新刊 日本記号学会『着ること/脱ぐことの記号論』
日本記号学会 編
A5判242頁並製
定価:本体2800円+税
発売日 14.10.10
ISBN 978-4-7885-1410-2
見本出来ました。10月9日配本です。
10月14日ごろ書店に並びます。
日本記号学会会長 吉岡 洋
服を着るのは必要なことだろうか? そんなの当たり前じゃないかと、ほとんどの人は答えるだろう。もしも服を着ないで外を歩いたら、たちまち好奇の眼にさ らされ、たぶん警察を呼ばれるだろうし、悪くするとテレビや新聞で晒しものになる。だいいち、寒くて風邪をひくではないか。服は必要にきまっている。
でも、ちょっと考えてみてほしい。服が必要不可欠にみえるのは、服を着ることが当たり前とされる社会に私たちが生きているからである。動物は服を着ない し、私たちの遠い祖先も服を着ていなかった。根本的な意味においては、服を着るのは必要ではなく、生きるためには本来しなくてもいいこと、ひとつの「過 剰」にほかならないのである。
衣服を身につけることは、人間がみずからの身体を「自然」から区別する行為である。
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