書評 朝日新聞10月12日付 S・D・ハロウェイ 著『少子化時代の「良妻賢母」』
S・D・ハロウェイ 著/高橋 登・清水民子 ・瓜生淑子 訳
少子化時代の「良妻賢母」
の書評が、2014年10月12日付、朝日新聞に書評掲載されました。評者は水無田気流氏。評者の先生、掲載紙ご担当者様にはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
「・・・・・・心理学・教育学を専門とする著者は、日本の文化規範と女性心理との緊密な関係を再考し、女性たちの抱える葛藤を精査する。国際比較からみれば日本の既婚女性は母親役割へのこだわりが強いが、家庭生活への満足度は低い。大変きめ細やかな育児を行っているにもかかわらず、育児に自信がなく不安感も高い。これは日本の文化規範が求める母親役割の基準が高すぎることが主たる原因である、と。
......「出生率の低下は、(女性の)結婚生活に対する幻滅の反映」との指摘は胸が痛い。不満の矛先は、心理分析からすれば、夫の家事育児の分担不足よりも、手伝おうとしない「夫の性格」そのものへと向かっている、とも。海外からみれば、かくも矛盾だらけな日本の妻・母の現状を知り、ぜひ問題解決の糸口にしたい」
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S・D・ハロウェイ 著/高橋 登・清水民子 ・瓜生淑子 訳
四六判並製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 14.7.24
ISBN 978-4-7885-1394-5
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