書評 2015年1月18日朝日新聞掲載、青山陽子著『病いの共同体』
青山陽子 著 病いの共同体
の書評が、2015年1月18日、朝日新聞書評欄に掲載されました。評者は原武史氏。評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
<……多磨全生園は、療養所である点では結核療養所と似ており、隔離された患者たちが暮らす集合住宅が何棟も建てられた点で団地と似ている。本書は、この療養所で患者たちが長年にわたりどのような文化を形成してきたのかを、多くの元患者へのインタビューを積み重ねることで初めて浮き彫りにした。
療養所内の最大の生活組織が患者自治会である。自治会は、執行委員会、評議委員会などからなる本格的なもので、執行委員会の下には厚生部、文化部などが置かれていた。すべての患者が入会するこの組織には広範な権限があり、療養所長をはじめとする施設との交渉に当たった。自治会の役員となった患者は、「みんなの奉仕者」として献身的に働いたという。……
A5判上製320頁
定価:本体3600円+税
発売日 14.11.13
ISBN 978-4-7885-1412-6
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