新刊 熊谷高幸『天才を生んだ孤独な少年期』
熊谷高幸 著
四六判上製240頁
定価:本体1900円+税
発売日 15.3.16
ISBN 978-4-7885-1424-9
見本出来ました。3月12日配本です。
3月16日ごろ書店に並びます。
この十年あまり、天才と呼ばれる人々の人生をたどってみて発見したのは、そこに共通して、少年期に驚くべき孤独が存在したということだった。
ここでいう天才とは、世の中の文化を変えるような仕事をした人々である。能力が飛び抜けた人全体を指すわけではない。そして、新しい世界を生み出すための苦悩を経験した人々である。
天才とは、このように、すでにある世界と対決した人々だから、そこに孤独があるのは容易に想像できる。では、彼らは天才となる中で孤独になったのだろうか? 実はそうではなくて、少年時代から孤独であり、それが天才を生みだした、とするのが本書の内容である。
この本で取り上げるのは、ダ・ヴィンチ、ニュートン、エジソン、夏目漱石、アインシュタイン、ジョブズである。この人たちは、天才というとまず頭に浮かぶような人物ばかりである。だから、私の考えに都合のいい人たちだけを特に選び出したわけではない。これらの人たちの人生には、天才に不可欠なものが典型的な形で含まれているのである(なお、六人の天才の中に漱石を入れたのは、そこに日本人も含めておきたかったという理由もあるが、もうひとつ、漱石自身、優れた天才論を示しているから、という理由もある)。
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