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博覧強記にして舌鋒鋭い社会学の鬼才、小熊英二が、当代きっての多彩な論客たちと妥協なき真剣勝負を繰り広げる異色の対談集。
上野千鶴子、古市憲寿、東浩紀、湯浅誠ら論壇の人気者を相手に「あなたの本は科学的ではないと思います」「少し誤解されているんじゃないか」と緊迫感満点のやりとりを展開。「ポスト3.11」の論点を総ざらいする。
「人の悪口は当人の前でしか言わない」が信条という小熊が「意見の違う部分を交換して、一人だけでは至れない地点」を目指した知の即興劇。
小熊英二対談集 真剣に話しましょう
の紹介が、2014年12月14日京都新聞ほか、福島民報、宮崎日日新聞、愛媛新聞、福井新聞、山梨日日新聞ほかに掲載されました。掲載紙ご担当者様、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。
小熊英二 他
四六判上製368頁
定価:本体2400円+税
発売日 14.10.8
ISBN 978-4-7885-1399-0
ジム・ケメニー 著/祐成保志 訳
四六判336頁上製
定価:本体3400円+税
発売日 14.12.8
ISBN 978-4-7885-1411-9
見本出来ました。12月11日配本です。
12月15日ごろ書店に並びます。
ハウジング研究は伝統的に、住宅難がどのていど深刻で、どのくらいの規模で生じているかを把握することに関心をよせてきた。たとえば、過密、不衛生、そ して世帯に対する住宅の不足などである。戦後はとくに住宅不足に注目が集まり、過密と衛生の問題は後景にしりぞいた。世帯人数と住宅数の推定は、住宅不足 に対応するための世帯形成の先送りから生じる「潜在的」世帯数の推定とともに、不足数の総量と、その解決に必要な新規建設戸数を決定する際に不可欠の評価 基準をなしている。それらは、ながらくハウジング研究の出発点となってきた(Cullingworth, 1960: ch. 1; Donnison, 1967: 33-5)。このようなハウジングへの実践的で政策志向のアプローチは、事実上、ハウジングを住宅単体、あるいはときに「シェルター」と呼ばれる建造物と して定義している(Abrams, 1964)。
しかし、「住宅階級(housing classes)」という、ハウジングについてのはじめての理論的な概念が導入されたレックスとムーア『人種・コミュニティ・紛争(Race, Community, and Conflict)』(Rex and Moore, 1967)の刊行を契機に、概念や理論に対する関心が研究に浸透しはじめた。それにともない、ハウジング研究は徐々に、しかし確実に変容を遂げてきた。こ のような動向は、一九七〇年代におけるマルクス主義理論、とりわけアルチュセール派の構造主義から、そして引きつづき一九八〇年代に起こったウェーバー主 義者たちによる反応から、すくなからぬ刺激をうけている。四半世紀近くにわたる緩やかながら確固とした発展を経て、一九九〇年代に入ると、変化のペースは 着実に加速しつつある。
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香川めい・児玉英靖・相澤真一 著
〈高卒当然社会〉の戦後史
の書評が、「ダ・ヴィンチ」12月号に掲載されました。評者は西田藍氏。ご書評いただきました。評者の先生、掲載誌ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
大学全入時代と言われるが、高校「全卒」時代もまだなのだ
カルチャーショック度★★★★★
せめて高校は出てほしい。せめて高校は出たい。接客のアルバイトも高卒以上で募集がかかる。最低限必要とされる学歴が高卒だ。・・・・・・私は自分の高校入試で制度に疑問を持ったときから中等教育制度に興味をもつようになった。戦後の教育改革から今までの、学校のヒエラルキー、地域格差、入試制度などは各都道府県でバラバラ。誰でも知っているようで、中々見えにくいのが新制高校史だ。その概観が一発でわかる、ずっと読みたかった本だ。地域の教育観を浮き彫りにする、都道府県ごとのケーススタディは、とにかくときめいて、目がハートになりました
香川めい・児玉英靖・相澤真一 著
〈高卒当然社会〉の戦後史
四六判上製240頁
定価:本体2300円+税
発売日 14.7.22
ISBN 978-4-7885-1395-2
新形信和 著
四六判212頁並製
定価:本体1800円+税
発売日 14.12.12
ISBN 978-4-7885-1415-7
見本出来ました。12月11日配本です。
12月15日ごろ書店に並びます。
東日本大震災から三年半が過ぎました。あの大震災からうけた三つの衝撃を忘れることができません。地震による甚大な被害もさることながら、沖から襲って きた圧倒的な高波に、係留されていた漁船も、家も、電柱も、車も、すべてのものが呑み込まれ、押し流されていった津波の光景は衝撃的でした。また、福島第 一原子力発電所の原子炉の建屋が爆発し、一号機、三号機、二号機がつぎつぎにメルトダウンするにいたった恐怖感をともなった衝撃、これが第二の衝撃です。 そして第三は、事故にいたるまでまかりとおっていた「原子力発電所は安全である」という神話が破綻して、その内実がどのようなものであったのかが明らかに なりましたが、神話を構成していた事態のあまりのずさんさに衝撃をうけたことです。三年半という時間は過ぎましたが、福島原発事故は、被害を受けた人たち にとってそうであるように、過去の出来事ではなく、今なお現在の出来事です。
この第三の衝撃がきっかけとなって、比較思想・比較文化論が専門のわたしは、同じ過ちを繰り返さないためには、あまりにもずさんなこのような事態がどの ようにして生じたのかを解明する必要があると考えるようになりました。また、そのようなしかたで、原子力問題に素人のわたしでも、福島第一原発事故にかか わりを持つことができるのではないかと思ったのです。
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2014年12月3日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第146号■
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◇トピックス
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◆お知らせ
8月にお知らせ致しました
『ハウジングと福祉国家』 ──居住空間の社会的構築
