新刊 浅川伸一『ディープラーニング、ビッグデータ、機械学習』
浅川伸一 著
ディープラーニング、ビッグデータ、機械学習
――あるいはその心理学
A5判並製180頁
定価:本体2400円+税
発売日 15.2.10
ISBN 978-4-7885-1422-5
見本出来ました。2月9日配本です。
2月12日ごろ書店に並びます。
十分に発達したテクノロジーは魔法と区別がつかない ─アーサー・C・クラーク
2012年6月26日ニューヨーク・タイムズ誌のトップ記事で,膨大な量のグーグルの画像から「ネコ」が認識できるようになったと報道され,話題になった(http://www.nytimes.com/2012/06/26/technology/in-a-big-network-of-computers-evidence-of-machine-learning.html?_r=0)。ディープラーニングが提案され(2012年以降),圧倒的な性能差で他のアルゴリズムを抑えて大規模画像認識コンテストで優勝して以来,第三次ニューロブームの到来とも言われる。一方CPUパワーの向上と記憶装置の廉価化が進み,膨大なデータをいかにして処理すべきかが問われるようになってきて,ビッグデータサイエンスは衆目を集めるに至った。翻って考えてみるに,ディープラーニングは人間の視覚情報処理過程に学び,性能を向上させてきた。人間は日々大量のデータに曝され,そこから能動的に情報を取捨選択し,意思決定を行っている。この意味では人間はデータマイニングを逐次的に行っている情報処理機械である。こうしてみると,機械学習に対して心理学からどのようなパースペクティブが描けるのか,心理学的知見からどのような示唆が導出できるのかは魅力的なテーマに思える。逆に機械学習,計算論的知能から心理学への逆輸入も,この分野を活性化する一助となるであろう。このような動機から,本書は心理学的な見地を踏まえ,ディープラーニング,ビッグデータ,および機械学習の三者を捉え直すことを試みた。
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