・記事・紹介 文芸批評、30代が頭角 @日本経済新聞 2015年4月3日付
文芸批評、30代が頭角 先達の思想くみ 時代読み解く
という記事が、2015年4月3日付・日本経済新聞 夕刊 「ぱーそん」に掲載されました。
小説や詩歌など個々の文学作品の評価にとどまらず、広く社会や時代の分析を手掛ける文芸批評で、30代の存在が目立ってきた。欧米の思想や理論から小説や詩歌の価値を裁断するのではなく、日本の文芸批評が積み重ねてきた伝統を踏まえる、地に足のついた議論が持ち味だ。
として、
『復興文化論』の福嶋亮大氏
『批評メディア論』の大澤聡氏
『福田恆存 思想の〈かたち〉』の浜崎洋介氏
『坂口安吾の未来』の宮澤隆義氏がとりあげられ、各氏のコメントが掲載されていました。
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・・・・・・彼らが文芸批評に関心を持った時代背景は何か。福嶋氏や浜崎氏は思想家の柄谷行人氏(73)の著作を挙げる。夏目漱石などの近代日本文学からマルクス、資本主義、世界史の構造まで幅広く論じる構えの大きさに加え、柄谷氏の社会思想を実践に移す運動の試みが注目された。浜崎氏は「(柄谷氏が提唱した社会運動)『NAM』への参加と、その崩壊を目の当たりにしたことが、文学と実践の問題を徹底的に考えるきっかけになった」と振り返る。バブル経済の崩壊と就職難、二つの大震災・・・・・・。現代日本に多くの問題が吹き出すさまを直視してきたことも、この世代の共通体験だろう。2月に著書『坂口安吾の未来』を刊行した宮澤隆義氏(37)は、無頼派の作家の坂口安吾の作品を通じて「危機の時代」である現代を見つめる。
「無頼=何の権威にも頼れない時代だからこそ、自分自身の言葉で語らざるを得ない」(宮澤氏)。ひょっとすると、現代ほど批評が鍛えられる時期はないのかもしれない。
(文化部郷原信之氏)
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