ジム・ケメニー 著/祐成保志 訳
四六判上製336頁・本体3400円+税
ISBN 978-4-7885-1411-9 C3036
ですが、
12月12日配本予定です。発売遅くなりましたことお詫び申し上げます
小熊英二氏の対談集『真剣に話しましょう』が好調です。
「人の悪口は当人の前でしか言わない」小熊氏が、若手社会学者の古市憲寿氏や上野千鶴子氏、東浩紀氏らと妥協ない対談を行う刺激的な本です。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/post-6643.html
10月に刊行しました 『ワードマップ 現代アメリカ』 が、「週刊エコノミスト」に紹介されました。政治経済から文学・社会・人々の生活まで丁寧に分析した、米国を知るために最適の1冊です。
http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1403-4.htm
「日本の人事部」が運営、厚労省が後援する「HRアワード2014」で、モチベーション・マネジメント協会の「公認モチベーション・マネジャー資格」が人事労務管理部門優秀賞を獲得いたしました。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/hr2014-445f.html
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◇近刊情報
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12月上旬発売予定
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『夫婦げんかと子どものこころ』
──健康な家族とはなにか
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川島亜紀子 著
四六判並製152頁・本体1500円+税
ISBN 978-4-7885-1417-1 C1011
分野=発達心理学・家族関係
親がけんかをしても子は育つ?
妊娠出産は夫婦のきずなを強めるという一般的なイメージの反面、子育てが始まると夫婦げんかが急激に増加する、という調査結果も知られています。子どもにとって、両親のけんかはどんな意味があるのでしょうか。本書では大規模なアンケート調査から、夫と妻が衝突したときの行動パターン、互いへの認知や期待、子どもの問題行動との関係などを結婚年数別に詳細に分析、夫婦げんかのメカニズムと、子どものこころにもたらす影響を検証します。夫と妻が産後の試練を乗り越え、ダメージをプラスに変える、子育て夫婦のための処方箋。
12月下旬発売予定
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『ひらく』
──生命誌年刊号 vol.77-80
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中村桂子 編/JT生命誌研究館 発行
A5判変形並製210頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1419-5 C1045
分野=生命科学・科学論
「生きているってどういうこと?」を考える
生命の歴史を読み解き、「生きる」を考える生命誌の世界観。研究館の活動二十年の節目となる今号も、日常に「ひらく」知を求め、いのちの本質に迫ります。好評の編者による対談では思想家の中沢新一氏や、人類拡散の行程を旅した関野吉晴氏、日本語史の山口仲美氏が登場。科学技術文明以前に存在した豊かさに目を向けます。また、利根川進氏らが日本の生命科学の基礎を築くまでの道のりを語り、気鋭の研究者たちのリサーチも充実。新しい未来に向けて、一層求められる生命誌からのメッセージです。コデックス装、函入。
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◇編集後記
今回ご紹介いたします、 『ひらく』 ──生命誌年刊号 vol.77-80、内容もさることながら、その装丁がすごい。vol.65-68の『編む』が第47回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞・専門書(人文社会科学・自然科学書等) 部門を受賞、 『遊ぶ』 、 『変わる』と毎号趣向と工夫をこらし、ひとつの芸術作品の域に達しております。新刊はいったいどういう本になるのか?
発売を楽しみにお待ちください
JT生命誌研究館ホームページ
http://www.brh.co.jp/about/
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◇奥付
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次回発行は2015年1月上旬を予定しております。
川島亜紀子 著
四六判152頁並製
定価:本体1500円+税
発売日 14.12.8
ISBN 978-4-7885-1417-1
見本出来ました。12月4日配本です。
12月8日ごろ書店に並びます。
いま、子どもが被害者となる痛ましい事件は後を絶ちません。しかし、一方で子どもを大事に思う気持ちは、多くの人が共通にもっていると思います。その証拠に、子どものこころや子育てをめぐる本、雑誌は、これまでたくさん出版されてきました。国立情報学研究所が提供する図書・雑誌の情報検索サイト(Webcat Plus)を用いて、「子ども・心理」と入力して検索すると6376冊、「子ども・発達」では1万105冊、「子育て」では1万6847冊の書籍が見つかります(2014年9月現在)。「子育て」に絞っても、1999年までの約100年間で7500冊程度だったものがこの15年で約9000冊増加し、前世紀の2倍以上になっています。子育てや子どもの育ちに関する情報源は書籍だけではなく、最近ではインターネットも多く利用されています。インターネット検索サイトで「子育て」と検索すると、2千万件を優に超える膨大な検索結果が表示されます。子どもや子育てへの関心がいかに高いか、ということを示すものでしょう。
おそらく、いつの時代も、子どもの健やかな発達は、その子どもの親だけではなく、多くの大人の願いであったと思います。しかし、本や雑誌、インターネット情報の増加をみると、この20年間で、子どもの健やかな育ち、とくに「こころ」の健康的な発達への関心は、
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