+税
発売日 15.5.1
ISBN 978-4-7885-1428-7
見本出来ました。
5月1日ごろ書店に並びます。
今からちょうど八十年前に、三十七歳の若さでこの世を去った心理学者がいる。ロシアで生まれ、ロシアから新しい心理学を生み出していこうとしたヴィゴツ キー、その人である。心理学の世界では、研究のテーマや話題になる人物が短い周期で変わることが多い。その中で、亡くなってから八十年も経っている人の研 究が再び注目されることはきわめてまれである。
それではどうして、今、ヴィゴツキーなのだろうか。この再評価の動きの背景には、人間と人間精神の見方についての反省と転換が起き始めていることがあ る。人間を社会的存在としてみることの必要性に気付き始めたということで、彼は人間精神を正しくとらえていくためには、心理学はどのような学問であるべき かということを問題にしてきた。今日でもその新鮮さは失われていない。彼が指摘したことから、心理学の人間研究としてとるべき方向が明らかになってくる。
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