復刊 祐成保志『〈住宅〉の歴史社会学 』
祐成保志 著
〈住宅〉の歴史社会学
A5判336頁
定価:本体3600円+税
10月末刊行の新刊『ハウジングと福祉国家』(ジム・ケメニー著/祐成保志訳)にあわせまして、在庫切れとなっていました本書を復刊いたしました。2008年に刊行してから、すでに住宅の社会学的研究の必読参考文献とされていた本書のご注文をどうぞよろしくお願いいたします。
ここ数年、世間の耳目を集めてきた社会現象には、しばしば住宅が関わっている。見出し風に記せば、以下のようになるだろうか。
ネットカフェ難民――流動化する仕事と住居
若年ホームレス――格差社会の新しい底辺
ひきこもり――個室への退却
ドメスティック・バイオレンス――戦場と化した住宅
孤独死――社会から隔離された密室
ピッキング――狙われる脆弱性
リフォーム詐欺――家と心の死角を突く
耐震偽装――揺らぐ専門家への信頼私たちが生きているのは「住宅難」の時代なのかもしれない。それは、古典的な意味での住宅問題と重なりつつ、ずれをも含んでいる。住宅の〈欠如〉と〈過剰〉という、一見相反する二つの問題が混在しているからである。
・・・・・・
« 新刊 高橋文夫『本の底力』 | トップページ | 書評 仲真紀子・久保(川合)南海子『女性研究者とワークライフバランス』 »
「重版・復刊」カテゴリの記事
- 書評・重版出来 熊谷高幸 著 『天才を生んだ孤独な少年期』(2015.06.05)
- 重版 杉浦義典著『アナログ研究の方法』(2015.01.29)
- 復刊 祐成保志『〈住宅〉の歴史社会学 』(2014.10.20)
- 重版 本が死ぬところ暴力が生まれる(2011.10.03)
- ただいま重版中 『人を伸ばす力』(2010.09.28)
« 新刊 高橋文夫『本の底力』 | トップページ | 書評 仲真紀子・久保(川合)南海子『女性研究者とワークライフバランス』 »
コメント